圧縮的解決 / トヨタ ファンカーゴ CM 2000年

クライアントっていうのは(多分)商品やサービスが提供するベネフィットをコレでもかとCMの尺に入れ込みたいと思っているわけで、そこには多分「営業が」とか「社長が」とかいろんな事情が存在するんだろうから、それをこうやって鮮やかに解決するクリエイターは喜ばれるんだろうな、と。現実的なベネフィットとやや妄想的なベネフィットを詰め込んで、最後に「どこで何してもわたしの勝手でしょ」というタグラインと「ファン・カー・ゴー!」のサウンドロゴに落とす見本的CM。ナレのスピードはものすごく計算されているんだろうな、と思える程度の不快感のなさ。詰め込みのはずなのに。映像は古いけど、企画は今でも全然成立しますね。18年前なのに。