GREENPEACE|Los Santos +3ºC|2023|ブラジル
GTAの街を水没させて、Z世代に温暖化を見せつけた
GTAの人気ロールプレイサーバーが、4日間だけ丸ごと水没したクマ。しかもこれ、Greenpeaceの仕業クマ。
シーン
背景・課題
若者に気候危機の深刻さを伝えるのは難しい課題だった。Greenpeaceが選んだ場所は、Z世代が毎日のように入り浸るGTA Onlineの仮想都市ロサントス(ロサンゼルスの精巧な再現)だった。
ねらい・インサイト
説教では届かないなら、彼らが本気で生きている場所そのものを変えてしまえばいいクマ。自社の科学チームの将来予測データをもとに、現実の気候シナリオをそのままゲームの街に実装するという発想クマ。
アイデア
GTA online鯖のオープンソースコードに介入し、サンタモニカ桟橋の水没やカリフォルニア海岸の消失まで再現したロサントスを制作。住民はマスク着用を強いられ疲労しやすくなり、気候難民の救助や飲料水の輸送といった専用ミッションも用意された。Kings Roleplayサーバーで4日間だけ公開され、特設サイトから署名や寄付もできる仕組みにした。
展開・成果
配信初週だけでストリーマーが450時間以上をライブ配信し、視聴分数は約800万分に達した。Greenpeaceの署名は340%増、寄付は40%増加し、Cannes Lionsのエンターテインメント部門で2つのゴールドを含む複数の賞を獲得した。
余韻
広告予算をかけずに、ゲームの中の「現実」を書き換えるだけで世界中が覗き込んだクマ。説教くさい温暖化キャンペーンを一つも作らずに、プレイヤー自身に「この世界を虚構のままにしておきたい」と思わせたのが凄いクマ。クマもGTAやろうかな。
