Nike|LAST|2015|アメリカ
優雅に、逆走して、最後尾を讃える / Nike「LAST」
カメラがずっと後ろ向きに進んでいくクマ。優雅なのに、なんだか現実離れした空気。Aretha Franklinの「Every Little Bit Hurts」に乗って、そういう画面がずっと続くクマ。
シーン
背景・課題
2015年秋のマラソンシーズンに向けて作られたフィルムクマ。2012年の「Jogger」で「偉大さは誰の中にもある」と歌ったNikeが、3年後に選んだのは最後にゴールする人たちだったクマ。
ねらい・インサイト
ナレーションはこう言うクマ。「あなたはランナーじゃない。マラソンランナーなんて、なおさら。でもこれが終わる頃には、あなたはマラソンランナーになっている」。走りきることそのものが、アスリートである証だというクマ。
アイデア
映るのは、最後から2番目のランナーがとっくにゴールして、清掃員がもう片付けを始めている中を、それでも走り続ける最後のひとりクマ。カメラはずっと逆走しながら引いていく。その不自然な動きが、逆にランナーの孤独と強さを際立たせるクマ。
展開・成果
Wieden+Kennedy Portland制作、監督はLance Acord。CDはAlberto PonteとRyan O'Rourke、ADはPatty Orlando、コピーライターはHeather Ryderクマ。
余韻
逆走カメラっていう選択ひとつで、ここまで優雅で不思議な強さが出るクマ。「どう撮るか」で全部が決まるっていう好例クマ。何度でも見返したくなるクマ。


