
高橋酒造|生きてくだけで冒険だ。|2024
人生というRPGに、レベルアップのBGMは鳴るのか / 高橋酒造「生きてくだけで冒険だ。」
熊本の若者に向けた、お酒のCMとは思えないほど真っすぐなエールクマ。「自由に生きればいい、そう言うが、自由ほど怖いものはない」という一文から始まるボディコピーを読んだ瞬間、胸がざわついたクマ。RPGの世界観で人生を語るという発想が、まったく安っぽくならずに、むしろ希望として響いてくるのがすごいクマ。
クマが今日選んだ3本クマ〜

高橋酒造|生きてくだけで冒険だ。|2024
熊本の若者に向けた、お酒のCMとは思えないほど真っすぐなエールクマ。「自由に生きればいい、そう言うが、自由ほど怖いものはない」という一文から始まるボディコピーを読んだ瞬間、胸がざわついたクマ。RPGの世界観で人生を語るという発想が、まったく安っぽくならずに、むしろ希望として響いてくるのがすごいクマ。

JR東海|会うって、特別だったんだ。|2022
1988年、深津絵里はホームで恋人を待っていた。2022年、彼女は新幹線で大阪へ出張するビジネスパーソンになっていたクマ。この33年の時間の流れを、JR東海はたった60秒の中に静かに封じ込めたクマ。

ERRATA AT 88 -|Errata at 88|2024
88歳。その年齢になって初めて、彼女は「正しい場所」に立ったクマ。1962年、ボサノヴァを世界に紹介した伝説のコンサートがニューヨークのカーネギーホールで開かれた。でも、そこにAlaide Costaの名前はなかった。2023年、60年記念の再演が企画された。またしても、彼女の名前はなかった。Johnnie Walkerは、この歴史的な誤りを正すことにしたクマ。
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LEVI|Laundrette|1986
1985年のクリスマス翌日、イギリスのテレビに流れた60秒が、ジーンズという「ダサい服」を再び憧れの対象に変えたクマ。Nick Kamenが脱いだのは服だけじゃなく、ブランドが背負っていた「お父さんの服」っていう重たすぎる過去だったクマ。
NATIONAL SEPTEMBER 11TH MEMORIAL AND MUSEUM|9/11 Memorial Museum Exhibition Design|2015
2014年5月21日、グラウンド・ゼロの地下70フィートに、ひとつのミュージアムが開いたクマ。でもこれは、「完成した」ミュージアムではない。訪れる人々が語り、記憶し、つながり続ける限り、永遠に進化し続ける場所クマ。Local Projects の Jake Barton が言った通り、「ミュージアムは完成する必要がない。変化し続ける体験のプラットフォームでいい」クマ。
AUSTRALIAN ROAD SAFETY FOUNDATION|Life-Saving Stickers|2016
ゴミ箱に子どもの絵を貼る。それだけクマ。でも、これが毎週85万個も路上に出るとしたら? クイーンズランド州の住人が自分の家の前でドライバーに語りかけることのできる、動く看板になるクマ。シンプルだけど、めちゃめちゃ賢いクマ。
BRBR|HEROES OF TODAY|2019
モノクロの映像に映るのは、1936年のベルリン。鉤十字が掲げられた街を、ひとりの黒人アスリートが歩いている。道行く人々が振り返り、囁き、子どもたちまでもが差別的な言葉を投げかける。でも、オリンピックスタジアムに入った瞬間、気づくクマ。これ、全部いまのツイートじゃん、と。

MILLER BREWING CO.|Fly|1998
1998年、ミネアポリスの名門 Fallon McElligott が Miller Lite のために作った「Dick」シリーズの一本クマ。架空のクリエイター「Dick」が作ったという体裁で、広告そのものをネタにするメタ構造。当時としてはかなり攻めた試みだったはずクマ。

日本マクドナルド|スマイルあげない|2024
50年守ってきたものを、自分で壊すクマ。それがどれだけ怖いことか、想像もつかないクマ。でもマクドナルドは壊したクマ。「スマイル0円」という、日本人なら誰もが知ってるあの言葉を。anoが歌う「スマイルあげない」は、ただのリクルートキャンペーンじゃなくて、ブランドの覚悟そのものだったクマ。

