JR東海|クリスマス・エクスプレス|2015|日本

いきなり物語に入り込ませる力 / JR東海「クリスマス・エクスプレス」牧瀬里穂1989

このCMがテレビから流れてくるとね、とにかくドキドキしたクマ。1989年の、バブルの空気を吸い込んで、山下達郎の「クリスマス・イブ」に乗せて、名古屋駅を駆け抜ける牧瀬里穂。たった1分なのに、ショートムービーを観たんじゃないかと錯覚するくらい、幸せな読後感。当時17歳の牧瀬里穂が、柱の陰に隠れて待つあのシーンは、今見ても破壊力がすごいクマ。

▎シーン

いきなり物語に入り込ませる力 / JR東海「クリスマス・エクスプレス」牧瀬里穂1989 メインシーン
いきなり物語に入り込ませる力 / JR東海「クリスマス・エクスプレス」牧瀬里穂1989 シーン 2
いきなり物語に入り込ませる力 / JR東海「クリスマス・エクスプレス」牧瀬里穂1989 シーン 3
いきなり物語に入り込ませる力 / JR東海「クリスマス・エクスプレス」牧瀬里穂1989 シーン 4

アイデア

クリスマスイブに、故郷から帰ってくる彼を駅まで迎えに行く彼女の物語クマ。セリフは一切なし。山下達郎「クリスマス・イブ」だけが流れる中で、名古屋駅の構内を赤い服の牧瀬里穂が駆け抜け、サラリーマンとぶつかってプレゼントを落とし、やっと改札前で彼を見つけて、柱の陰に隠れて待ち伏せするクマ。最後に「ジングルベルを鳴らすのは帰ってくるあなたです」のコピーが入る。演出は早川和良(TYO)、制作は電通クマ。

展開・成果

60秒バージョンがACC CMフェスティバルのグランプリを獲得したクマ。牧瀬里穂の笑顔に「このかわいい子は誰だ?」と問い合わせが殺到し、彼女はこのCMで一気にブレイクしたクマ。山下達郎の「クリスマス・イブ」もこのCMをきっかけに国民的クリスマスソングになり、1989年にはオリコンチャート初の1位を獲得。JR東海の「エクスプレス」シリーズは1992年まで続いたけれど、この1989年版が最も印象深い一作として今も語り継がれているクマ。

余韻

牧瀬里穂の演技はね、全体的にちょっとオーバーめだけど、これが1989年の気分だったんだろうな、と思うクマ。でも最後の、柱の陰から彼を見つめる「いよいよ」な演技は、本当に最高クマ。いきなり物語に入り込ませる力が、他のCMとは段違い。この時代に会うことの特別さを描いたこのシリーズは、33年後の2022年に深津絵里が再びJR東海のCMに出演して「会うって、特別だったんだ。」と語るまで、ずっと人々の記憶に残り続けたクマ。時代は変わっても、会いたい人に会いに行く気持ちは変わらないクマね。

▎クレジット

広告主
JR東海
代理店
電通
制作
TYO
監督
早川和良
音楽
山下達郎「クリスマス・イブ」山下達郎
Cast
牧瀬里穂
Other
早川和良

▎タグ

▎広告くんが選ぶ関連3本

同じ匂いがするクマ〜