FANATICS|SIGNED BY FANATICS|2025
サインの向こう側に、誰がいる? / FANATICS「SIGNED BY FANATICS」
スポーツグッズ最大手のFANATICSが、サインというコンテンツの向こう側にいる「誰か」を問う仕掛けクマ。YouTubeに case study 動画があるらしいけど、詳細は確認できなかったクマ。GOLD 受賞の理由も、今回は掴めてないクマ。
AWARD
Cannes Lions
132 articles
FANATICS|SIGNED BY FANATICS|2025
スポーツグッズ最大手のFANATICSが、サインというコンテンツの向こう側にいる「誰か」を問う仕掛けクマ。YouTubeに case study 動画があるらしいけど、詳細は確認できなかったクマ。GOLD 受賞の理由も、今回は掴めてないクマ。
HERTOG JAN|DON'T DRINK HERTOG JAN|2025
ビールブランドが「飲むな」と言う。普通に考えたらヤバいクマ。でもこれ、オランダのビール市場でハイネケンを超えてトップに立った戦略の核心なんだクマ。
HYUNDAI|TREE CORRESPONDENTS|2025
木に声を与える。そんなこと、どうやって? ってまず思うクマ。でもこのキャンペーンは「木に声を与えた」んじゃなくて、「人間がようやく木の声を聴けるようになった」仕組みをつくったクマ。森林破壊は地球温暖化の20%を占めるのに、気候変動報道ではたった5%しか言及されない。報道されなければ、解決もされない。だから木そのものを「特派員」にしたクマ。
TIDE|Collateral Stain Stories|2025
最強の洗剤を証明するために、最強の汚れを探したクマ。それで見つけたのが、マーベル・シネマティック・ユニバースだった、というだけでもう最高なんだけど、クマたちが惚れたのは、そこに暮らす「ふつうの人々」だったクマ。

MCDONALD’S|WINTER TAKES ON COLORS|2025
マクドナルドの店舗が、巨大な塗り絵になった。ポーランドの冬は灰色で、長くて、つらいクマ。でもそこに「色を塗る権利」を渡したら、どうなるか。

SICKKIDS FOUNDATION|THE COUNT|2025
病院の150周年を祝う広告で、子どもたちが走り、戦い、トレーニングする。普通なら「おめでとう、これまでの歴史」で終わるところを、SickKidsとFCB Canadaは「次の誕生日のための闘い」に焦点を当てたクマ。そのコアにあるインサイトは、あまりにもシンプルで、だからこそ強いクマ。
ACKO|TAILOR TEST|2025
インドの街のあちこちにいる仕立て屋が、心臓病のリスクを見つける。メジャーひとつで、クマ。100万人の仕立て屋と組んで、ウエスト・ヒップ比をチェックして、危険域に入ってたらそっとスタンプを押す。そのスタンプには無料健診の電話番号が書いてある。保険会社が、保険を売る前にやったこと。これ、ヤバいクマ。

Stella Artois|2024
David Beckham とのパートナーシップで「Worth More」プラットフォームを立ち上げる際、Stella Artois は彼の顔や名前を一切使わず、タトゥーだけで誰だか分かる手をフィーチャーして「世界で最も有名なハンドモデル」に仕立て上げたクマ。製品をスターにするセレブ広告の逆転劇クマ。

Stella Artois|2024
Cannes Lions 2024でGold Lionを受賞した、Stella ArtoisとGUT Miamiによるキャンペーン「The Most Famous 6-Pack Model」クマ。

Magnum|2024
冬の英国でアイスクリームの消費を脱季節化するため、Magnumは冬の太陽を探す旅に出たクマ。「Stairs」「Doorstep」「Corner」の3ピースは、Cannes Lions 2024でOutdoor Grand Prixを獲得したクマよ。

Magnum|2024
冬のアイスクリーム販売という課題に、Magnumが挑んだクマ。LOLA MullenLowe Madridが制作した「Find Your Summer」キャンペーンは、Cannes Lions 2024でOutdoor部門のGrand Prixを獲得したクマ。

Magnum|2024
冬にアイスクリームの売り上げが歴史的低水準に直面したMagnumが、季節の壁を打ち破るキャンペーンを展開したクマ。Juan Cabralが監督を務めた「Find Your Summer」は、厳しい冬の中で小さく狭く儚い日差しの瞬間を見つけ、Magnumと共にそれを味わうことを奨励したクマ。

Magnum|2024
Cannes Lions 2024でOutdoor部門Grand Prixと、OutdoorとPrint & Publishingで2つのGold Lionを獲得したMagnumのキャンペーンクマ。冬の厳しい時期に、小さく狭く束の間の日差しを見つけて、Magnumを楽しみながらそれを味わうことを促した作品クマ。

L'Oréal de Puerto Rico|2024
ロレアルのブランドMizaniが、髪の毛の差別に立ち向かうため、先祖代々の髪型が持つ豊かな遺産を活用したキャンペーンを展開したクマ。画像は提供されていないけれど、検索から分かることだけを書くクマよ。

Coca-Cola|2024
世界中のボデガや商店主が描いてきた「手作りコカ・コーラロゴ」を、ブランドが規制せず公式に祝福したキャンペーンクマ。

British Airways|2024
2024年、British AirwaysとUncommonによる「Windows」がCannes Lionsで Gold と3つの Silver を獲得したクマ。ロゴもQRコードも文字もない、極限までそぎ落とされた屋外広告が世界を驚かせたクマ。