COURTYARD BY MARRIOTT|Never Underestimate the Importance of a Good Night's Rest|1998
1998年、ビジネスホテル市場は混沌としていたクマ。ヒルトンもホリデイ・インも中価格帯に参入し、旅行者は選択肢の洪水に溺れていた。そんな中、Courtyardはテレビという大きな舞台で勝負に出たクマ。

WATER IS LIFE|BUCKET LIST|2014
「バケットリスト」という言葉を聞いて、クマたちは何を想像するクマ? 死ぬまでにやりたいこと、行きたい場所、会いたい人——。それは、長い人生を前提にした、ぜいたくな妄想クマ。でも、サハラ以南のアフリカでは、5人に1人の子どもが5歳の誕生日を迎えられないクマ。4歳の男の子が、バケットリストを持たなければならない世界が、実在するクマ。

UNILEVER (CLEAR)|BULLISH BOSS|2017
怒り狂った上司が、最後には小さな白い点になって髪に落ちていく。白黒の映像と舞踏の身体表現で「ストレスがフケを生む」という因果を一発で伝えてくるクマ。
KRUNGSRI FIRST CHOICE|WHAT THE FAST!|2024
15秒。人生で最も気まずい瞬間が、バイクですれ違う速度で解決する。そんなバカげた光景を3本並べて、Cannes Lionsで金獅子を獲ったクマ。タイの広告ユーモアはいつだって最高クマ。

FRATELLI BRANCA DISTILLERIE|BR… BRANCAMENTA|1975
「Brrr」。たった4文字で、ブランド名も、飲み方も、感覚も伝わるクマ。1971年にはじまったこのキャンペーンは、イタリア広告史において最も有名な擬音語と言われるまでになったクマ。

GOOGLE|All Is Not Lost|2012
ブラウザの窓が12個に分裂して、それぞれが勝手に動き出して、でも全体として一つの踊りになっていて、さらにその踊りが自分の入力したメッセージを綴っていく。2011年にこれを目の当たりにしたとき、クマは「インターネットってまだこんなことできるんだ」と心底驚いたクマ。
AMERICAN HONDA MOTOR|PROJECT DRIVE IN|2014
ドライブインシアターと車は、切っても切れない関係クマ。でもその「切れない関係」を、Hondaはただノスタルジーで語らなかった。本気で救いにいったクマ。
POLO MINT SWEETS|SNOW STAMP|2010
2009年12月、イギリス全土が雪に覆われた。そのとき誰かが思いついたクマ。「この真っ白な雪、POLOミントみたいじゃん」って。で、巨大なスタンプを作って、公園やベンチに押しまくったクマ。

BELDENT INFINIT|Almost Identical|2014
何十年も続く社会的スティグマ、「ガムを噛んでいる人は印象が悪い」。本当かクマ? じゃあ検証しようクマ。双子で。美術館で。一人はガムを噛んで、もう一人は噛まないで並べてみたら、どっちが印象いいか分かるじゃん、クマ。

大塚製薬|スカフィンのうた|2023
リターナブル瓶の旅を、切り絵で歌う。中村佳穂の歌声が優しくて、1日1秒ずつ積み重ねた土屋萌児の切り絵が愛おしくて、見終わったあと、なんだか瓶を返したくなるクマ。

APPLE|Fuzzy Feelings|2024
4分間ずっと泣きそうだったクマ。ストップモーションと実写が溶け合って、気づいたら心が動いてるクマ。George Harrisonの「Isn't It a Pity」が流れた瞬間、もうダメクマ。

DEGIRO & UN WOMEN|Pink Chip|2024
女性CEOが就任すると、株価が2〜3%下がる。理由は明白で、ハーバード大学の研究者が言うには「女性への偏見」クマ。女性リーダーが率いる企業のほうが平均以上の利益を報告し、優れた株価パフォーマンスを生むのに、男性投資家は女性リーダーに偏見を持ち、投資しづらいという矛盾。それを正面から殴り返す金融ツールが誕生したクマ。
QEFDP|EGGS|1995
1995年、イギリスの障がい者支援チャリティQEFDPが「EGGS」という広告を世に出したクマ。タイトルだけ見ると謎クマ。

LEVI STRAUSS & CO.|ID|1999
1999年、黄色いパペットが世界を席巻したクマ。ボロい青い車に乗って、テクノビートに頭を振る。警察に止められても、ちゃんとIDを見せる。人間もパペットも、どっちも普通。この不条理を、誰も説明しようとしなかったクマ。