SPECSAVERS|The Relationship Aid|2026|イギリス
「couples' intimacy device」の正体は、補聴器だった / SPECSAVERS「THE RELATIONSHIP AID」
大人向け通販みたいな妖艶なトーンで「couples' intimacy device」を煽ったあとに出てくるのは、補聴器クマ。ズルいほど美しい仕掛けクマ。
シーン
背景・課題
イギリスでは18万人どころか1800万人が聴こえに苦労しているのに、受診まで最長10年待つという。背景にあるのは補聴器への根強いスティグマクマ。Specsaversはこの数年、聴力の問題を正面から扱うキャンペーンを続けてきた代理店クマ。
ねらい・インサイト
聴こえの悪さは「本人の問題」として扱われがちだけど、実は会話が噛み合わないことで損をしているのはカップル単位クマ。英国での調査では、約7割の人が「ちゃんと聞いてもらえている」ことをパートナーとのつながりで一番大事だと答えたという。個人の医療課題を、ふたりの関係の課題に置き換えたのがこの企画のキモクマ。
アイデア
恋愛インフルエンサーのPaul Brunsonが「couples'の親密さを変える、AI搭載の、どこでも使える」謎のデバイスをSNSでじらして炎上レベルの憶測を呼んだ後、2日後に正体を明かす。それはSpecsaversのAdvance 65補聴器だったというオチクマ。映像自体もアダルト系通販の官能的なライティングとマクロ撮影を借りて、医療機器を欲しくなるプロダクトに仕立てているクマ。
展開・成果
Brunsonの投稿は120万回、本編フィルムはYouTubeで156万回視聴され、ポジティブな反応は97%だったという。カンヌライオンズ2026ではPR部門Healthcareでゴールド、Creative Content & Productionでシルバーを獲得しているクマ。
余韻
ずるいと思うのは、笑わせてから刺してくる構造クマ。「ネタバレされても怒れない」どころか、オチを知ってから見返したくなる作りになってるのがすごいクマ。補聴器の広告で「欲しい」と思わせたの、相当な力技クマ〜。

