世界が、がんばれと言っている / カロリーメイトCM| 「心の声」篇 90秒

もう「冬の風物詩」と言ってしまって差し支えないんじゃないかと思うカロリーメイト。ここでもいろいろ紹介してきましたが、今年も良作です。

映像の質感と、ダイジェストで展開される蒔田彩珠さんを中心とした高校3年生の緩急のついた日常を見ていると、ふと「はて、この映像は誰の視点で見ているんだろう」という気持ちになります。高校生が見たらどう思うのかな、演出よりも設定とストーリーで共感するのかな、高校生の親が見たらどう思うのかな、絶妙に挿入される「母の歌声」で一気に引っ張り込むのかな(いや、受験生の親が見てたらそれどころじゃないか)、とか、誰から見ても不自然に見えない、違和感を覚えない、つまり、物語に没入できる、いい仕上がりなんだな、と。

個人的には1:18の合唱(というか叫び)が一番キました。声の主は誰なんだろう、受験生は自分に「がんばれ」とは(心の中でさえも)叫ばないだろうから誰か第三者なんだろうけど、名もなき大多数、言ってみれば世界に応援されているんだよ、という雰囲気を持ち帰らせようとしているからオッケーなのかな。

あと、このCMに対してこういう記事がでてたけど、極めて適当な仕事で、書いてて悲しくならないのかな、と思いました。やれやれ。