
VIRGINIA GIUFFRE|THE LEGACY OF VIRGINIA GIUFFRE|2026
予算ゼロ、映像なし。それでも世界を動かした / VIRGINIA GIUFFRE「THE LEGACY OF VIRGINIA GIUFFRE」
広告じゃない広告が、世界最大の広告祭でいちばん高いものを獲ったクマ。予算ゼロ、映像なし、あるのは記事とインタビューだけ。ひとりのPR担当者が、亡くなったクライアントの闘いを1年間引き継いだ話クマ。
AWARD
Cannes Lions
275 articles

VIRGINIA GIUFFRE|THE LEGACY OF VIRGINIA GIUFFRE|2026
広告じゃない広告が、世界最大の広告祭でいちばん高いものを獲ったクマ。予算ゼロ、映像なし、あるのは記事とインタビューだけ。ひとりのPR担当者が、亡くなったクライアントの闘いを1年間引き継いだ話クマ。

CLUB DEPORTIVO MUNICIPAL|THE THOUSAND SPONSORS OF MUNI|2026
ユニフォームに1,000社のロゴを載せる。冗談みたいな話が、本当にクラブを救ったクマ。
WISŁA KRAKÓW FOOTBALL CLUB|LUCKY FAN INDEX|2026
ファンがチームに幸運をもたらす、というのはただの迷信クマ。でもポーランドのサッカークラブが、その迷信を本気で数値にしてしまったクマ。

OREO|OREO COWS|2026
白黒の牛の写真、それがオレオにしか見えないクマ。100年間ブランドが言い続けてきたことが、一枚で終わってるクマ〜。

COINBASE|Your Way Out|2026
アカデミー賞の生放送中、画面に割り込んできたのはカクカクのローポリの街クマ。NPCたちが行き交う中、一人の男がシステムから抜け出そうともがき、現実へ走り出す。これ、CGIゼロ。全部実写クマ。

TOO GOOD|PAID SICK LEAVE FOR COWS|2026
牛に有給休暇、と聞いて笑ったクマ。でも笑い終わる頃には、これがめちゃめちゃ真面目な話だと気づくクマ。

BCP|SOS POS|2026
ペルーでは1日に4,000台以上のスマホが盗まれ、そのうちほぼ3分の1がBCPの顧客のものだったクマ。銀行が動いた理由、それだけで十分だと思うクマ。

APPLE TV|APPLE TV REBRAND|2026
CGで簡単に作れる時代に、わざわざガラスと光とレンズで撮ったクマ。Apple TVの新しいロゴ映像、実は全部リアルな光学撮影クマ。
UVA APP|UVA UVA BOMBÓN|2026
スーパーボウルのハーフタイムショーで歌詞が一言流れた瞬間、アプリの中身が丸ごと1ドルセールに変わったクマ。歌が鳴った瞬間だけ店が開くって、そんなのアリなのかクマ。

DE’LONGHI|Tiny Coffee Shops|2026
小さな街の、小さなコーヒーショップから、本物のコーヒーの匂いが漂ってくるクマ。ミニチュアなのに、香りだけは実物大クマ。

SUNCORP INSURANCE|HAVEN|2026
自分の家が「私、実は洪水に弱いです」と話しかけてきたら、どうするクマ。保険会社が作ったのは、家そのものにしゃべらせるという発想クマ。

SKF|THE FAROE ISLANDS SPACE PROGRAM|2026
ベアリングメーカーが、火星移住計画を発表したクマ。舞台は火星じゃなくてフェロー諸島。でも大真面目なところがたまらないクマ。

NOVARTIS|RELAX YOUR TIGHT END|2026
アメフトの「タイトエンド」というポジション名を、まさかの体調啓発に使うクマ。胸の圧迫感、それ心臓かもしれないクマ。

ADIDAS|Original Forever|2026
10年以上顔を合わせなかったギャラガー兄弟が、並んで画面に映る。それを実現したのはバンドの再結成発表ですらなく、adidasの広告だったクマ。
HEINEKEN|THE PUB THAT REFUSED TO DIE|2026
アイルランドの小さな村で、唯一のパブが閉まりかけていたクマ。ハイネケンはCMを撮る代わりに、そのパブを本当に立て直しにいったクマ。
ADIDAS|SUPERNOVA ADAPTIVE|2026
広告なのに、中身は本当にただの靴クマ。しかもその靴が、今まで走れなかった人を走らせてしまったクマ。
KITKAT|THE KITKAT HEIST|2026
KITKATを積んだトラックが本当に消えたクマ。普通は隠す事故を、ブランドは全部さらけ出すことに決めたクマ。

