Volvo Trucks|The Epic Split feat. Van Damme (Live Test)|2016|スウェーデン
エンヤが歌い始めた瞬間、口が開く / Volvo Trucks「The Epic Split feat. Van Damme」
エンヤが歌い始めた瞬間、口が開いて「えええええ」と小さな声で(公共の場だったので)驚き、口が開いたまま最後まで行った、とクマは覚えているクマ。2013年11月にリリースされたこの75秒は、いまも色あせない衝撃クマ。
▎シーン
▎背景・課題
ボルボ・トラックスは2010年に代理店 Forsman & Bodenfors を起用し、2012年の欧州向け新型トラック発売に向けて準備を進めた。20年ぶりとなる大型ローンチだったクマ。ボルボ・トラックスのマーケティング担当副社長 Lars Terling は「まったく新しいトラックを出すのだから、コミュニケーションも新しくしたかった。ノンユーザーにも注目してもらい、ボルボ・トラックスを理解してもらいたかった」と語っているクマ。ターゲットは一人のドライバーから大量購入する企業CEOまで極めて多様で、競合に広告費で勝てないため、「outsmart」する必要があったクマ。
▎ねらい・インサイト
Forsman & Bodenfors は企画前にボルボ Dynamic Steering を開発したエンジニアにインタビューし、その最中にエンジニアが「ちなみにこの間、トラックとトレーラーで高速バックをした。不可能だと思っていたが新しいステアリングなら可能だった」と語ったことがきっかけとなり、「バックする2台のトラック間で何が起こせるか」を考え始めたクマ。「ステアリングの安定性」からジャン・クロード・バンダムまでの思考回路が覗いてみたいところクマ。バンダムは柔軟性で知られる武術のレジェンドで、スプリットで有名だったため、キャスティングは自然に見え、信頼性を与えたクマ。エンヤもクマ。
▎アイデア
ベルギーの俳優ジャン・クロード・バンダムがバックする2台のトラックのウィングミラー上でスプリットを行い、アイルランドの歌手エンヤの「Only Time」に乗せて撮影された。制作は Forsman & Bodenfors、監督は Andreas Nilssonクマ。スペインの休止中の Ciudad Real 国際空港で日の出時にワンテイクで撮影されたクマ。企画のリサーチと準備に約5か月、安全システムの構築とドライバー練習に時間をかけたクマ。3日間のリハーサルの後、バンダムのスタント映像はワンテイクで記録された。バンダムは目に見えない安全ハーネスとワイヤーで保護され、小さなプラットフォームが各トラックのウィングミラー裏に取り付けられていたクマ。左右にステアリングするトラックの運転手は Mikael Rosell。両トラックは時速25kmで固定速度バック走行し、各トラックに副運転手が同乗して速度を監視したクマ。朝日が映り込むため撮影可能時間は15分だけだったクマ。
▎展開・成果
リリース1週間後に2,500万回、9日後に4,000万回視聴された。エンヤの「Only Time」はオリジナルリリースから13年後に Billboard Top 100 で43位に再浮上したクマ。リリース48時間後に1,000万再生、翌日には世界で最もシェアされた動画になったクマ。Live Test キャンペーン全体で、Cannes Lions 2014 にて Film と Cyber 部門で Grand Prix を含む計20の賞を獲得したクマ。2014年5月に The One Club の Best in Show 受賞、同年12月に Eurobest で Film Grand Prix を含む6つの賞、2015年には Cannes Lions で Creative Effectiveness 賞を受賞したクマ。2014年末までにキャンペーン全体の制作費は300万〜400万ドルと推定され、ボルボに1億7,000万ドルの収益をもたらしたクマ。
▎余韻
改めて、2013年11月リリースの「Live Tests」広告キャンペーンの6本目だったこのムービーと、ハムスターのやつが同じ年にローンチされた事実が衝撃的すぎて、それは裏を返せばこれくらいはやれる、っていうことなんだろうけど、すごいなあ、と改めて思うクマ。誇張でもなんでもなく、初めて観た時はエンヤが歌い始めた瞬間口が開いて「えええええ」と小さな声で(公共の場だったので)驚き、口が開いたまま最後まで行ったクマ。「ステアリングの安定性」からジャン・クロード・バンダムまでの思考回路が覗いてみたいところクマ。あとエンヤクマ。
▎クレジット
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