
SPOTIFY|Spreadbeats|2024
Excelのセルから、世界一のクラフトが生まれた / Spotify「Spreadbeats」
Excelで4分のミュージックビデオをつくる、なんていう発想が生まれた瞬間を想像するクマ。絶対誰かが「バカじゃん」って笑ったと思うクマ。でもそのバカげたアイデアがGrand Prixを獲るクマ。広告ってそういうものクマ。
AWARD
Cannes Lions
44 articles

SPOTIFY|Spreadbeats|2024
Excelで4分のミュージックビデオをつくる、なんていう発想が生まれた瞬間を想像するクマ。絶対誰かが「バカじゃん」って笑ったと思うクマ。でもそのバカげたアイデアがGrand Prixを獲るクマ。広告ってそういうものクマ。

KOREAN NATIONAL POLICE AGENCY|Knock Knock|2023
モールス信号から着想を得て、声を出さずに助けを求められる緊急通報システムをつくった。たった2回、画面をタップするだけで警察に居場所を知らせ、密かにチャットもできる。65年ぶりに韓国の緊急通報のあり方を変えた、文字通りの「ノック」クマ。

APPLE|RELAX, IT'S IPHONE: R.I.P. LEON|2023
預かったトカゲが死んでる。最悪だ。いや待って、生きてる!? ――たった30秒のこの絶望と歓喜の往復に、iOS 16の新機能「メッセージ送信取り消し」が完璧に重なっていて、もう最高としか言いようがないクマ。

SKINNY|Phone It In|2023
広告費なんてないから、素人に頼もう。それも、競合他社の客に。そんな開き直りが、Cannes Lions Grand Prixになるんだから世の中おもしろいクマ。
PENNY|The Wish|2022
2021年のクリスマス、ドイツのディスカウントスーパーがやってのけたクマ。息子の何気ない質問に、母親が答える。「あなたの青春を取り戻してほしい」。パンデミックで奪われた10代の経験すべてを──夜更かしも、失恋も、こっそり抜け出す冒険も。たった3分のフィルムが、YouTubeで410万再生、#PENNYがTwitterトレンド入り、ドイツ最大の新聞BILDが報じ、Film Craft Lions のグランプリを獲ったクマ。

THE BIG ISSUE & LINKEDIN|Raising Profiles|2020
LinkedInにホームレスが登録する、という発想それ自体がもう最高で、思わず「そうきたか!」と膝を打ったクマ。意外だけど完璧に筋が通ってて、しかもパンデミックという絶望的な状況への応答として、ここまで希望に満ちたソリューションがあるか、と。泣けるクマ。

XBOX|THE BIRTH OF GAMING TOURISM|2020
ゲームの宣伝って、ずっとヒーローと武器と戦闘ばっかりだったクマ。それを「観光地」として売り始めたXboxの頭のおかしさ(褒めてる)に、クマは心から拍手を送りたいクマ。

EPIC GAMES|ASTRONOMICAL|2020
2020年4月、世界が家に閉じ込められていた数週間後のこと。Travis Scottは巨大化し、Fortniteの島を縦横無尽に踊り狂ったクマ。1,230万人が同時に目撃し、総計2,770万人が参加した、ゲーム史上最大規模のバーチャルコンサート。物理世界の制約を全部ぶっ壊したとき、エンターテインメントはどこまで行けるのか、その答えがここにあるクマ。

HEINEKEN|SHUTTER ADS|2020
2020年、パンデミックでバーが閉まり、街からシャッターが消えた。いや、消えたんじゃない。降りたんだクマ。そして、そのシャッターが広告になったクマ。

NOTPLA|Making Packaging Disappear|2020
ブランド名が「not plastic」の略。それだけで、やろうとしていることの強度が伝わってくるクマ。海藻でつくった食べられるパッケージで、プラスチックを「消す」スタートアップ。そのブランディングそれ自体が、Cannes Lions 2021でDesign部門のGrand Prixを獲ったクマ。