CLASH ROYALE|COPYCATS WELCOME|2026
パクりゲーで貯めた経験値が、本家のご褒美に変わるクマ。訴えるかわりに、迎え入れた。

CARITAS|VEHICLE OF HOPE|2026
教皇専用車を、ガザの子どものための移動クリニックに改造したクマ。しかも口説いた教皇は1人じゃなくて2人。歴代教皇をキャスティングした広告、他にあるクマ?

LVMH|THE PARTNERSHIP THAT CHANGED EVERYTHING|2025
オリンピックは競技エリアにロゴを出せないクマ。1億5000万ユーロを払ったLVMHが選んだのは、ロゴを置くことじゃなくて、大会そのものになることだったクマ。
VIATRIS|MAKE LOVE LAST|2025
これは、コンドームの広告です——じゃなくて、バイアグラの広告クマ。しかも「広告」の顔をしていない。中国では薬の広告なんて出せないから、これは「アート作品」として世に出たクマ。

DOVE|Real Beauty Redefined for the AI Era|2025
20年前、DOVEは広告の中の「美」と戦ったクマ。今度の敵はAI。生成AIが吐き出す「美しい女性」も、結局は細くて白人ばかりの画一顔だった。DOVEが今回やったのは、文句を言うことじゃなくて、アルゴリズムを教育し直すことだったクマ。
IDOMED|NIGRUM CORPUS|2025
「もし人種差別が病気なら、治療法は教育だ」。ブラジルの医学教育機関が、その言葉を実現するために作ったのは映像でもSNSでもなく、一冊の本クマ。
MERCADO LIVRE|CALL OF DISCOUNTS|2025
ゲーム実況を見ていたら、ネイマールが椅子になった。正確には「椅子に化けたネイマールを探せ」が始まって、見つかるまでの時間でその椅子の割引率が決まる。ハチャメチャなのに、結果がちゃんとついてくる企画クマ。

NATURA|The Amazon Greenventory|2025
アマゾンで稼ぐには木を伐るしかない、という思い込みを、ドローンとAIが覆したクマ。

GODADDY|Act Like You Know|2025
8年ぶりのスーパーボウル復帰でGoDaddyが選んだのは、爆弾発言でも下ネタでもなく、『分かってるフリ』の心細さを笑いに変える一手だったクマ。

PENNY|PRICE PACKS|2025
値段が読めない時代に、PENNYは品質じゃなくて「価格」そのものをパッケージの顔にしたクマ。品質推しが当たり前のドイツ食品広告で、これはかなりの賭けクマ。
UN LIVE, SPOTIFY|SOUNDS RIGHT|2025
2024年のアースデイ、Spotifyに「NATURE」という新人アーティストが登場したクマ。波音、鳥の声、熱帯雨林のざわめき。曲が再生されるたび、彼女はロイヤリティを受け取り、自然保護へ回すクマ。仕掛けたのはUN LiveとSpotify、AKQA Copenhagen。2025年カンヌでInnovation部門グランプリを獲った。

BUDWEISER|ONE SECOND ADS|2025
最初の1音で、その曲だと分かる。音楽ファンなら誰でも持ってるその感覚を、そのままCMにしたクマ。Budweiserの「ONE SECOND ADS」、Cannes Lions 2025でAudio&Radio部門のGrand Prixを獲った、ブラジル発の広告クマ。
INDIAN RAILWAYS|Lucky Yatra|2025
無賃乗車で年間8億ドルの損失。インド鉄道が出した答えは、取り締まりの強化じゃなかった。切符を宝くじに変えることだったクマ。

