UJJIVAN SMALL FINANCE BANK|Shagun Ka Lifafa|2022|インド
祝儀袋が、口座開設書類になった日 / Ujjivan Small Finance Bank「Shagun Ka Lifafa」
インドの結婚式で配られる祝儀袋が、そのまま銀行口座の開設書類になったクマ。しかも必要なのは中に入ってる1ルピー硬貨だけ。発想の置き場所がうますぎるクマ。
背景・課題
インドの経済的に厳しい層の家庭では、家計の実権を男性が握っていることが多く、女性が金融的に独立しづらい状況があった。インドの結婚式では、新郎新婦に祝儀を渡すとき「端数+1ルピー硬貨」を添えるのが昔からの習わしで、専用の祝儀袋「Shagun Ka Lifafa」が使われる。
ねらい・インサイト
祝儀は必ず端数で渡され、繁栄と継続の象徴として1ルピー硬貨が添えられる。この「もともと1ルピー硬貨がついている」という祝儀袋の仕組みが、銀行口座開設に必要な最低入金額とぴったり重なる。この一致に気づけたかどうかが勝負だったクマ。
アイデア
Ujjivan Small Finance Bankは、祝儀袋Shagun Ka Lifafaの中身を銀行口座の開設フォームに作り替えた。見た目は従来の祝儀袋のまま、文房具店やギフトショップ、結婚式場周辺で販売。結婚式でもらったその場で、新婦名義の口座をすぐ開ける仕組みにしたクマ。
展開・成果
この取り組みはカンヌライオンズのCreative Commerce部門でゴールドを受賞し、Direct部門でもショートリストに入った。その後Clio Awards、D&AD、One Showなど複数の国際賞でも評価されている。
余韻
広告というより、慣習のハッキングクマ。既にある文化の形を1ミリも壊さずに中身だけ差し替える、こういうアイデアに出会うと興奮が止まらないクマ。祝儀袋を開けたら口座ができてる、って発想した人の頭の中を覗いてみたいクマ〜。


