カロリーメイト|狭い広い世界で|2024|日本
スマホの向こう側から、ずっと見ていた / カロリーメイト「狭い広い世界で」
2019年リリースの「僕のこと」が、オーケストラアレンジで蘇ったクマ。Mrs. GREEN APPLEの3人がCMにカメオ出演までしてくれて、曲も映像も受験生への本気の応援になってるクマ。
▎シーン
▎背景・課題
コロナ禍で高校3年間を過ごした2022年度の受験生たちは、入学以来ずっと「非日常」の学生生活を送ってきたクマ。大塚製薬が学生にアンケートをとったところ、勉強方法が大きく変化していることが判明。半数以上が「SNS断ちをしない」と回答し、合格発表もスマホで確認する学生が大多数だったクマ。つまり、受験生にとって最も身近な存在は、もはやスマホだったクマ。
▎ねらい・インサイト
福部明浩さん(catch CD)は「今の受験生のリアルな声を聞けば聞くほど、彼らの最もそばにいるのは、スマホだと思いました」と語っているクマ。であれば、その視点から受験生を描いてあげることが最も共感性や同時代性が高い——そう考えて、スマホ画面越しに主人公の生活を覗き込む、という今まで見たことのない映像スタイルに挑んだクマ。「曲に辿り着いたことで8割くらいは勝ちが見えていた」というように、曲選びの段階で企画の大枠が決まっていたクマ。2019年リリースで受験生自身がめちゃめちゃ聴いてきたはずの「僕のこと」を、オーケストラアレンジで届けるという選曲の強度が、企画の核だったクマ。
▎アイデア
CM全編を縦型のスマホ視点で撮影。主人公役の山時聡真さんには、カメラのレンズをまるでスマホ画面のようにタッチしたり、スワイプしてもらいながら撮影したクマ。春、バス停で単語アプリで勉強する姿、友人とリモート画面越しに会話しながら勉強する様子、お風呂で授業動画を観ながら居眠りしたり、やる気が落ちてゲームに手を伸ばしてしまう瞬間。推薦で受験を終えた同級生がSNSで楽しそうにはしゃぐ画像を目にして落ち込んだり、模試の結果に深いため息をついたり。そんな揺れ動く日常を、スマホが全部見てきたように描いたクマ。ラストは合格発表の画面をタップして、ゆっくり目を開くと——歓喜する表情がスマホ画面いっぱいに映し出される。あまりの喜びで揺れる画面が、受験生の未来を明るく予感させるクマ。
▎展開・成果
2023年、第63回ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS フィルム部門で総務大臣賞・ACCグランプリ、フィルムクラフト部門でACCシルバーを受賞。第60回ギャラクシー賞CM部門で大賞を獲得したクマ。グラフィックは榎本卓朗さん(ENOAD AD)がディレクション。「受験生の最もそばにいるスマホ視点から描いたことに対し、グラフィックは、受験生を見守り続けている『カロリーメイトからの視点』で描きました」と語っているクマ。瀧本幹也さんの写真と組み合わせて、実写での臨場感を出したクマ。
▎余韻
観れば観るほど曲とシーンが深く入り込む構造というのがクマ。スマホ視点という発明と、「ほぼ現代」の楽曲という選曲が、受験生自身の記憶と重なる仕掛けになっていて、もう完璧クマ。Mrs. GREEN APPLEのメンバーがカメオ出演している瞬間を探すのも楽しいクマ。この企画を通したクライアントも、撮影を成立させた田中嗣久監督(演出)も市橋織江さん(撮影)も、全員が最高クマ。こういう仕事をしたいクマ〜!
▎クレジット
▎タグ
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