Nike|Take It To The Next Level|2008|イギリス

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立身出世を、頭部固定カメラで / Nike「Take It To The Next Level」

サッカー選手のアマチュア時代から代表レベルまでの道のりを、一人称視点で描く。FPVでやる、というアイデアは正直、出そうといえば出そうクマ。でも金のかかり方が違う。スケールが違う。クリスティアーノ・ロナウド、ロナウジーニョ、ウェイン・ルーニー、セスク・ファブレガス、ズラタン・イブラヒモビッチに、アーセン・ベンゲル監督まで揃えちゃう、この贅沢。ガイ・リッチー監督だから当然なんだけど、想像するだけで楽しい作品クマ。

シーン

立身出世を、頭部固定カメラで / Nike「Take It To The Next Level」 メインシーン
立身出世を、頭部固定カメラで / Nike「Take It To The Next Level」 シーン 2
立身出世を、頭部固定カメラで / Nike「Take It To The Next Level」 シーン 3
立身出世を、頭部固定カメラで / Nike「Take It To The Next Level」 シーン 4

背景・課題

2008年の欧州選手権(Euro 2008)の開催直前、Nikeはこの2分間のフィルムを世界中で公開したクマ。どのレベルでプレーしていても「もっとうまくなりたい」という消費者の声に応えるため、スキルと実質、闘いと華やかさを併せ持つ「Nike football」を表現しようとしたと言われているクマ。72andSunnyはNikeのフットボールミッションを「サッカー狂の10代の心に触れる」新鮮でエキサイティングなキャンペーンに翻訳した、とNikeのブランドコミュニケーションディレクターが語っているクマ。

ねらい・インサイト

上達を続けるために必要な「全行程」を、アップで、パーソナルに見せること——スキルがどう使われ、練習を、ゴールを、シーズンを完遂するか。成功と失敗、根性と華やかさ、そして脳震盪、折れた歯、過酷なトレーニングといった代償も含めて、選手自身のPOVで体験させるというコンセプトクマ。「強烈で、攻撃的で、リアルであること。バレエと列車事故が等しく混ざったもの」を目指したとクリエイティブディレクターが語っているクマ。それでガイ・リッチーの名前が浮かんだ、と。当然クマね。

アイデア

草サッカーの試合でファウルを受け、味方に助け起こされるところから始まる。立ち上がった彼がフリーキックを沈めると、視界ごと歓喜で揺れる。次の場面ではアーセン・ヴェンゲルが見守るロッカールームでアーセナルのユニフォームを手渡され、そのままピッチへ。マンチェスター・ユナイテッド戦ではルーニーとロナウドに倒され、芝が目の前に迫ってくる。ファブレガスのパスからゴールを決め、サインを求められ、メディアのレンズに囲まれ、ピッチの外では女性たちも視界をよぎる。インテル戦ではイブラヒモビッチ、バルセロナ戦ではロナウジーニョが正面に立ちはだかり、スタジアムの階段ダッシュでは嘔吐するまで追い込まれる。やがてオランダ代表としてポルトガル代表と相対し、得たフリーキックへ助走を始めたところで「TAKE IT TO THE NEXT LEVEL」の文字とナイキのロゴが出ます。全編HDで、SI-2K MINIという世界でもっとも小型のカメラを選手の頭部に装着して撮影されたクマ。ロンドン、マンチェスター、バルセロナでの撮影に1か月を要したと記録されており、ポストプロダクションはThe Mill、各オフィスの国際協力でガイが求めた高速エネルギーを実現したそうです。

展開・成果

2分版のほか、90秒、60秒、30秒のスピンオフバージョンも世界中で放映されたクマ。公開時にバイラルとなり、サッカーを愛する人々に強く記憶されていると言われています。今日に至るまでNikeのベストコマーシャルの一つとされ、Communication Artsにも掲載されました。

余韻

契約アスリートだから、実はそんなにお金かかってないのかも……とか妄想するのも含めて楽しい作品クマ。立身出世の物語をFPVでやる、というアイデアそれ自体は、正直、思いつく人もいるかもしれない。でもそれを、ガイ・リッチーに撮らせて、ロナウドとロナウジーニョとルーニーとファブレガスとイブラヒモビッチとベンゲルを並べて、SI-2Kを頭に固定して1か月撮影して、という「やりきる力」が、クマたちの業界には必要なんだと思うクマ。さすがっす、クマ。

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クレジット

広告主
NIKE
代理店
72andSunny
制作
The MillAnonymous Content
監督
Guy Ritchie
音楽
Eagles of Death Metal - Don't Speak (I Came to Make a Bang!)

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