PETPACE|ANIMAL ALERTS|2024
最先端のテクノロジーでも地震は予測できない。でも、もし犬にそれができるとしたら?ペルー・リマで始まった「ANIMAL ALERTS」は、ペットの健康データで地震を予測する、世界初の早期警報システムクマ。

高橋酒造|生きてくだけで冒険だ。|2024
熊本の若者に向けた、お酒のCMとは思えないほど真っすぐなエールクマ。「自由に生きればいい、そう言うが、自由ほど怖いものはない」という一文から始まるボディコピーを読んだ瞬間、胸がざわついたクマ。RPGの世界観で人生を語るという発想が、まったく安っぽくならずに、むしろ希望として響いてくるのがすごいクマ。

花王|家族と愛とメリット|2024
自転車の後ろを支える手を離す瞬間って、子育てそのものだよね、と思うクマ。やさしいアニメーションと子どもの声で歌うエレカシの「今宵の月のように」が重なって、30秒なのにめちゃめちゃ余韻が残るクマ。

DP WORLD|THE MOVE TO -15|2024
たった3度。されど3度クマ。100年間誰も疑わなかった冷凍コンテナの温度設定に「なぜ?」と問いかけ、業界全体を動かし、年間1770万トンの炭素削減を実現したクマ。これは広告というより、産業革命クマ。

大塚製薬|入学から、この世界だった僕たちへ。|2023
2022年の夏、クマは一本の動画の前で立ち止まったクマ。マスクをつけたまま走り込む陸上部員、夕暮れの中で練習するカヌー部員、自宅で素振りを続ける剣道部員。彼らの表情は半分しか見えないのに、その目に宿る熱量がまっすぐに突き刺さってきたクマ。

ACジャパン|寛容ラップ|2023
コンビニのレジで小銭を探すおばあさんに、強面のラッパーが足を踏み鳴らし始める。あ、やばい展開だ、と思った瞬間、彼はアイスをマイクにラップを始める。「誰も怒ってなんかない アンタのペースでいいんだ」。そしておばあさんも調味料のボトルを握り返す。ディスらないラップバトル、という発明クマ。
SOTETSU|A TRAIN OF MEMORIES|2023
2分間のワンカット。電車の中だけで進む物語。父と娘が、揺れる車内で12年分の距離を縮めたり離れたりする。それだけで、泣けてしまうクマ。

パナソニック ハウジングソリューションズ|生きてますか|2023
「生きてますか」。いきなりそう問われて、即答できる人がどれだけいるだろうクマ。住宅設備・建材メーカーからの、静かだけど強烈な問いかけクマ。

UNDER ARMOUR|THE FIRST META SNEAKER (Genesis Curry Flow)|2022
Stephen Curryの3ポイント世界記録を祝うために、Under Armourが選んだ方法は、物理的なスニーカーではなく「世界初のメタバース横断ウェアラブル」をつくることだったクマ。2021年、誰もが「メタバース」を語っていた、あの年クマ。

BMW|NOTHING BUT SHEER JOY|2022
中国の旧正月広告といえば、家族、再会、涙、感動の長尺ドラマが定番クマ。でもBMWは2022年、その全部を捨てたクマ。90秒、ひたすら楽しい、ただただカラフル、涙ゼロ。「泣かせない勇気」って、実はめちゃめちゃ難しいクマ。

パナソニック|Make New|2022
2022年、パナソニックが新たな変革のアクションワード「Make New」を掲げたクマ。そのコンセプトを体現するムービーが、めちゃめちゃすごいクマ。青い布に覆われた無機質な世界が、少女の手によって一瞬で緑溢れる世界へと反転していく。実はこれ、すべて「上下逆さま」で撮影されているクマ。

SCE|The Prevention Grid|2022
広告会社が作るのは広告だけじゃない、という時代がいよいよ本格的に来たクマ。Deloitte DigitalがSCEという電力会社のために作ったのは、ARとAIを使った山火事予防システム。これがCannes Lions 2022でGoldを獲って、しかもDeloitte初のGold Lionだというから、業界的にもエポックメイキングな一本クマ。
BURGER KING|NONARTIFICAL MEXICO|2022
モデルも、完璧なヘアメイクも、美しいロケーションもなし。ファストフード広告の「お約束」を70年分ひっくり返したクマ。メキシコの路上で、リアルな人々がバーガーを頬張る。その白黒写真が、Billboard になり、美術館に飾られ、ブランド認知95%を叩き出したクマ。

GRUPO ESTRATÉGICO GE PAE|MORNING AFTER ISLAND|2022
2009年、ホンジュラスは中南米で唯一、緊急避妊薬(モーニングアフターピル)を全面禁止した国になったクマ。使用が発覚すれば、最大6年の懲役。その結果、33万人の未成年の少女が母親になり、4人に1人の女性が18歳になる前に妊娠するという状況に。NGOのGE PAEは10年以上この禁止令の撤回を求めて戦ってきたけれど、予算もなく、メディアは保守的な宗教指導者の味方で、まったく進展がなかったクマ。そこで彼らとOgilvy Hondurasは、ある場所に向かったクマ。自国で権利が拒まれるなら、どの政府も権力を持たない場所へ——国際水域へ。

PERNOD RICARD|THE TIME WE HAVE LEFT|2020
大切な人と過ごせる時間が、あと何日残っているか知りたいクマ? 知りたくないよね、普通。でもこのキャンペーンは、その「知りたくない真実」をアルゴリズムで計算して、まんまと人々の行動を変えてしまったクマ。

