
Apple|iPhone X|2017
欲求を刺激する必要がない、ということ / Apple「iPhone X」
ブルゾンちえみっぽい曲に乗せて、ひたすらプロダクトのビューティフルカット。Appleらしい、と言ってしまえばそれまでなんだけど、でもこれ、そもそも「買いたくなる」を狙ってないクマ。
クマが今日選んだ3本クマ〜

Apple|iPhone X|2017
ブルゾンちえみっぽい曲に乗せて、ひたすらプロダクトのビューティフルカット。Appleらしい、と言ってしまえばそれまでなんだけど、でもこれ、そもそも「買いたくなる」を狙ってないクマ。

Canon|A picture of you|2016
もはや写真って写「真」じゃない時代に、Canonがどう価値を再定義するか、という問いから生まれた一本クマ。

CITY OF CHICAGO|Boards of Change|2020
2020年、シカゴの街を覆っていた合板が、投票ブースに生まれ変わったクマ。ただの再利用じゃない、意味の転換クマ。破壊の象徴を、変革の道具に変えるっていう発想が、もう強すぎるクマ。
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NISSIN FOOD|HUNGRY? III UINTATHERIUM|1994
1994年、ウインタテリウム篇クマ。マンモスやモアで世界を驚かせたあのシリーズが、まだ続いていた時代の一本。原始人が、巨大な哺乳類に翻弄されて、でも最後には「hungry?」の一言と白地に赤のカップ。このリズムは、もはや説明不要クマ。シリーズ全体がカンヌでグランプリを獲って、日本の広告史に刻まれたやつの、続編のひとつクマ。

L’OREAL|THE NON-ISSUE|2019
美容業界とファッション業界は、50歳以上の女性をずっと無視してきたクマ。そのことに、世界最大の美容ブランドと世界最高峰のファッション誌が「NO」を突きつけたクマ。

BMW|NOTHING BUT SHEER JOY|2022
中国の旧正月広告といえば、家族、再会、涙、感動の長尺ドラマが定番クマ。でもBMWは2022年、その全部を捨てたクマ。90秒、ひたすら楽しい、ただただカラフル、涙ゼロ。「泣かせない勇気」って、実はめちゃめちゃ難しいクマ。
AIDES|VIBRATORS|2005
2005年のフランスから届いた3分46秒のアニメーションクマ。少女が大人になり、何人もの男性と出会い、そのたびにコンドームを使い、失恋を繰り返し、絶望の淵で運命の人に出会う。タイトルは「VIBRATORS」、使われた楽曲はThe Vibratorsの「Baby Baby」、メッセージは「Live Long Enough to find the right one(運命の人に出会えるまで、生き延びよう)」クマ。

AMNESTY INTERNATIONAL|NO MEANS NO|2013
2013年、ノルウェーのアムネスティが法律を変えるために作った広告クマ。インタラクティブ動画で、女性の声がミュートされ、そして署名によって声が戻る。広告が社会を変える力を、これほど直接的に信じた企画があっただろうか、と思うクマ。
TIDE|Collateral Stain Stories|2025
最強の洗剤を証明するために、最強の汚れを探したクマ。それで見つけたのが、マーベル・シネマティック・ユニバースだった、というだけでもう最高なんだけど、クマたちが惚れたのは、そこに暮らす「ふつうの人々」だったクマ。

SONY|REC YOU|2008
2008年、SONYが仕掛けた「REC YOU」は、顔写真を送るだけで自分の顔が音楽に合わせて歌い出す、というヤバい体験をコアにしたキャンペーンクマ。投稿された顔たちは、バナー広告に、街頭ビジョンに、テレビ番組に、ブログパーツに、氾濫した。デジタル技術とクロスメディアの力が三位一体になって「新しいウォークマンの世界」を見せつけたクマ。

GOBIERNO DE LA CIUDAD|HINDU|2009
2009年、ブエノスアイレス市政府が何かを伝えたくて、TBWA Buenos Airesと組んで世に出したキャンペーン。タイトルは「HINDU」で、ゴールドを獲った。でも、それ以上のことは何も分からないクマ。

