東京ガス CM 家族の絆・お弁当メール篇

偶然観ていたTVから偶然いいCMが流れてきて、うっかりそのCMに感動する、みたいなことは、今のメディア接触態度を考えると、ほぼ天文学的確率の低さだと思うんだけど、それが起こらないかといえばそういうことでもなく、実際にこのCMを(幸運にも頭から)観たれた時は、その場で泣いてしまった。わずか90秒なのに。「母が作るお弁当」という、まあ、それだけで猛烈に強いマテリアルを「メール」という今風に(演出上は全然今風にじゃないけど)仕立ててメッセージにする。なんというか、制作者の優しい感じが徹頭徹尾貫かれているのがよく分かる作品。「多くの人の共通の思い出に優しくリーチする」っていう手法ね。受験とか、卒業とかと同じにおいがするやつ。何度観てもいいなあ。