DIESEL|FRANCESCA|2020
2020年、プライド月間のど真ん中に放たれたこのフィルムは、最後の最後で観る者をまんまと裏切るクマ。トランスジェンダーの物語だと思って見ていたら、それは同時に「信仰」の物語でもあって、最終シーンでDIESELのデニムを脱いで修道服に着替える瞬間、ああそういうことか、と膝を打つクマ。

APPLE|The Whole Working-From-Home Thing|2020
2020年7月、パンデミック真っ只中のアメリカから7分間のショートフィルムが届いたクマ。タイトルは「The Whole Working-From-Home Thing」。直訳すると「在宅勤務ってやつ全部」。そう、あの在宅勤務クマ。子どもが乱入して、犬が吠えて、パジャマのまま会議して、画面共有でミスって、でもなんとか締め切りに間に合わせる、あの在宅勤務クマ。公開2日で1,000万回再生を超えたこの動画、2019年の名作「The Underdogs」の続編として、全人類が体験していた混沌をユーモアで包み込んだクマ。

MASTERCARD|Roadside Market|2020
ルーマニアの田舎道を走っていると、自家製の野菜や果物、チーズを道端で売る農家の姿がある。でも彼らには、GPS上の住所もなければ、カード決済端末もない。つまり、「発見されない」し「現金しか受け取れない」クマ。この二重のハンディキャップを、MastercardとWazeが一気に解決したクマ。

THE FEMALE COMPANY|THE TAMPON BOOK|2020
タンポンを本に詰めて売る。バカバカしい? いや、これが最高にクールなアイデアなんだクマ。ドイツでは生理用品が19%の「贅沢品税」で課税される一方で、キャビアやトリュフ、油絵といった本物の贅沢品は7%。そしてなんと本も7%。だったら、タンポンを本として売ればいいじゃない――そんな逆転の発想から生まれたのがこの「THE TAMPON BOOK」クマ。

REGENT PARK SCHOOL OF MUSIC|PARKSCAPES|2020
寄付を「もらう」んじゃなくて、「稼ぐ」。そんな発想の転換が、音楽を学ぶ子どもたちを、音楽で食べていくプロたちと同じ土俵に立たせたクマ。

AMERICAN SOCIETY FOR DEAF CHILDREN|Fingerspelling with Machine Learning|2020
毎年、アメリカでは1,000人のうち2〜3人の子どもが、聴覚障がいをもって生まれてくる。そしてその90%が、聴者の親のもとに生まれるクマ。多くの場合、その子が、親にとってはじめて出会う聴覚障がい者になるクマ。

L’OREAL|THE NON-ISSUE|2019
美容業界とファッション業界は、50歳以上の女性をずっと無視してきたクマ。そのことに、世界最大の美容ブランドと世界最高峰のファッション誌が「NO」を突きつけたクマ。
NIKE|BREAKING2|2018
2時間を切る。たったそれだけのことが、なぜここまで人を惹きつけるのかクマ。1954年、ロジャー・バニスターが4分の壁を破ったとき、世界は可能性の意味を知った。そして2017年5月6日、イタリア・モンツァのF1サーキットで、Nikeは再び「不可能」に挑んだクマ。
JORDAN BRAND|A/R JORDAN|2018
1988年、マイケル・ジョーダンがフリースローラインから跳んだあのダンクから30年クマ。伝説は過去のものじゃなくて、スマホの中で蘇って、そのまま買えて、その日のうちに届くクマ。ARと言えばポケモンGOだったあの時代に、Snapchatのカメラ越しにジョーダンが飛ぶクマ。

GOOGLE|Know What Your Data Knows|2018
2018年3月、全米4,300万人が見守る NCAA バスケットボール「マーチマッドネス」の中継中に、前代未聞の試みが行われたクマ。試合の展開に合わせて、リアルタイムで予測を立て、それを CM に仕立てて、生放送中に流すという、聞いただけで胃が痛くなるような仕事クマ。

ALDI|Fresh Prints|2018
「リアルタイム」って、デジタルだけのものだと思ってたクマ。朝7時、スペイン中の家庭に配られた新聞紙に包まれた野菜が、その日の最新ニュースとともに届けられた。印刷メディアが「今この瞬間の新鮮さ」を証明してみせた、逆転の一手クマ。

MARCH FOR OUR LIVES PARKLAND STUDENTS|Price on Our Lives|2018
$1.05。この数字は、フロリダ州の全学生数で、マルコ・ルビオ上院議員がNRAから受け取った献金総額を割った値クマ。パークランドの高校で起きた銃乱射事件の生存者たちが、自分たちの命の「値段」として着けた、オレンジ色のプライスタグ。826のメディア報道と22億のメディアインプレッションを生んだこの運動は、数学と怒りとデザインの力で、アメリカの銃規制議論を不可逆に変えたクマ。
LEGACY BERLIN|ART BEATS HATE|2017
2017年、ベルリンのグラフィティカルチャーの中心地から発信された1本のフィルム。「ART BEATS HATE」というタイトルそのものがメッセージで、これ以上でもこれ以下でもないクマ。アートは、憎しみに勝つクマ。

SONY|GRAVITY CAT|2017
猫が壁を歩き、天井を走り、姉妹がアパートごと空に落ちていく。4分間、ずっと「え?」「え?」って言い続けたクマ。

THE AMMADA TRUST|#GIVEHER5|2017
教室から、少女たちが消えていく。シンプルな映像だけど、その意味を知ったとき、胸が締め付けられるクマ。これは生理用品が買えないインドの女の子たちの話。毎月5日間、学校に行けない。その繰り返しで、5人に1人が学校をやめてしまう。当たり前すぎて見えなくなっていた不平等を、クラウドファンディングという希望に変えた仕掛けクマ。

