FAIRPHONE|The World's First Modular Smartphone (Fairphone 2)|2017|イギリス
スマホの中身を、カフェのテーブルに出したくなる / FAIRPHONE「THE WORLD'S FIRST MODULAR SMARTPHONE」
画面が20秒で、工具なしで外せるスマホ。中身がブラックボックスであることが当たり前だった業界で、Fairphoneはあえて中を見せたクマ。
シーン
背景・課題
オランダのスタートアップFairphoneは2013年、紛争鉱物を使わない「公正なスマートフォン」をつくる社会的企業として誕生。
ねらい・インサイト
携帯電話の内部は「開けてはいけない禁じられた場所」として扱われてきたクマ。Seymourpowellは逆に、持ち主が自分のフォンを分解して見せびらかしたくなる瞬間に注目した。友人とカフェでテーブルに置いた時に会話のきっかけになる、いわば「カフェ・モーメント」を設計の軸に据えたクマ。
アイデア
答えは、世界初の市販モジュール式スマートフォン「Fairphone 2」。バッテリー・画面・カメラ・スピーカーなどが独立したモジュールになっていて、画面交換は工具なしで20秒。半透明のケースの下には基板のグラフィックや分解方法を示すアイコンが仕込まれていて、本体そのものが「公正な電子機器とは何か」を語るストーリーテリング装置として機能するクマ。
展開・成果
iFixitの修理のしやすさ評価で、これまでで最高となる10点満点を獲得。D&AD White PencilとCannes Lionsのプロダクトデザイン部門ゴールド(サステナビリティ&環境インパクト)をダブル受賞したクマ。
余韻
GoogleがProject Araに巨額を投じてモジュール式スマホを追いかけていた裏で、小さなオランダのスタートアップが先に実物を店頭に並べてしまったクマ。スペック競争ではなく「開けられる」ことそのものを武器にした発想の転換が、結果的にテックジャイアントより先にたどり着いた理由だと思うクマ。