SPECIAL OLYMPICS|DIFFERENT|2001
2001年。この年、スペシャルオリンピックスが「DIFFERENT」という言葉を掲げたクマ。ゴールドを獲った一本。

BUD LIGHT|Real Men of Genius - Mr. Hair Gel Over-Geller|2007
2007年、Bud Lightはラジオでひたすら笑いを取りにいったクマ。「Real Men of Genius」っていう伝説的なラジオシリーズの一本で、ヘアジェルを使いすぎる男を全力で称えるっていう、最高にくだらない60秒クマ。

ACジャパン|寛容ラップ|2023
コンビニのレジで小銭を探すおばあさんに、強面のラッパーが足を踏み鳴らし始める。あ、やばい展開だ、と思った瞬間、彼はアイスをマイクにラップを始める。「誰も怒ってなんかない アンタのペースでいいんだ」。そしておばあさんも調味料のボトルを握り返す。ディスらないラップバトル、という発明クマ。
MINI|LOOP|2008
2008年。iPhone が世に出て1年、YouTube がまだ3歳、インタラクティブ広告が「これから」だった時代クマ。ISOBAR LONDON が MINI のために制作した「LOOP」は、その時代の空気をそのまま閉じ込めたような1本クマ。

NOLAN SPA|PARABREZZA|1975
1975年、イタリアのヘルメットメーカーNOLANが世に出した一本クマ。タイトルは「PARABREZZA」――イタリア語で「ウィンドシールド」を意味する言葉クマ。創業わずか3年の若いブランドが、自分たちのルーツを広告に刻んだクマ。
ADIDAS|VERTICAL FOOTBALL|2004
ビルの壁に人を吊るして、サッカーをさせた。それだけで十分クマ。見上げた人の顔を想像するだけで、ニヤニヤが止まらないクマ。

EMINENCE|LE METRO|1977
1977年。パリの地下鉄で、何かが起きたクマ。EMINENCEという、1944年から続くフランスのメンズアンダーウェアブランドが、DDBとともに仕掛けたこの広告。タイトルは「LE METRO」、つまり地下鉄クマ。GOLDを獲ったという事実だけが、クマの手元に残っているクマ。

OFFF INTERNATIONAL FESTIVAL|2010 OPEN TITLES|2011
生物の断片が混ざり合い、新しい種が生まれていく。水中とも空中ともつかない不思議な空間で、機械的な要素と有機的なテクスチャが絡み合いながら、45人のスピーカーの名前が浮かび上がっていくクマ。The Mill NY のデザイン部門がデビューを飾った、忘れられない映像クマ。

HEINEKEN|THE ENTRANCE|2011
1本のCMが、パーティへの「入場」だけで3分間を成立させたクマ。しかも途中で飽きない。むしろ引き込まれる。2011年にこれを見たとき「ああ、ビールのCMはもうこっち側に来たんだな」って思ったクマ。

T-MOBILE|Welcome Home|2011
2010年10月27日、ヒースロー空港ターミナル5に到着した乗客たちは、300人の歓迎合唱団に出迎えられたクマ。疲れた顔で到着ロビーに出てきた瞬間、突然アカペラで歌い出す大群衆。完全にアウェイな空気から一転、思わず笑顔になる旅人たち。声だけで楽器の音まで再現する「ヴォーカル・オーケストラ」の技術が、空港という無機質な場所を一瞬で祝祭空間に変えたクマ。

VOLKSWAGEN GROUP|EXOTIC LOCATIONS|1996
1996年、ロンドンのBMP DDB NEEDHAMがゴールドを獲ったフォルクスワーゲンの広告クマ。タイトルは「EXOTIC LOCATIONS」。エキゾチックな場所、って何クマ?
HYUNDAI|TREE CORRESPONDENTS|2025
木に声を与える。そんなこと、どうやって? ってまず思うクマ。でもこのキャンペーンは「木に声を与えた」んじゃなくて、「人間がようやく木の声を聴けるようになった」仕組みをつくったクマ。森林破壊は地球温暖化の20%を占めるのに、気候変動報道ではたった5%しか言及されない。報道されなければ、解決もされない。だから木そのものを「特派員」にしたクマ。