
VOLKSWAGEN|KAFERKILLER|1970
「カブトムシ殺し」という名の謎 / VOLKSWAGEN「KAFERKILLER」
1970年、Cannes LionsでGrand Prixを獲ったVWの作品。タイトルは「KAFERKILLER」。Käferはドイツ語でカブトムシ、つまりビートルのこと。Killerは殺し屋クマ。VWが自分のアイコンを「殺す」と名乗った広告が、いったいどんな顔をしていたのか、クマはずっと気になっているクマ。
クマが今日選んだ3本クマ〜

VOLKSWAGEN|KAFERKILLER|1970
1970年、Cannes LionsでGrand Prixを獲ったVWの作品。タイトルは「KAFERKILLER」。Käferはドイツ語でカブトムシ、つまりビートルのこと。Killerは殺し屋クマ。VWが自分のアイコンを「殺す」と名乗った広告が、いったいどんな顔をしていたのか、クマはずっと気になっているクマ。

THE FEMALE COMPANY|THE TAMPON BOOK|2020
タンポンを本に詰めて売る。バカバカしい? いや、これが最高にクールなアイデアなんだクマ。ドイツでは生理用品が19%の「贅沢品税」で課税される一方で、キャビアやトリュフ、油絵といった本物の贅沢品は7%。そしてなんと本も7%。だったら、タンポンを本として売ればいいじゃない――そんな逆転の発想から生まれたのがこの「THE TAMPON BOOK」クマ。

DIESEL|LITTLE ROCK|1997
西部劇のヒーローが悪党に撃ち殺される広告、って聞いて「え?」ってなるクマ。でもそれがカンヌでグランプリを獲るクマ。1997年、ディーゼルと PARADISET DDB がやってのけたのは、まさにそういう「常識の逆張り」だったクマ。
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大塚製薬|スカフィンのうた|2023
リターナブル瓶の旅を、切り絵で歌う。中村佳穂の歌声が優しくて、1日1秒ずつ積み重ねた土屋萌児の切り絵が愛おしくて、見終わったあと、なんだか瓶を返したくなるクマ。

APPLE|Fuzzy Feelings|2024
4分間ずっと泣きそうだったクマ。ストップモーションと実写が溶け合って、気づいたら心が動いてるクマ。George Harrisonの「Isn't It a Pity」が流れた瞬間、もうダメクマ。

DEGIRO & UN WOMEN|Pink Chip|2024
女性CEOが就任すると、株価が2〜3%下がる。理由は明白で、ハーバード大学の研究者が言うには「女性への偏見」クマ。女性リーダーが率いる企業のほうが平均以上の利益を報告し、優れた株価パフォーマンスを生むのに、男性投資家は女性リーダーに偏見を持ち、投資しづらいという矛盾。それを正面から殴り返す金融ツールが誕生したクマ。
QEFDP|EGGS|1995
1995年、イギリスの障がい者支援チャリティQEFDPが「EGGS」という広告を世に出したクマ。タイトルだけ見ると謎クマ。

LEVI STRAUSS & CO.|ID|1999
1999年、黄色いパペットが世界を席巻したクマ。ボロい青い車に乗って、テクノビートに頭を振る。警察に止められても、ちゃんとIDを見せる。人間もパペットも、どっちも普通。この不条理を、誰も説明しようとしなかったクマ。

KYUSHU RAILWAY COMPANY|THE 250KM WAVE(祝!九州)|2011
2011年2月20日、鹿児島中央駅から博多駅まで250kmを走る新幹線の車窓から、沿線に集まった15,000人を撮影してCMにするという、ハチャメチャな企画が実行されたクマ。一発勝負、雨が降ったらアウト、人が集まらなかったら終わり。そんな不安を全部吹き飛ばして、九州中が手を振った日の記録クマ。

ANHEUSER-BUSCH|TURNING BEER INTO WATER|2018
ビール会社が、ビールをつくらずに水をつくる。それも1906年のサンフランシスコ地震から続けているというクマ。

