WILDLIFE CONSERVATION FILM FESTIVAL|Dream|2017|アメリカ
絶滅危惧種に歌わせた、泣けないはずの絶望ソング / WCFF「Dream」
サイやクジラやペリカンやアザラシが、レ・ミゼラブルの「夢やぶれて」を歌うクマ。しかも歌詞は変えずに、物語だけが人間に壊されていくクマ。
シーン
背景・課題
WCFFは絶滅危惧種の保護を訴える映画祭。2016年からDDBニューヨークがプロボノで広報を担当し、既存の保護啓発が届きにくい層への接触を課題としていた。
ねらい・インサイト
悲しい映像を見せるだけでは、人はもう驚かないクマ。だから「夢を見る歌」という希望の構造そのものを使って、それを裏切る形にしたクマ。
アイデア
サイ、クジラ、ペリカン、アザラシがそれぞれ別のインディーアーティストの声で「夢やぶれて」を歌うストップモーション。穏やかな生息地の風景から始まり、密猟者や油、銃や槍が現れて、歌は同じまま景色だけが壊れていく。
展開・成果
カンヌライオンズ2017でMusic Craft部門ゴールド、Film部門シルバーを含む複数の受賞。The One Showでもゴールド含む受賞歴あり。
余韻
歌詞を一文字も変えずに、意味だけを反転させる力技クマ。見終わったあと、もう「夢やぶれて」を前と同じようには聴けなくなるクマ。