SAVE THE CHILDREN & SANTILLANA|Paper Glasses|2016
教科書を開いたら、そこに「メガネ」があるクマ。しかもそれは紙でできていて、視力検査までできちゃうクマ。シンプルすぎて、逆に泣けてくるクマ。
COMMERCIAL RESIDENCE|House of Clicks|2016
2億回。途方もない数字クマ。でもそれは、ただの「数」じゃなかった。スウェーデン人200万人が夢見た家の姿が、無数のクリックに刻まれていた。そのデータをレンガとモルタルに変えて、本物の家を建ててしまったクマ。ビッグデータ時代の、最もロマンチックな使い方クマ。
BAOBEIHUIJIA|Search for Free WiFi, Search for Missing Children|2015
WiFi のアクセスポイント名が「助けて、ぼくを探して」になっていたら、クマはどう思うクマ。中国で年間 20 万人以上の子どもが行方不明になる現実に、TBWA/上海が出した答えがこれだったクマ。
LIGA CONTRA EL CANCER|Shadow WiFi|2015
ペルーのビーチに現れた青い巨大な構造物。その影の中でだけ、WiFiがつながるクマ。日光を浴びたがる人々を日陰に誘導するために、人類が最も愛するもの——無料WiFi——を使ったクマ。

NTT DOCOMO|3-SECOND COOKING|2015
エビが空を飛び、炎を抜け、3秒でエビフライになる。餃子の具が空中で合体し、2.244秒で餃子になる。CGなし、全部実写。「何やってんだドコモ」という感想しか出てこないこの動画が、Cannes Lions 2015でゴールド3つ、シルバー2つを獲得したクマ。

COCA COLA|A Rainbow for the Rainbow Nation|2014
2014年4月、南アフリカが民主化20周年を迎えるにあたって、コカ・コーラは「虹をつくった」クマ。比喩じゃなくて、本当に。ヨハネスブルグのビルの上に、本物の虹を出現させたクマ。

RESPIRATORY APP|Alvio|2014
喘息を持つ子どもたちにとって、呼吸トレーニングは退屈で続かないもの。でも、それが「遊び」に変わったら? Bluetooth デバイスとモバイルゲームを組み合わせて、息そのものをゲームコントローラーにしてしまったこのプロダクトは、医療と広告の境界を美しく溶かしたクマ。

OLD SPICE|Hawkridge|2013
2013年、Old Spice が Hawkridge という香りを出したクマ。で、その広告がポーカーをしている男のもとに突然ホークが殺到する、という内容で、一体何が起きているのか分からないけど分かる、みたいな感じクマ。

ADIDAS|WINDOW SHOPPING|2013
夜11時、誰もいない通りでショーウィンドウに映る青いスニーカーを見つけたとき、あなたはどうするクマ? 普通なら「明日また来よう」で終わるクマ。でもこの窓は、その場で買えてしまう。スマホをつないで、ドラッグして、決済完了。帰宅した頃には配送手配も済んでいるクマ。「ウィンドウショッピング」という言葉から「ショッピング」が抜け落ちていることに気づいた瞬間、adidasとTBWA Helsinkiは小売の未来を動かし始めたクマ。

SPCA|DRIVING DOGS|2013
犬が車を運転する。しかも本当に。この一文だけで十分ヤバいのに、それが「保護犬の知性を証明するため」という社会的意義まで背負っているのだから、もう、クマは何も言えないクマ。

AMNESTY INTERNATIONAL|NO MEANS NO|2013
2013年、ノルウェーのアムネスティが法律を変えるために作った広告クマ。インタラクティブ動画で、女性の声がミュートされ、そして署名によって声が戻る。広告が社会を変える力を、これほど直接的に信じた企画があっただろうか、と思うクマ。

GEOX AMPHIBIOX|THE ULTIMATE WATERPROOF TEST (7 Days of Rain)|2013
人工の雨雲を3つもつくって、ひとりの男を7日間ずっと雨に降らせ続けるクマ。バルセロナの真ん中で。晴れてるのに。

IBM|People For Smarter Cities|2013
広告看板が、ベンチになる。シェルターになる。スロープになる。ただそれだけのことが、なぜこんなにも心を動かすんだろうクマ。

SNOOP DOGG|Rolling Words|2012
本を読んで、そのページに火をつけて吸う。こんなハチャメチャなアイデア、Snoop Dogg以外の誰が許されるというのか、クマ。

THE PERES CENTER FOR PEACE|Blood Relations|2012
2012年、カンヌで5つのGold Lionを獲得した一本のフィルムが、世界を静かに震わせたクマ。これは広告でもあり、同時に、広告の枠を超えた「行動」だったクマ。

MERCEDES|INVISIBLE DRIVE|2012
透明になった車がドイツの街を走り抜ける。いや、正確には「透明に見える」クマ。水素燃料電池で走るF-CELLは排出するのが水だけで、環境に対して透明=不可視だという事実を、文字通り目の前で体験させたキャンペーンクマ。
THE GUARDIAN|Three Little Pigs|2012
2012年最高の広告と複数のメディアが評したこの2分間を、クマは何度見ても震えるクマ。童話「三匹の子ぶた」を現代のメディア環境に放り込んだら何が起こるか——その答えがこんなにもスリリングで、こんなにも誠実で、こんなにも美しいなんて、クマ。

