ライオン|タイムスリップ家族|2011|日本
人の分だけ、物語がある。 / ライオン「タイムスリップ家族」
1991年に撮った家族写真と、2011年の同じ家族。同じ場所で、同じ角度で、時を超えて並ぶクマ。
シーン
ねらい・インサイト
手法自体は見慣れたもの。でも、見慣れているからこそ何度も作られる、その理由がよく分かる一本クマ。
アイデア
雑誌『Tokyo Graffiti』の名物コーナー「タイムスリップ写真館」とコラボレーションして、日本全国の数十組の家族が登場。昔と同じ場所で、同じ家族を、同じ角度から撮影しています。画面では、古い写真を手前にかざした手がすっと下りて、そこに写っていた人たちが当時の服装とポーズのまま、年を重ねた姿で現れます。三輪車にまたがっていた兄弟、頬にキスをされていた子ども、七五三の晴れ着、桜の木の下の母娘、海辺で高く抱き上げられた小さな体、襖から顔を出す娘、歯を磨く姉妹、新郎新婦。それが次から次へと重なっていきます。終盤は親族が家に集まり、高齢の祖母のまわりへ。曾孫と手をつないだ祖父が歩いて戻ってくると、全員が拍手で迎えます。「還暦おめでとう いつまでもお元気で」のボードは「今は81才」に書き換えられ、昔の夫婦ふたりの写真が、大勢になった家族の集合写真へつながってクラッカーが鳴るクマ。最後は粉末洗剤トップやエメロンの写真が、NANOX、システマEX、CHARMY、キレイキレイへと切り替わり、「だいじょうぶ。つながっている。」の一行が残ります
展開・成果
2011年9月9日、日本テレビ系列「高校生クイズ2011」提供枠で創業120周年記念として1日限定放映。ADFEST 2012フィルム部門シルバー受賞クマ。
余韻
人の分だけ、物語があるし、家族の分だけ、物語があるクマ。ドラマチックでなくても、劇的でなくても。必ず。おじいちゃんでドッキリさせる必要はあったのかな、とちょっとだけ思いつつも、ハッピーエンドでよかったクマ。


