アースミュージック&エコロジー|合唱|2015|日本
ギリギリ、を超えてしまったかもしれない / アースミュージック&エコロジー「合唱」篇
ギリギリ、ギリギリなんだけど、ギリギリアウトな気がしているクマ。これはもちろん個人の感想でしかないし、それを軽やかに言語化する能力も持ち合わせていないのだけれども、さすがにアースミュージックアンドエコロジーと宮崎あおいに「Nobody Is Right」までは背負えないんじゃないかと思うクマ。
▎背景・課題
2015年、安保法制をめぐる議論が社会を二分していた時期に投下されたこのCMクマ。アースミュージック&エコロジーは、これまでも環境や社会に対する優しい視点をブランドの核に据えてきたけれど、この時期のこのメッセージは、単なるファッションブランドの枠を超えた政治的な文脈を背負わざるを得ない状況にあったクマ。
▎ねらい・インサイト
「Nobody Is Right(誰も正しくない)」というメッセージそのものは、対立を超えた対話の必要性を訴える普遍的なテーマクマ。ただ、それを背負うブランドと出演者の「重さ」が問われる構造になっていて、ファッションブランドがどこまで社会的メッセージを担えるのか、という本質的な問いが浮かび上がってくるクマ。
▎アイデア
宮崎あおいを起用し、合唱という集団行為を通じて「誰も正しくない」というメッセージを表現クマ。タイミングとしては完璧で、露出のタイミングも計算されていて、仕掛ける側からしてみれば世の中がざわついて成功、という評価になるのかもしれないクマ。
▎展開・成果
社会的な議論を呼び起こすことには成功したと言えるクマ。ただ、それがブランドの本質的な強化につながったのか、ファクトに基づいたブランディングとして成立していたのかは、別の問いとして残るクマ。
▎余韻
ブランドとは何か、ファクトに基づいたブランディングとは何か、というところをちゃんと考えたいな、と思わせる作品だったクマ。広告が社会に対してメッセージを発する時、その覚悟と重さをどう背負うのか。ギリギリのラインを攻めるチャレンジ精神は評価したいけれど、ギリギリを超えてしまったかもしれない、とも思うクマ。
▎クレジット
- 広告主
- アースミュージック&エコロジー
- Cast
- 宮崎あおい