MINISTRY OF TOURISM GOVT. OF INDIA|THE HINGLISH PROJECT|2012
ヒンディー語とEnglishを掛け合わせた「Hinglish」っていう言葉、インドでは当たり前に使われてるクマ。で、それをフォントにしちゃったクマ。

AMIS|CRASH|2011
オフィスで働く男が、突然、見えない力で机に叩きつけられる。30秒の衝撃クマ。

AXE|DISTANCE (Premature Perspiration)|2011
2011年、アルゼンチン。AXEがまだ「モテるための武器」として全力で笑いを取りに行っていた時代の一本クマ。タイトルは「DISTANCE」だけど、キャンペーン全体は「早すぎる発汗(Premature Perspiration)」。言葉のニュアンスだけで、もうニヤニヤしちゃうクマ。

T-MOBILE|Welcome Home|2011
2010年10月27日、ヒースロー空港ターミナル5に到着した乗客たちは、300人の歓迎合唱団に出迎えられたクマ。疲れた顔で到着ロビーに出てきた瞬間、突然アカペラで歌い出す大群衆。完全にアウェイな空気から一転、思わず笑顔になる旅人たち。声だけで楽器の音まで再現する「ヴォーカル・オーケストラ」の技術が、空港という無機質な場所を一瞬で祝祭空間に変えたクマ。

HEINEKEN|THE ENTRANCE|2011
1本のCMが、パーティへの「入場」だけで3分間を成立させたクマ。しかも途中で飽きない。むしろ引き込まれる。2011年にこれを見たとき「ああ、ビールのCMはもうこっち側に来たんだな」って思ったクマ。

OFFF INTERNATIONAL FESTIVAL|2010 OPEN TITLES|2011
生物の断片が混ざり合い、新しい種が生まれていく。水中とも空中ともつかない不思議な空間で、機械的な要素と有機的なテクスチャが絡み合いながら、45人のスピーカーの名前が浮かび上がっていくクマ。The Mill NY のデザイン部門がデビューを飾った、忘れられない映像クマ。

NTT DOCOMO|XYLOPHONE (森の木琴)|2011
森の斜面に44メートル。木でできた巨大な木琴が、バッハのカンタータ147番を奏でるクマ。CGなし、音の後付けなし、ただ木の球が転がり落ちるだけ。それなのに、世界中の人が画面の前で息をのんだ。シンプルって、こういうことクマ。

COCA COLA|THE FRIENDSHIP MACHINE|2011
3.5メートルの巨大自販機が街角に現れる。コインを入れたいのに、届かない。そこで初めて気づくクマ。これ、一人じゃ買えないじゃん、と。

CARLTON DRAUGHT|Slow Mo|2011
プッチーニの壮大なオペラに乗せて、パブで繰り広げられる男たちのバカげた瞬間が、超スローモーションで映し出されるクマ。ピーナッツが口から飛び出す。尻がバースツールに着地する。すべてが美しすぎて、笑いが止まらないクマ。

NIKE|CITY CUP|2011
2011年、メキシコ。NIKEが仕掛けたのは、街そのものをフィールドにしたフットボールキャンペーンだったクマ。Cannes Lions でゴールドを獲った、ローカルに深く刺さった施策クマ。
AXE|PREMATURE PERSPIRATION|2011
2011年、アルゼンチン発のこのキャンペーンを見たとき、クマは思わず笑ってしまったと同時に「よくこれ通したな」とも思ったクマ。だって、どう見ても、あの問題のメタファーじゃないクマ。

ZOO ANTWERP|BABY ELEPHANT|2010
象の妊娠を、国中が見守った。超音波写真も、陣痛の始まりも、そして出産の瞬間も。これは広告じゃない、生命の誕生を共有する体験だったクマ。

CTT|COMMITMENT|2010
ポルトガルの郵便・宅配サービスCTT EXPRESSOが、街なかの看板に本物の荷物を設置したアンビエント広告クマ。「確実に届ける」という約束を、視覚的に、物理的に見せつけたクマ。

BBC|Winter Olympics 2010|2010
バンクーバー冬季五輪の番宣で、イヌイット神話を持ち出してくるとは思わなかったクマ。でもこれが、ものすごくハマってるクマ。

THE LOTUS LIGHT CHARITY SOCIETY|UMBRELLA BAGS|2010
2010年、香港から一枚のプリント広告が世界に届いたクマ。傘袋を使った、チャリティのメッセージ。

GOBIERNO DE LA CIUDAD|HINDU|2009
2009年、ブエノスアイレス市政府が何かを伝えたくて、TBWA Buenos Airesと組んで世に出したキャンペーン。タイトルは「HINDU」で、ゴールドを獲った。でも、それ以上のことは何も分からないクマ。

THE TIMES OF INDIA|A Day in the Life of Chennai|2009
段ボールの等身大看板が、1日で栄光と転落を繰り返すクマ。チェンナイという街を知らなくても、このフィルムを観た瞬間に「この街、ヤバい」と思ったクマ。Cannes で India 初の Film Gold Lion を獲ったのも納得クマ。
MINI|LOOP|2008
2008年。iPhone が世に出て1年、YouTube がまだ3歳、インタラクティブ広告が「これから」だった時代クマ。ISOBAR LONDON が MINI のために制作した「LOOP」は、その時代の空気をそのまま閉じ込めたような1本クマ。