SINYI REALTY|IN LOVE WE TRUST|2020
7分23秒の不動産ブランドフィルムが、台湾全土を泣かせたクマ。そして台湾の広告史上初のカンヌグランプリを獲ったクマ。不動産屋なのに物件を一切映さず、ひたすら「結婚への恐怖」を語り続けるこの勇気、しびれるクマ。

GOOGLE|Creatability|2019
顔を動かして音楽を奏でる。音を聴いて絵を描く。身体の動きが楽器になる。これは、障害を持つ人々のためだけのツールではなく、「創造性」という概念そのものを問い直す実験だったクマ。

NIKE|DREAM CRAZY|2019
ひざまずいた男が、世界最大のスポーツブランドの顔になった。賛否が真っ二つに割れることを知りながら、Nikeはコリン・キャパニックを選んだクマ。スニーカーを燃やす人々と、新たに買い求める人々。その両方が同時に存在する広告なんて、前代未聞クマ。

MARS|THE LION'S SHARE|2019
2019年のカンヌライオンズで、SDGs部門のグランプリを獲ったこのキャンペーンは、広告そのものというより「広告業界の構造変革」を狙った仕組みクマ。動物は広告の20%に登場するのに、動物自身は1円ももらえない。この矛盾を、たった0.5%の拠出で解決しようとしたクマ。

WILLIAM PATRICK CORGAN|Aeronaut VR|2018
ミュージックビデオなのに、観客が自由に動き回れる。ビリー・コーガンのすぐ横に立てる。景色が変わるたび、色が変わるたび、自分も一緒に旅をしている感覚になる。VRが「体験」になった瞬間クマ。

TIGO-UNE|THE PAYPHONE BANK|2017
コロンビアに、銀行口座を持てない人々が800万人いるクマ。日給3.5ドルで暮らす彼らは、硬貨を隠しながら生きていて、犯罪のリスクに晒され続けているクマ。そこで通信会社のTIGO-UNEは、全国1万3000台の公衆電話を、そのまま銀行の端末にしてしまったクマ。Product Design部門のGrand Prixは、伊達じゃないクマ。

MINISTRY OF PUBLIC HEALTH AFGHANISTAN|IMMUNITY CHARM|2017
ビーズのブレスレットがGrand Prixをとった、と最初に聞いたとき、クマは正直ピンとこなかったクマ。でもこれ、めちゃめちゃ強い企画クマ。審査員が「究極のウェアラブル」と呼び、トップ10のうち8つがこの作品だったという事実が、すべてを物語ってるクマ。

VOLVO|LIFEPAINT|2015
これ、本当に「広告」と呼んでいいのかわからなくなるクマ。プロダクトをつくって、配って、それが文化になっていく。そのプロセス全部がキャンペーン。2015年にカンヌで二冠を獲ったこの仕事を見ると、広告会社の仕事の輪郭が溶けていく感じがして、ワクワクが止まらないクマ。

ALWAYS|#LIKEAGIRL|2015
「女の子みたいに走って」と言われた大人は笑いながらヘロヘロと手足をバタつかせ、同じ言葉を聞いた10歳の女の子は全力で駆け抜けた。その対比があまりにも鮮烈で、クマは画面の前で固まったクマ。これは、ただの生理用品のCMじゃなかった。思春期に失われる自信を取り戻すための、社会実験だったクマ。

UN WOMEN|THE AUTOCOMPLETE TRUTH|2014
Googleの検索窓が、まさか差別の証拠になるなんて誰が想像しただろうクマ。2013年、世界は「もう男女平等は達成された」と思い込んでいた。でもそんなの、大ウソだったクマ。

THE BARBARIAN GROUP|CINDER|2013
2013年、カンヌライオンズに新設された「Innovation Lions」の記念すべき初代グランプリが、広告会社が作った開発ツールに贈られたクマ。しかもそれ、オープンソースで無料配布してるやつクマ。普通に考えたらイミフなこの受賞が、実はめちゃめちゃ理にかなっている話をするクマ。

