Nike|LAST|2015|アメリカ
優雅に、逆走して、最後尾を讃える / Nike「LAST」
Every Little Bit Hurtsに乗って超優雅に、でもいつもとは逆に動くカメラクマ。どこかちょっと現実離れした不思議な雰囲気に、優しく始まるのにハードコアな内容のナレーション。全体的にセンスの塊だなあ、と思わせる1作クマ。1時間くらいずっと見ていたいクマ。
▎シーン
▎背景・課題
2015年秋のマラソンシーズンに向けて発表されたこのフィルムは、Nikeが2012年の「Jogger」(Find Your Greatnessキャンペーン)から続けてきた「日常のアスリート」への眼差しの延長線上にあるクマ。2012年の「Jogger」では「偉大さは誰の中にもある」というメッセージを掲げていたクマ。それから3年、今度は最後にゴールする人、不完全な旅を続けるすべてのランナーを讃える内容クマ。
▎ねらい・インサイト
ナレーションは「あなたはランナーではない。まして、マラソンランナーなんかじゃない。でもこれが終わったとき、あなたはマラソンランナーになっている」と語りかけるクマ。完走すること、最後まで走り続けることこそが、本当の意味でのアスリートだというインサイトクマ。「走り始めればいい。それだけでいい」という究極にシンプルなメッセージクマ。
▎アイデア
ゆっくりと後方へ引いていくトラッキングショットで、マラソンの最後尾を走るランナーたちを映し出すクマ。最後から2番目のランナーはとっくにゴールし、街の清掃員がすでに片付けを始めている。それでも走り続けるひとりのランナー。Aretha Franklinの「Every Little Bit Hurts」が流れる中、2012年の作品よりも軽やかなトーンで構成されているクマ。カメラはずっと逆走していて、その動きがどこか非現実的で、でもそれが逆説的に「現実のランナーの孤独と強さ」を際立たせているクマ。
▎展開・成果
Wieden+Kennedy Portlandが手掛け、制作はPark Pictures、監督はLance Acordクマ。クリエイティブディレクターはAlberto PonteとRyan O'Rourke、アートディレクターPatty Orlando、コピーライターHeather Ryderという布陣クマ。VFXはA52のPat Murphy、音楽編集はWalker/Barking Owlが担当したクマ。
▎余韻
「どう撮るか」がすべてを決める、っていう好例だと思うクマ。逆走カメラという選択ひとつで、ここまで優雅で不思議で、でも力強いフィルムになるクマ。Lance Acordの演出の強度を改めて感じるし、2015年発表のものの中では相当好きなやつクマ。何度でも見たくなる、そういう余韻があるクマ。
▎クレジット
▎タグ
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