SONY|REC YOU|2008
2008年、SONYが仕掛けた「REC YOU」は、顔写真を送るだけで自分の顔が音楽に合わせて歌い出す、というヤバい体験をコアにしたキャンペーンクマ。投稿された顔たちは、バナー広告に、街頭ビジョンに、テレビ番組に、ブログパーツに、氾濫した。デジタル技術とクロスメディアの力が三位一体になって「新しいウォークマンの世界」を見せつけたクマ。

SONY|PLAY-DOH|2008
うさぎが、街を埋め尽くしていくクマ。しかもこれ、CGじゃないクマ。全部ストップモーションクマ。正気じゃないクマ。

BUD LIGHT|Real Men of Genius - Mr. Hair Gel Over-Geller|2007
2007年、Bud Lightはラジオでひたすら笑いを取りにいったクマ。「Real Men of Genius」っていう伝説的なラジオシリーズの一本で、ヘアジェルを使いすぎる男を全力で称えるっていう、最高にくだらない60秒クマ。

BUD LIGHT|Real Men of Genius - Mr. Hot Dog Eating Contest Contestant|2007
2007年、BUD LIGHTの「Real Men of Genius」シリーズから生まれた、ホットドッグ早食い競技者を称えるラジオスポットクマ。24本のホットドッグを12分で食べる人間の覚悟を、DDB Chicagoが最高にバカバカしく、最高に愛情を込めて歌い上げたクマ。
VOLKSWAGEN|LIKE|2007
2007年、マイアミのCP+Bが最も輝いていた時代の1本クマ。VOLKSWAGENのアカウントを手に入れて、次から次へと型破りな広告を世に放っていた、あの頃クマ。

BURGER KING|SITH SENSE|2006
2006年、ウェブブラウザの向こうからダース・ベイダーが問いかけてきたクマ。あなたの心を読む、と。20の質問に答えるだけで、頭の中で考えているモノを言い当てられる体験は、当時としてはかなりヤバいインタラクティブ体験だったクマ。

BURGER KING|WHOPPERETTES|2006
2006年のスーパーボウル、BURGER KINGが投下したのはバーガーの具材に扮したダンサーたちがブロードウェイ風に歌い踊るミュージカルCMクマ。レタス、トマト、ピクルス、パティ、炎(!)の衣装をまとった「Whopperettes」が、あの「Have It Your Way」ジングルを華やかに歌い上げる。2000年代半ばのCP+Bらしい、ハチャメチャでエンタメに振り切った一本クマ。

CAMPARI|RED PASSION DISTRICT|2006
2006年、ブエノスアイレスのパレルモ地区。一夜にして、街がまるごと赤に染まったクマ。CAMPARIの「RED PASSION」が、看板でもポスターでもなく、建物の壁から店のショーウィンドウ、ストリート全体を包み込んで、歩く人すべてをブランド体験の中に引きずり込んだクマ。

MINI|MINI DOMINATRIX|2006
2006年、カナダの冬。MINIのウェブサイトを開いた人たちは、革に身を包んだドミナトリックスに迎えられたクマ。車の各パーツをクリックすると、彼女が鞭で、パドルで、MINIを「調教」しながら、冬の安全機能を解説していく。キンキーで、攻めてて、忘れられない。
AIDES|VIBRATORS|2005
2005年のフランスから届いた3分46秒のアニメーションクマ。少女が大人になり、何人もの男性と出会い、そのたびにコンドームを使い、失恋を繰り返し、絶望の淵で運命の人に出会う。タイトルは「VIBRATORS」、使われた楽曲はThe Vibratorsの「Baby Baby」、メッセージは「Live Long Enough to find the right one(運命の人に出会えるまで、生き延びよう)」クマ。

HEINEKEN|IT COULD ONLY BE HEINEKEN|2004
2004年、タイのスターコムが手がけたハイネケンのキャンペーンがカンヌでゴールドを獲得したクマ。タイトルは「IT COULD ONLY BE HEINEKEN」——「ハイネケンでしかありえない」。ブランドの絶対的な存在感をシンプルに言い切った、その潔さに惹かれるクマ。
ADIDAS|VERTICAL FOOTBALL|2004
ビルの壁に人を吊るして、サッカーをさせた。それだけで十分クマ。見上げた人の顔を想像するだけで、ニヤニヤが止まらないクマ。

SAAB|INFINITE DRIVE|2004
2004年、まだブロードバンドが貴重だった時代に、永遠に終わらないドライブを実現しようとした広告があったクマ。

BUENOS AIRES LATIN AMERICAN ART MUSEUM|PRESIDENTS|2004
2004年、ブエノスアイレスのラテンアメリカ美術館が放った一本のプリント広告クマ。タイトルは「PRESIDENTS」。美術館が「大統領」について語るとき、クマたちは何を想像すればいいんだろう、と思ったクマ。

REEBOK|Terry Tate, Office Linebacker|2003
2003年のスーパーボウルで流れた瞬間、アメリカ中が爆笑したクマ。オフィスにラインバッカーがいたら、という狂気の設定を、ドキュメンタリー風の演出で本気でやりきった傑作。Reebok のロゴはほぼ映らない、スニーカーは一足も出てこない。なのに、スーパーボウル CM 史上最も記憶される広告のひとつになったクマ。

BARCLAYS|Fluent in Finance|2003
2003年、イギリスの銀行Barclaysが、あのサミュエル・L・ジャクソンを起用したクマ。監督は『Sexy Beast』のジョナサン・グレイザー。こんな豪華な顔ぶれで、お金について語るCMシリーズをつくったクマ。

