考えよう。答はある。 へーベルハウス

遠くにいけば、少し土地が広くなることは知っている。
けれどもやはり、都市に住もうと思う。
広さはなくても豊かさはある。緑はなくても風は吹く。
そんな知恵や工夫や技術が、この国にはきっとあるのだから。
考えよう。答はある。

この年(2013年)のTCCグランプリは高崎さんの「映画は、本当のことを言う嘘だ。」なんだけど、で、当時は全然良さがわからなかったんだけど最近ちょっとだけ映画を見るようになって徐々にわかってきて、なのでまあその「グランプリ」に何か文句があるわけではまったくないのだけど、それにしても「考えよう。答えはある。」はすごいコピーだな、と思うわけです。上に載せたナレも含めてだけど、その静かだけど確固たる意志に基づいた物言いは、なんというか、一企業のことというよりも(当然磯島さんもそういうことを意図して書いているんだろうけど)、日本という国に対するエールに違いない、みたいなことを視聴者側が勝手に読み取って、更にグッとくる仕組みになっているのだろうと。真正面から言うよりも、こういう言い方、こういう入射角のほうが伝わることって、あるよね。