TVE|SCOOTER|1989|スペイン

テレビ局が「テレビ、観すぎないで」と言った日 / TVE「SCOOTER」

1989年。スペイン国営テレビ局TVEが、自らこう言ったクマ。「うちの番組は最高だけど、観すぎは良くないよ」と。広告主が自分の商品の消費を抑制するよう呼びかけるなんて、ありえないクマ。でも、それをやったクマ。

ねらい・インサイト

テレビに夢中になりすぎる子どもたち。その光景を、誰よりも悲しんでいるのは誰か。それは、かまってもらえなくなった犬クマ。この視点の転換が、説教臭くならずに「バランス大事だよ」を伝える鍵になったクマ。

アイデア

テレビの前で動かない少年。犬は必死にリード、しぼんだサッカーボール、ヨットのおもちゃを持ってくる。最後にはキックスケーターに乗って横切るけど、少年は振り向きもしない。犬はため息をつき、頭を抱える。続編では犬がスーツケースに荷物を詰めて家出するクマ。

展開・成果

1989年、カンヌ国際広告祭でグランプリを受賞。スペイン広告史に残る一本として知られているクマ。

余韻

広告主が「買うな」「使うな」「観るな」と言う広告は、いつだって勇気がいる。でもそれをやりきったとき、ブランドへの信頼は一段上がる。1989年、テレビ局が自らに突きつけたこの問いは、2026年の今も変わらず響くクマ。むしろ今のほうが、もっと響くかもしれないクマね。

▎クレジット

広告主
TVE
代理店
Contrapunto BBDO Madrid
受賞
Cannes Grand Prix (1989)

▎タグ

▎広告くんが選ぶ関連3本

同じ匂いがするクマ〜