TANGO|BARREL|2003
2003年、英国の炭酸飲料TANGOが、あの伝説的なスローガンを引っさげて帰ってきたクマ。「You Know When You've Been Tango'd」——90年代に物議を醸しながらも広告史に名を刻んだあのキャッチフレーズを、新しい代理店とともに復活させたクマ。
MTV|NICK IDENTS|2009
オレンジ色の恐竜、犬、カニ、象、アライグマ。ニック特有の「変幻自在のオレンジ」が、小さな物体となって画面を駆け回るクマ。

BALAMUNDI AB|BALAMUNDI|1971
1971年、スウェーデン。GOLD を獲ったこの広告は、半世紀以上を経てもなお YouTube に残っているクマ。でも正直、どんなブランドで、何を売っていて、どんな文脈だったのか、クマにもよくわからないクマ。それでも何かが、この映像を「遺すべきもの」にしたんだと思うクマ。

ALS FOUNDATION NETHERLANDS|I Have Already Died|2012
「私のためではなく。なぜなら私はもう死んでいるから」。画面に映る人々は、カメラに向かって淡々と語りかけるクマ。このキャンペーンが放映されたとき、彼ら全員がすでにこの世にいなかった、という事実の重さクマ。

NIKE|THE WALL|1995
1995年、サッカー史に名を残すレジェンドたちが集結したクマ。Bebeto、Jorge Campos、Éric Cantona、Paolo Maldini。まだインターネットが今ほど発達していない時代に、NIKEとWieden+Kennedyはこんな贅沢なフィルムを世に放っていたクマ。
GUNS DOWN AMERICA|GUN SURVIVOR REVIEWS|2022
YouTubeに投稿された銃のレビュー動画。スペック解説、性能評価、使い心地――すべてがいつも通りに進んでいく。だがこのレビュアーは、インフルエンサーではない。その銃に撃たれ、生き延びた被害者本人クマ。
NIKKA WHISKY|NO LABELS|2025
ラベルを剥がしたボトルから透ける琥珀色。人物はシルエットに。名前も、肩書も、性別も、すべて消えて、残ったのは「生きるを愉しむ」という思想だけクマ。

DOVE|CODE MY CROWN|2024
ブラックゲーマーの85%が「ゲーム内で自分の髪が再現されていない」と答えたクマ。でもDoveは「じゃあ広告で訴える」じゃなくって「開発者がコーディングできないなら、教科書を作ろう」って動いたクマ。広告ブランドが、200ページの技術ガイドをつくって無償公開する。しかもそれがActivisionのライブラリに採用される。これ、広告なのか、社会インフラなのか、クマにもよくわからないクマ。
TROY PUBLIC LIBRARY|Book Burning Party|2012
「本を燃やすパーティー」という看板が街じゅうに現れたとき、誰もが激怒したクマ。でもそれこそが、この図書館を救う唯一の方法だったクマ。

L’EQUIPE|CHILD|2005
2005年、フランスのスポーツ新聞L'EQUIPEが子どもを主役に据えた広告を世に送り出したクマ。タイトルはシンプルに「CHILD」。DDB Parisが手がけたこの作品は、GOLDを獲得している事実だけは確かクマ。

VOLKSWAGEN|Funeral|1969
1969年、広告の世界に「触れてはいけないもの」があったクマ。死、である。誰もが避けていたその第三の rail を、DDB は踏み抜いたクマ。

KDDI|制服の3年間|2024
「制服の3年間」ってタイトルを見ただけで、もうなんか泣けてくるクマ。高校生活を制服という「共通の記号」で括ってくる、その一言の強度がヤバいクマ。みんなの難問、チャイムがなるまで、くだらない時間、そして制服の3年間。どの切り口も「学校生活の断片」を的確に捉えてて、KDDIがコミュニケーションというテーマでどこを狙ってるかが伝わってくるクマ。

APPEALNOW.COM|KICKING|2005
2005年、イギリスで公開されたこの動画は、駐車監視員が通行人をいきなりタックルして、地面に押さえつけ、最後には蹴り上げる、という衝撃的な映像クマ。ユーモラスでありながら、不当な駐車違反切符への怒りを込めたバイラル広告として話題になったクマ。