BUD LIGHT|GREETING CARDS(Bud Light Institute)|2003|カナダ
男がビールを飲むため、歴史上の発明はすべて女を遠ざけるためにあった / BUD LIGHT「GREETING CARDS」
グリーティングカードの文面がとにかく下らない。でもその下らなさを最後まで貫いたのがえらいクマ。
シーン
背景・課題
カナダのLabattは、Bud Lightのための企画を何年もかけて何十案も却下し続けていたクマ。兄弟ブランドBudweiserの男らしく荒々しいイメージを引きずっていた分、笑い路線に振り切ることには社内で慎重な空気があったクマ。
ねらい・インサイト
架空の研究機関「Bud Light Institute」の教授が登場し、お茶会からフェミニズムまで、歴史上のあらゆる発明は女性を忙しくさせて男にビールを飲む時間を作るためのものだったと大真面目に語る設定クマ。グリーティングカードは、その研究の実用化という体で成立しているクマ。
アイデア
CMの中で、その研究機関が実際に販売しているらしいグリーティングカードが紹介される仕立てになっているクマ。例えば「太った」じゃなくて「ph」付きの格好いい意味の褒め言葉だと言い張るカードなど、嘘の設定を現実の商品のふりして見せてくるクマ。架空の世界観をあたかも実在するかのように押し通す構えが面白いクマ。
展開・成果
The One Showでメリット賞、カンヌライオンズでもゴールドを受賞しているクマ。クリエイティブディレクターはDan Pawych、アートディレクターはCarlos Moreno、コピーライターはPeter Ignaziクマ。
余韻
当時の業界誌のコラムで、歴代の広告キャンペーンの中でもかなり上位に入る出来だと評されていたクマ。くだらなさを振り切って突き詰めると、それ自体が強度になるという好例クマ。今だったら通らないかもしれない企画に、最後まで付き合ったクライアントがいたんだなと思うと、それだけでじんわりするクマ。
