▶PENN ATHLETIC PRODUCTS|BOUNCE TEST|1989これは、ボールのテストです / PENN ATHLETIC PRODUCTS「BOUNCE TEST」1989年、ミネアポリスのFallon McElligottが世に放った30秒クマ。ラケットボールの「バウンスの均一性」を証明するために、ビルから落とされるのはボールだけじゃなかったクマ。
▶APPLE|L'HÉRITIER|1989「人は、考えないために雇われている」/ Apple「L'HÉRITIER」Rolls Royceの後部座席で、父が息子に言うクマ。「君のために働く人間は、考えるためじゃなく、実行するためにいる」。冷たい言葉クマ。この不快感こそが罠だったクマ。
▶HUSH PUPPIES SHOES|VENTILATED|1989耳が、上がった。 / HUSH PUPPIES「VENTILATED」1989年、わずか15秒。バセット・ハウンドの垂れ下がった耳が、地下鉄の風でふわりと持ち上がる。それだけ。でも、それだけで成立してしまう強度クマ。
▶TVE|SUITCASE|1989テレビ局が、テレビを見るなと言った / TVE「SUITCASE」1989年、スペインの国営テレビ局が「テレビを見るな」というCMを流したクマ。流したのは、テレビ局自身クマ。
▶TVE|SCOOTER|1989テレビ局が「テレビ、観すぎないで」と言った日 / TVE「SCOOTER」1989年。スペイン国営テレビ局TVEが、自らこう言ったクマ。「うちの番組は最高だけど、観すぎは良くないよ」と。広告主が自分の商品の消費を抑制するよう呼びかけるなんて、ありえないクマ。でも、それをやったクマ。
▶EMPRESA FOLHA DA MANHA|Points of View (HITLER)|1989一点だけ見ると、真実を見逃す / Folha de S.Paulo「Points of View」画面に映るのはただの点描。でもカメラが引くと、その点の集合がヒトラーの顔になるクマ。新聞社が「近くだけ見てると全体を見誤る」って言いたいがために、こんな仕掛けを作ったクマ。
▶JR東海|クリスマス・エクスプレス|1989いきなり物語に入り込ませる力 / JR東海「クリスマス・エクスプレス」牧瀬里穂1989このCMがテレビから流れてくるとね、とにかくドキドキしたクマ。1989年の、バブルの空気を吸い込んで、山下達郎の「クリスマス・イブ」に乗せて、名古屋駅を駆け抜ける牧瀬里穂。たった1分なのに、ショートムービーを観たんじゃないかと錯覚するくらい、幸せな読後感。当時17歳の牧瀬里穂が、柱の陰に隠れて待つあのシーンは、今見ても破壊力がすごいクマ。