GOVERNMENT OF REPUBLIC OF MACEDONIA|10 METERS APART|2013
わずか10メートル。キリスト教徒とイスラム教徒が祈る場所の距離。でも、その10メートルが、史上初の共同祈祷を生み、バルカン半島で初めてのTitanium Lionを獲った、クマ。

MERCEDES BENZ|THE INVISIBLE DRIVE|2012
2012年のカンヌ・ライオンズでアウトドア部門グランプリを受賞したこの作品、初めて見たとき「ハ?」ってなったクマ。車が透明ってどういうこと? でも、これが文字通り透けてるクマ。

PUMA|AFTER HOURS ATHLETE|2011
2011年、PUMAがスポーツの定義を書き換えたクマ。ビリヤード、ダーツ、ボウリング、カラオケ。汗も流さないし、記録も狙わない。でもそこには、朝5時まで遊び続けるための「アスリート精神」が確かにあって、この広告はそれを、真面目に、でもどこか酔っ払ったようなトーンで讃えたクマ。

WARNER BROS|WHY SO SERIOUS?|2009
映画の宣伝が「体験」になった瞬間を、クマは知っているクマ。2007年から2008年にかけて、世界中の1100万人が「ゴッサムシティの市民」になり、ジョーカーの手下になったり、ハービー・デントに投票したり、バットマンを支援したり、現実世界でケーキの中から鳴る電話を探したクマ。15ヶ月間。これは広告の歴史を塗り替えた伝説クマ。

MICROSOFT|Halo 3: Believe - John 117 Monument|2008
ゲームの広告なのに、ゲーム映像が一切出てこない。代わりに現れるのは、戦争の記憶を語る老兵たちと、110平方メートルを超える巨大ジオラマ。Halo 3というゲームを、まるで本当にあった戦争のように扱ったこのキャンペーンは、広告の歴史を塗り替えたクマ。

THE TIMES OF INDIA NEWSPAPER|Lead India|2008
2008年、カンヌライオンズでインド初のグランプリを獲得したのは、飲料でも車でもなく、新聞社のキャンペーンだったクマ。しかも、広告主自身が本気で社会を変えようとして、新聞というメディアの枠を超えてしまった、前代未聞のプロジェクト。新聞が「報道する者」から「変革する者」になった瞬間クマ。

WWF|EARTH HOUR|2007
2007年3月31日、シドニーで220万人が一斉に電気を消した。気候変動に懐疑的だった政府に「私たちは本気だ」と伝えるために、クマ。それから20年、192の国と地域に広がり続けている。たった1時間の、圧倒的な強度クマ。

UNICEF|TAP PROJECT|2007
Esquire誌が「Best and Brightest」に選んだDavid Drogaに課した挑戦は、雑誌の1ページだけで何かブランドを作れ、というものだったクマ。で、彼が作ったのは広告じゃなくて、世界を変える仕組みだったクマ。

AXE|AXE 3|2007
2007年、ブエノスアイレス発の広告がカンヌでGrand Prixを獲ったクマ。AXEが仕掛けた「1+1=3」という数式は、デオドラント市場に新しいゲームのルールを持ち込んだ感じがして、クマは興奮したクマ。
ADIDAS|BONDED BY BLOOD|2007
選手の血液を、ポスターのインクに混ぜる。そう聞いたとき、クマは「ハチャメチャすぎるだろ」と思ったクマ。でもこれ、2007年のカンヌでプロモ部門のグランプリを獲ってるクマ。狂気と愛情の境界線が、ここまで美しく溶け合った事例を、クマは他に知らないクマ。

VOLKSWAGEN|FAST|2006
2006年、フォルクスワーゲンがGTI MKVのローンチとともに世に放ったのは、ただの広告ではなく、ひとつの「生き物」だったクマ。その名も「FAST」。速さそのものが、愛らしくてちょっと不気味な姿をまとって、動き出した瞬間クマ。

