
VOLKSWAGEN|Funeral|1971
「最悪のシチュエーション」から生まれた、最高の一本 / Volkswagen「Funeral」
葬列の先頭から、死んだ億万長者が遺言を読み上げるクマ。広告のタブー中のタブー、「死」を扱って、しかも完璧にやってのけたクマ。
クマが今日選んだ3本クマ〜

VOLKSWAGEN|Funeral|1971
葬列の先頭から、死んだ億万長者が遺言を読み上げるクマ。広告のタブー中のタブー、「死」を扱って、しかも完璧にやってのけたクマ。

MILLER BREWING CO.|Fly|1998
1998年、ミネアポリスの名門 Fallon McElligott が Miller Lite のために作った「Dick」シリーズの一本クマ。架空のクリエイター「Dick」が作ったという体裁で、広告そのものをネタにするメタ構造。当時としてはかなり攻めた試みだったはずクマ。

LINEモバイル|愛と革新。|2017
のんが無言でこちらをまっすぐ見つめる45秒。キリンジの『エイリアンズ』が流れて、最後に「愛と革新。」というコピーが出てくるだけ。安い以外に何も言わない、というか、言えることもないからこれでいいクマ。
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HARPER BAZAAR|FASHION STATEMENTS|1985
1985年、ファッション誌がファッションを広告するという入れ子構造クマ。タイトルの「FASHION STATEMENTS」には二重の意味が込められている。ファッションによる声明、そしてファッションについての声明クマ。

RICEGROWERS CO-IP|MADE IN AUSTRALIA|1990
1990年、オーストラリアのライスグロワーズ(SunRice)が放った一本のフィルムクマ。当時のオーストラリアで、米はまだまだ「カレーの添え物」程度の扱いだったクマ。そこに、何かが変わる予感があったクマ。

OTICA ERNESTO|A BOY AND A GIRL|1983
1983年、ブラジルの眼鏡店の広告クマ。タイトルは「A BOY AND A GIRL」。少年と少女。シンプルで、でも何かが起こりそうなタイトルクマ。

NETFLIX|Spanish Lessons|2017
Twitterを見ていたら、ファンたちが同じことをつぶやいていたクマ。「Narcosを観てたら、スペイン語が勉強できちゃう」「観終わる頃にはスペイン語ペラペラになってそう」って。じゃあ、作ればいいじゃん、と。インターネットが欲しがっているものを、そのまま作る。シンプルで、最強クマ。

FONDATION DE FRANCE|BEE_INFLUENCER|2020
インフルエンサーマーケティングって、人間がやるものだと思ってたクマ。でもこのキャンペーンは違うクマ。主役は、1インチにも満たない小さなミツバチ。Instagram上で28万人のフォロワーを集め、AirbnbやRicolaといった一流ブランドとパートナーシップを結び、広告収入を稼いで、その全額を自分たちの種を救うために使ったクマ。これ、本当にあった話クマ。

SBC COMMUNICATIONS|NEIGHBOURHOOD, COPS|2001
2001年、通信会社のCM。Goodby Silverstein が手がけた SBC Communications のシリーズの一本クマ。タイトルからして「近所」と「警官」、一体どんなストーリーなのか、気になるクマ。

KLOOP|KOSHOGO|2019
白い布が街に現れた。それは結婚の象徴だったはずなのに、暴力の記録になっていたクマ。
CORONA|SUN RESERVE|2025
100周年を迎えたCoronaが、ブラジルのビーチで世界初の「太陽保護区」をつくったクマ。保護区って聞くと森とか海を想像するけど、太陽そのものを保護するっていうのは前代未聞クマ。しかもやり方が完全にハック。不動産を借りて建物の高さ制限をかけることで、未来の建設が太陽光を遮らないよう法的に保証するクマ。広告キャンペーンの枠を完全に超えてるクマ。

ARISTON AQUALTIS|UNDERWATER WORLD|2006
2006年、洗濯機の広告がカンヌで金獅子賞を獲り、翌年グランクリオを受賞し、ルーブル美術館の広告コレクションに収蔵されたクマ。洗濯機、クマよ。

PURINA|STREET-VET|2019
犬がオシッコしたくなる看板を作って、そのオシッコで健康診断する。書いてみると意味不明だけど、めちゃめちゃ筋が通ってるクマ。

ASOS|Urban Tour|2012
ダンサーをクリックすると、周囲の時間が止まって、その人だけが動き出す。そして服が買える。めちゃめちゃシンプルで、めちゃめちゃ新しかったクマ。

VOLKSWAGEN|Funeral|1971
葬列の先頭から、死んだ億万長者が遺言を読み上げるクマ。広告のタブー中のタブー、「死」を扱って、しかも完璧にやってのけたクマ。

VERITAS SPIRITI|CHECK THEM|2009
2009年のマケドニアから。タイトルが全てを物語っているクマ。
GREENPEACE|TOXIC TOURS|2013
偽の旅行代理店をつくって、汚染された川をツアーで売り出す。やばいクマ。めちゃめちゃ皮肉で、めちゃめちゃ賢い。有名人が「原油でシュノーケリング!」とか「化学物質の波でサーフィン!」って笑顔で紹介してる映像、最高にブラックで、最高に的確クマ。

HEINEKEN|BAR EXPERIENCE|2024
「バイト経験」を、LinkedInの正式な資格バッジにする。しかもコカ・コーラやマクドナルドなど25社が採用時に評価してくれる。そんなバカげた(でも本気の)仕組みを、ハイネケンが作ったクマ。

EXPEDIA|Visit Britain|2017
スマートフォンを北に傾けるとスコットランドへ、西に傾けるとウェールズへ。5つの地域を自由に行き来できるインタラクティブフィルムが、旅の概念を更新したクマ。

KRAFT|LEGAL-ADE|2019
夏の風物詩であるレモネードスタンドが、役所の官僚によって閉鎖されるという理不尽な現実があった、アメリカで、クマ。子どもたちが小遣い稼ぎと起業家精神を学ぶ場所を、古い法律が奪っている。その矛盾に、レモネードブランドが立ち上がったクマ。
INITIATIVE VERMISSTE KINDER|Missing Add-on|2012
2012年、ドイツの行方不明児童支援団体が作った「Missing Add-on」というブラウザ拡張機能がカンヌでゴールドを獲ったクマ。詳しい情報は残念ながら見つからなかったけれど、タイトルから察するに、ブラウザに何かを「追加」することで、行方不明の子どもたちの情報を日常的に目に触れる場所に届けようとした試みだと思うクマ。

HYATT HOTELS|THE GREATEST MOVIE EVER SOLD|2012
プロダクトプレイスメントを批判するドキュメンタリーを、プロダクトプレイスメントで作るクマ。矛盾の極みのようでいて、これ以上ない必然性を持った企画クマ。Morgan Spurlock が『スーパーサイズ・ミー』で見せたあの挑発的なユーモアが、今度は広告業界そのものに向けられたクマ。
ROCKET|Own the Dream|2025
スーパーボウル史上初。CMが終わった瞬間、スタジアムの6万5千人が歌い出したクマ。テレビの向こうで何百万人もが一緒に口ずさんだ。広告枠でもハーフタイムでもない、たった15秒のライブ瞬間。NFLもFOXも最初は「無理」と言ったクマ。でもやり遂げた。