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そもそも欲求を刺激しようとしていない / Apple「iPhone X」

ブルゾンちえみ的な音楽に乗せて、ひたすらプロダクトのビューティフルカット。これ、そもそも「欲しくなる」ことを目的にしてないクマ。

背景・課題

iPhone Xは2017年発売、Appleのスマートフォンとして初めて10万円を超える価格帯に突入したモデル。OLED画面、Face ID、ホームボタン廃止など、いくつもの「初」を搭載した記念碑的なプロダクト。ただ、その価格帯ゆえに、CM1本で衝動買いを狙うような商材ではないクマ。

ねらい・インサイト

この広告、よくよく見ると「買いたくなる」仕掛けが一切ないクマ。むしろ、すでに買うと決めた人、あるいは買える人に向けて「これがiPhone Xだ」と提示しているだけ。つまり、欲求喚起ではなく、購入決定の後押しや所有欲の充足を狙っているように見えるクマ。

アイデア

プロダクトのビューティフルカットを淡々と、リズミカルな音楽とともに見せていく。「iPhone 6で撮影」のような過去のキャンペーンはベネフィットとエモーションを両立していたけれど、今回はそういう物語性も排除して、ただ美しさだけを提示するクマ。

展開・成果

詳細な成果データは不明。ただ、iPhone Xは発売後大ヒットし、10万円超えの価格帯でもAppleブランドの強さを証明したクマ。広告が直接的に購買を促したかは定かではないものの、ブランドイメージの強化には貢献したと思われるクマ。

余韻

いや、いいのかな、と当時思ったクマ。でも、考えてみれば、Appleほどのブランドになると、もはや「買いたくなる」広告を作る必要がないのかもしれないクマ。ただ存在を示すだけで、勝手に欲しくなる。そういう領域に到達しているんだとしたら、それはそれでヤバいクマ。

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APPLE

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