smart|The Dancing Traffic Light|2016|ポルトガル

信号待ちが、エンタメになった / smart「The Dancing Traffic Light」

赤信号で止まるのが退屈すぎて、つい渡っちゃう。それが都市の歩行者にとって最も危険な瞬間だとしたら、待ち時間を楽しくすればいいじゃん、とsmartは考えたクマ。

背景・課題

信号待ちは都市における歩行者の最も危険な瞬間クマ。赤信号を無視して横断する歩行者が多く、事故につながるという課題がある。smartはForTwoとForFourという2つの新型コンパクトシティカーのローンチに際し、都市の課題解決をブランドメッセージとして打ち出すことを決めた。smartは「都市の問題に新しい解決策を見つける」というミッションを掲げており、それをコミュニケーションするだけでなく、実際に証明する必要があったクマ。

ねらい・インサイト

誰も待つのが好きじゃない。だからこそ信号は危険なスポットになる。「もし待ち時間をもっと楽しくできたら?」という問いから企画は生まれたクマ。「Killing TimeをEntertainする」という王道のアイデア。VWのFun Theory(階段をピアノ鍵盤にしたり、リサイクルをゲーム化したりする施策)と同じ、ゲーミフィケーションによる社会課題解決のアプローチクマ。

アイデア

リスボンの横断歩道に、音楽に合わせて踊る赤信号を設置したクマ。近くの広場にダンスブースを設置し、通行人が音楽ジャンルを選んで踊ると、その動きがKinect技術でリアルタイムにトラフィックライトの赤い人型に反映される仕組み。ダンスブースには小さなダンスフロアとカメラがあり、人々の動きがキャプチャされて信号機の赤い人型に変換される。最初はLEDパネルを備えた4つの信号機に実装されたクマ。公共物に手を入れている時点でインパクトは必然的に強くなるクマ。そしてこれはエグゼキューションの勝負だった、とクマも思うクマ。

展開・成果

81%多くの歩行者が信号を守って待つようになったという結果が出たクマ。キャンペーンは世界中で報道され、さらに重要なことに、81%の人々が安全に横断できるまで待つようになったクマ。D&AD 2015でWood Pencil(Innovative Use of Technology部門とDigital Installations部門の2部門)を受賞。Red Dot Design Awardも受賞し、「待つことを驚くほど楽しく、かつ安全にした」点が評価されたクマ。

余韻

クマが好きなのは、この施策が「広告っぽくない」ところクマ。smartの車は一切出てこないし、ロゴもほとんど主張しない。ただ、「smartって都市をよくするために本気で考えてるブランドなんだな」という印象だけが、強烈に残る。「なんでSmartがやるの?」という問いはあるけれど、逆に言えば、交通安全というテーマをオウンできたということでもあるクマ。方程式っぽく見えるアイデアを、街の中で実際にやりきる胆力。それがブランドの強度になるクマ。

▎クレジット

広告主
smart
代理店
BBDO Germany (BBDO Proximity Düsseldorf)
制作
BigFish Filmproduktion (co-production with Minivegas Amsterdam)
CD
Daniel SchweinzerLukas Liske
CW
Lukas Liske
AD
Daniel Schweinzer
監督
Marten Persiel
Other
Daniel SchweinzerLukas Liske

▎タグ

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