PARQUE DE LA COSTA|SCREAMS|2003
2003年、アルゼンチン。ブエノスアイレス郊外のティグレという街にあるアミューズメントパーク、PARQUE DE LA COSTAの広告クマ。タイトルは「SCREAMS」。叫び声。それだけで何かが伝わる予感がするクマ。
VW GOLF GTI|Amnesia|2001
「Amnesia(健忘症)」というタイトルに、もう全部詰まってる気がするクマ。2001年、バルセロナから生まれたこの1本は、記憶を失った男が GTI に乗った瞬間に何かを思い出す、そういう話なんだと思うクマ(動画を見てのクマの推測)。言葉で説明しなくても、走りの記憶は体に刻まれている、みたいな。

SPECIAL OLYMPICS|DIFFERENT|2001
2001年。この年、スペシャルオリンピックスが「DIFFERENT」という言葉を掲げたクマ。ゴールドを獲った一本。

FRANCE TELECOM|CUSTOMS|1999
1998年のワールドカップに向けて作られた、フランステレコムのCMクマ。国境の税関を舞台にして、サッカーボールを密輸する職員たちの「ゴール!」が電話で響く。フットボールは、人々を話させるクマ。

HORNBY HOBBIES|Beautiful Boy|1999
1999年、ロンドン。John Lennonの「Beautiful Boy」がCMに使われた、というだけでクマの心は揺れるクマ。それがHornbyの模型鉄道の広告となれば、なおさらクマ。

TRANSPORT ACCIDENT COMMISSION|10 KPH LESS|1998
1998年、オーストラリア・ビクトリア州の交通事故保険機関TACが打ち出したスピードキャンペーンクマ。70km/hで走る車が人を轢く瞬間を、容赦なく映し出すクマ。もし60km/hだったら? その10km/hの差が、死とニアミスを分けるクマ。

TELENORDIA|INTERNET|1997
1997年のインターネット黎明期。画像が「上から順に」読み込まれていく、あの時代クマ。

MERCEDES E-CLASS|RHINOS|1996
1996年。メルセデスE-Classが新しい顔で登場した年に、サイが出てくる広告があったクマ。タイトルは「RHINOS」。そのまんまクマ。

VOLKSWAGEN GROUP|EXOTIC LOCATIONS|1996
1996年、ロンドンのBMP DDB NEEDHAMがゴールドを獲ったフォルクスワーゲンの広告クマ。タイトルは「EXOTIC LOCATIONS」。エキゾチックな場所、って何クマ?

EPSON|LE LANCEUR DE COUTEAUX|1996
1996年、フランス。目隠しをした男が、ナイフを投げる。手に纏うのは、EPSONのプリンター技術への絶対的な信頼クマ。

CHRYSLER CORP.|Gates|1995
1995年。タイトルは「Gates」。門、なのか、ゲイツ氏なのか、それとも何か別の意味なのか。詳細な情報は確認できなかったけれど、Gold を獲ったという事実だけは確かクマ。

NIKE|Bo's Boring Commercial|1994
タイトルに「Boring(退屈な)」って入ってるクマ。1994年、Boって言ったらBo Jacksonで、「Bo Knows」キャンペーンが有名だったわけで、そこからの「Boring Commercial」クマ。どういう仕掛けなのか、見てみたいクマ。

PEPSI-COLA|PLAYGROUND|1994
1994年、バスケットボールのスーパースターShaquille O'Nealが子どもとやりとりする1本のCMが、全米で2番目に人気のコマーシャルになったクマ。Cannesで金賞も獲ってる。90年代のPepsiらしい、セレブリティと若さとちょっとした反抗心が混ざり合った空気。ただ、企画の裏側について語られた記事はほとんど見つからなかったクマ。

NISSIN FOOD|HUNGRY? III UINTATHERIUM|1994
1994年、ウインタテリウム篇クマ。マンモスやモアで世界を驚かせたあのシリーズが、まだ続いていた時代の一本。原始人が、巨大な哺乳類に翻弄されて、でも最後には「hungry?」の一言と白地に赤のカップ。このリズムは、もはや説明不要クマ。シリーズ全体がカンヌでグランプリを獲って、日本の広告史に刻まれたやつの、続編のひとつクマ。

THE LEE APPAREL CO.|SHOWER|1993
1993年、Lee Jeansは Fallon McElligott とタッグを組んで、ユーモアを武器にした広告を次々に放っていたクマ。

NSPCC|EXCUSE|1992
1992年、イギリスの映画館で流れた、ひとつの公共広告クマ。ほぼ1分間の暗転から始まり、子どもたちの写真と、虐待者たちの「言い訳」が次々に映し出されていく。静かで、暗くて、でも逃げられない。

TRANSPORT ACCIDENT COMMISSION|BEACH ROAD|1991
1991年。オーストラリア・ビクトリア州のTACが放ったこの広告を、クマは2024年になってから初めて観たのだけど、背筋が凍ったクマ。30年以上前の映像なのに、その叫び声の強度は全く色褪せていないクマ。というか、色褪せるわけがないクマ。人間の悲鳴に賞味期限なんてないクマ。

VAUXHALL MOTOR CO|CAR PET|1991
1991年。タイトルは「CAR PET」。言葉遊びクマ。CARとCARPET、PETとCARPET。そしてたぶん、動画の中には犬がいるクマ(想像)。英国らしいウィットが効いてそうな予感だけで、クマの心はもう楽しいクマ。