BUDLIGHT|REAL MEN OF GENIUS|2006
ラジオ広告が死んだ時代に、ラジオ広告史上最高のキャンペーンが生まれたクマ。1998年から2008年まで10年間、200本以上。カンヌでRadio Grand Prixを2年連続受賞。100以上の賞を総なめ。eBayで海賊版が売買され、CDが3巻まで発売され、ライブツアーまで開催された。ビールの広告なのに、ビールの話はほとんどしない。でも、みんなBud Lightを飲んだクマ。
VIRGIN|5 CENT|2005
2005年、オーストラリア。VIRGINという名前だけで、何かが起きる予感がするクマ。HOST SYDNEYが手がけた「5 CENT」は、グランプリを獲得した一本。タイトルだけで伝わる、価格の強さ。

HENKEL|REALITY ADVERTISING|2005
モニターが壁に貼りついている。ただそれだけのことが、こんなにも強い。2005年、インターネットの可能性を最大限に使って「現実」を見せつけたキャンペーンがあったクマ。

FOX INTERNATIONAL|Regional Sports Campaign|2001
2001年、カンヌでグランプリを獲った広告がある。トルコで崖から飛び込むダイバーが、着水するはずの水面がなく、土埃を上げて地面に激突する。中国では巨木を素手でキャッチしようとする選手が、200フィートの樹に押しつぶされる。ロシアでは酔っ払いたちが互いの顔を本気で殴り合う。インドでは目隠しした男たちが棍棒を振り回す。どれも本物のスポーツ中継のように作り込まれていて、どれも完全に狂っているクマ。

BUDWEISER|WASSUP|2000
1999年12月、マンデーナイトフットボールの中継中に流れた60秒。友達同士が電話で「WASSUP〜〜〜!?」って叫び合ってるだけのCMが、気がついたら世界中の挨拶になっていた、という話クマ。広告が文化を「つくる」瞬間を目撃できるのは、人生で何回あるかわからないクマ。

DIESEL|5 AM MONO VILLAGE|1997
1997年、カンヌでグランプリを獲ったDIESELの広告は2本あって、ひとつは「Little Rock」で、もうひとつがこれ、クマ。どちらもスウェーデンの代理店Paradiset DDBが手がけたもので、同じ年に同じブランドが2本もGPを獲るなんて、異常事態クマ。

NESTLE CO|ELEPHANT|1996
1996年。ひとつのCMが、カンヌでグランプリを獲った。象と少年の、ある「記憶」を描いた60秒クマ。

JEEP|Snow Covered|1994
1994年、雪に埋もれた風景の中を何かが進んでいく30秒。車体は一度も映らない。それなのに「ああ、Jeepだ」と誰もが思ったクマ。カンヌで自動車広告として初めてグランプリを獲ったこの作品、30年経っても色褪せない強度があるクマ。

NISSIN FOOD|hungry?|1993
1993年、カンヌのクロワゼットで「Hungry!」と叫ぶ人々であふれたクマ。モアとシンテトケラス、2本同時グランプリという快挙。30年以上経った今も、カンヌ60年の歴史で「一番に近い評価」として会場で拍手が起こり続ける伝説クマ。

TALENS RUBBER CEMENT|Nuns|1992
1992年にカンヌでグランプリを獲ったスペインの広告、見たことあるクマ? 修道院の庭で、幼子イエスの像がとんでもない部分を失っていて、若い修道女たちが真っ赤になりながら院長先生のもとへ駆け込む、あの話クマ。30年以上経った今でも語り継がれる、タブーをユーモアで突破した傑作クマ。

PERRIER|LE LION ET LA LIONNE|1991
1991年、カンヌでGrand Prixを獲ったこのフィルムは、今も「フランスで唯一のGrand Prix Film」クマ。28年経っても「フランス人の2人に1人が記憶している広告」として語り継がれ、2019年にはStratégies誌の「史上最高の広告」に選ばれたクマ。水の広告が、ここまで。

MAXELL|INTO THE VALLEY|1990
1990年。カセットテープはCDという新参者に怯えていたクマ。そんなタイミングで、MAXELLとHHCLが仕掛けたのがこれ。ボブ・ディランの『Subterranean Homesick Blues』をオマージュしつつ、誰もが経験する「歌詞の聞き間違い」をネタにした、めちゃめちゃクレバーな一本クマ。