SINYI REALTY|IN LOVE WE TRUST|2020|台湾
不動産屋が「家」じゃなくて「希望」を売った日 / SINYI REALTY「IN LOVE WE TRUST」
7分23秒の不動産ブランドフィルムが、台湾全土を泣かせたクマ。そして台湾の広告史上初のカンヌグランプリを獲ったクマ。不動産屋なのに物件を一切映さず、ひたすら「結婚への恐怖」を語り続けるこの勇気、しびれるクマ。
▎背景・課題
台湾の離婚率は結婚率を上回り、アジアで1位、世界で2位という衝撃的な状況があったクマ。若い世代の間に、恋愛や結婚に対する無関心が広がっていたわけクマ。で、これは不動産業界にとっては死活問題で、新婚夫婦は常に不動産市場の重要な顧客層であり、leading brandであるSINYI REALTYは、若者が結婚してすぐ離婚する傾向の高まりに懸念を抱いていたクマ。ビジネスの根幹が揺らぐ、構造的な社会課題クマ。
▎ねらい・インサイト
dentsuMB Taiwanは「結婚を疑う時代」という造語を生み出し、この世代の恐怖に名前をつけたクマ。物件を売るのではなく「希望」を売るという戦略的転換が、まさにこのキャンペーンの核クマ。SINYI REALTYは、若者が commitment への恐怖を乗り越え、lasting love を求めることを励ますブランドフィルムで、若い世代との信頼を構築したかったわけクマ。不動産屋がやるべきことじゃないように見えるけど、実は最もやるべきことだったという逆説、美しいクマ。
▎アイデア
台湾では、Household Registration Officeが出生・死亡・結婚・離婚の申請を担当している。フィルムは、そこで働く女性の物語を描く。彼女は毎日、結婚と離婚の数を数える中で、離婚が圧倒的に多いことに心を痛めるクマ。そしてある日、亡き妻を永遠に心に留め続ける祖父に出会い、愛は持続し得ること、世俗的な別離を超越し得ることを悟るクマ。7分超のブランドフィルムで、審査員長のJae Goodmanは「何度も泣かされた」と語り、「不動産広告がこんなに感動的だなんて、みんな驚いている」と評したクマ。商品を語らず、感情だけで勝負する潔さクマ。
▎展開・成果
公開から7日以内に400万回以上の視聴と1400万のいいねを生成し、国の結婚への恐怖について数多くの議論を巻き起こしたクマ。Judge Adによれば台湾で前年最もシェアされた広告となり、YouTubeでも年後半で最も人気のある広告にランクされたクマ。40以上の報道機関が取り上げ、多くの著名人がSNSでシェアし、数百万ドル相当の露出を生み出したクマ。そして2021年カンヌライオンズEntertainment部門でGrand Prixを受賞。台湾の代理店から史上初のGrand Prixクマ。
▎余韻
結局のところ、「不動産屋は家を売るだけじゃない。もっと大事なのは、希望を売ることだ」というこの一文に尽きるクマ。CCOのAlice Chouが「2人が最終的に一緒にいようと別れようと、その決断は恐怖ではなく、心の中の愛によって導かれるべきだ」と語ったように、このフィルムは商品ではなく、生き方を語ったクマ。不動産という極めて実利的なビジネスが、社会の最も根源的な不安に向き合った勇気。クマも見習いたいクマ。