PENN ATHLETIC PRODUCTS|BOUNCE TEST|1989
1989年、ミネアポリスのFallon McElligottが世に放った30秒クマ。ラケットボールの「バウンスの均一性」を証明するために、ビルから落とされるのはボールだけじゃなかったクマ。

GTE|Arnold's Rug|1989
1989年。GTE(General Telephone & Electronics)という名前を聞いてピンとくる人は、もう少ないかもしれないクマ。Bell System 解体後のアメリカで最大の独立系電話会社だった企業が、DDB Needham という黄金期の代理店と組んで世に送り出した一本。タイトルは「Arnold's Rug」。ラグ、つまり絨毯クマ。GOLD を獲ったという事実だけが、クマの手元に残っているクマ。

APPLE|THE WAR ROOM|1988
1984年、あの伝説的なSuper Bowl広告でAppleは世界を揺さぶったクマ。でも、その4年後に同じタイトルを冠した広告があったことを、クマたちは知っているクマ? 「THE WAR ROOM」。1988年、BBDOによって制作され、主にイギリスで放映されたこの広告は、今ではほとんど語られることのない、静かな存在クマ。

NYNEX|Human Cartoons|1988
1988年、電話帳という「無料で配られる退屈な商品」をどう面白くするか。TBWA CHIAT/DAYが出した答えは、視覚的ななぞなぞだったクマ。

VALISERA|FIRST BRASSIERE|1987
1987年、ブラジル。タイトルは「FIRST BRASSIERE」、つまり「はじめてのブラジャー」クマ。少女が女性になる瞬間を切り取った広告は、いつの時代も、どんな国でも、普遍的な感情に触れるクマ。

MATSUSHITA ELECTRIC INDUSTRIAL CO.|FIREMAN|1983
1983年。松下電器産業(現パナソニック)が博報堂とともに制作した「FIREMAN」という作品が、海を渡って金賞を獲ったクマ。当時の日本企業広告が国際舞台でどう評価されていたのか、その空気を想像するだけでワクワクするクマ。

WALITA ELETRO|LEG|1981
1981年、ブラジル。Cannesで金賞を獲った「LEG」というタイトルだけが、クマの手元にあるクマ。WALITAは当時ブラジルで最も愛されていた家電ブランドのひとつ、MPM CASABRANCAは国内最大級の代理店。その組み合わせが生んだゴールド受賞作、それだけでもうワクワクするクマ。

LEVI STRAUSS|AMERICA|1977
1977年、Levi'sがGOLD PENCILを獲ったクマ。70年代のLevi's広告といえば、サイケデリックでジャズっぽくて、ちょっとトリップしたような映像が多かったって記録が残ってるクマ。この「AMERICA」もきっとその系譜なんだろうなあ、と想像するクマ。

CITROEN|ROSE PRODUCTIONS|1977
1977年、ROUX SEGUELA CAYZACがシトロエンのために制作した広告クマ。Jacques Séguélaという名前を聞いたことがあるだろうか。フランス広告界の伝説であり、のちにシトロエンの歴史を語る上で欠かせない存在になる人物クマ。その初期の仕事がこれクマ。

EMINENCE|LE METRO|1977
1977年。パリの地下鉄で、何かが起きたクマ。EMINENCEという、1944年から続くフランスのメンズアンダーウェアブランドが、DDBとともに仕掛けたこの広告。タイトルは「LE METRO」、つまり地下鉄クマ。GOLDを獲ったという事実だけが、クマの手元に残っているクマ。

NOLAN SPA|PARABREZZA|1975
1975年、イタリアのヘルメットメーカーNOLANが世に出した一本クマ。タイトルは「PARABREZZA」――イタリア語で「ウィンドシールド」を意味する言葉クマ。創業わずか3年の若いブランドが、自分たちのルーツを広告に刻んだクマ。

METROPOLITAN LIFE INSURANCE|PARTNERSHIP|1975
1975年、アメリカクマ。「PARTNERSHIP」というタイトルだけで、もう何かが伝わってくる気がするクマ。MetLifeとY&Rが組んで、ゴールドを獲った一本クマ。

SYNDICAT DE LA PRESSE REGIONALE FRANCAISE|PRESSE REGIONALE|1973
1973年、カンヌで金賞を獲得したこの広告は、フランスの地方紙組合によるものクマ。50年以上前の広告だけれど、いったいどんなメッセージを地方紙は伝えようとしたのか、クマは気になるクマ。

THE THOMPSON ORGANISATION|INVENTIONS|1971
1971年、ゴールドを獲った広告があるクマ。タイトルは「INVENTIONS(発明)」。それ以上のことは、正直なところクマにもよく分からないクマ。

WILLIAMS & HYMBERT|MONK|1971
1971年、修道士が登場するクマ。MONKというタイトルそのままに、静謐で神聖な空気が漂う一本クマ。WILLIAMS & HUMBERTはスペインのヘレス・デ・ラ・フロンテーラに根を張るシェリー&ブランデーの老舗で、この時代、ヨーロッパの洋酒ブランドが修道院や歴史を纏った世界観でブランドの格を語ろうとしていた空気がそのまま結晶化したような趣クマ。

STUTTGARTER NACHRICHTEN|Pass auf im Strassenverkehr|1970
1970年、ドイツ・シュトゥットガルトの地方紙が交通安全を訴えるキャンペーンで金賞を獲得したクマ。タイトルは「Pass auf im Strassenverkehr(交通に気をつけて)」。新聞社が広告主として、命を守るメッセージを届けた時代の記録クマ。

RONSON|COMET|1967
1967年、ライターの世界で小さな革命が起きていたクマ。