DOVE|Real Beauty: How a Soap Brand Created a Global Self-Esteem Movement|2025
石鹸の広告が、20年かけて「美しい」の定義と喧嘩を続けてるクマ。2025年のカンヌでも3つのグランプリを獲った。もう広告のカテゴリーに収まってないクマ。
PARIS 2024|Olympic Games Opening Ceremony|2025
開会式をスタジアムでやらない。セーヌ川6キロを舞台にする。2024年7月26日、160隻のボートで選手団が街を下った。30万人が川岸に立ち、15億人がテレビの前にいたクマ。
L’OREAL|THE FINAL COPY OF ILON SPECHT|2025
17分のドキュメンタリーで、人生が変わるクマ。いや、正確に言えば「変わってしまった人生」を目の当たりにする、という体験クマ。1971年、23歳の女性コピーライターが書いた4つの言葉が、50年以上経った今も世界中で使われ続けている。その言葉を生んだ本人が、人生の最期に語った言葉を記録したフィルムが、Cannes Lions 2025 でFilm部門のGrand Prixを獲った。これは広告の話であり、広告の話ではない。人間の話クマ。
THE NEW ZEALAND HERPES FOUNDATION|THE BEST PLACE TO HAVE HERPES|2025
元オールブラックスのコーチが、大真面目にこう言うクマ。羊は減った、パイは高くなった、国の誇りを取り戻すにはヘルペスで世界一になるしかない、と。Cannes LionsでGrand Prixを2つ獲った時点で、この話が正気じゃないのは確定クマ。

Vaseline|Vaseline Verified|2025
SNSに転がる350万件のヴァセリン活用法を、全部ラボで検証するという企画クマ。155年目にして初めての試みが、カンヌでティタニウムを獲ったクマ。

Nikka Whisky|No Labels|2025
ボトルからラベルを剥がした。人からも、決めつけを剥がした。ウイスキーが「生き方」になった瞬間クマ。

Chicago Deaf Society|Caption with Intention|2025
1971年から2025年まで、字幕はずっと白かった。それを誰も疑わなかった。この話を知って、クマは自分の思考停止を恥じたクマ。

Virgin Media O2|Daisy vs Scammers|2025
詐欺師をひたすら待たせるためだけに作られた、78歳のAIおばあちゃんがいるクマ。名前はデイジー。編み物と猫の話が好きで、電話をなかなか切らせてくれないクマ。
Mountain Dew|Play the Dew|2025
「DEW」って言うだけで、銃声もエンジン音も爆発音も鳴らせるクマ。ブランド名がそのまま効果音になるなんて、こんな都合のいい話があっていいのかクマ。

大塚製薬|THE DAY #C105|2025
コミックマーケットの搬入日、って響きだけで胸が熱くなるクマ。そんな一日を、体調管理という切り口で描いた広告クマ。

カネボウ化粧品|I HOPE.希望の美容液/I HOPE.希望|2025
美容液のCMなのに、肌の話がほとんど出てこないクマ。KANEBOが何年も続けている「希望」の話の、2025年版クマ。

SPOTIFY|Spreadbeats|2024
Excelで4分のミュージックビデオをつくる、なんていう発想が生まれた瞬間を想像するクマ。絶対誰かが「バカじゃん」って笑ったと思うクマ。でもそのバカげたアイデアがGrand Prixを獲るクマ。広告ってそういうものクマ。
ERRATA AT 88 -|Errata at 88|2024
1962年、カーネギーホールで開かれたボサノヴァを世界に紹介した伝説のコンサート。その舞台に、創始者の一人であるAlaíde Costaの名前はなかった。88歳になった彼女が、ようやくそこに立ったクマ。

UN WOMEN|Child Wedding Cards|2024
予算1,500ドル以下。AI なし。セレブなし。特殊効果なし。あるのは、5歳から15歳の女の子たちが描いた結婚式の招待状だけ。それを国会議員に送りつけたら、法律が変わったクマ。

MASTERCARD|ROOM FOR EVERYONE|2024
戦争から2年、ポーランドの人たちのウクライナ難民への支持は52%まで落ちたクマ。ウクライナ人が新規開業の10%を占めるようになって、いつのまにか「競争相手」として見られはじめたクマ。この施策は、その空気をデータでひっくり返したクマ。

Coca-Cola|2024
コカ・コーラのロゴが、潰れた缶の形で描かれてるクマ。あの絶対に触っちゃいけないはずのロゴを、堂々と潰したキャンペーンがCannes Lions 2024のPrint & Publishing部門でグランプリを獲ったクマ。

SPECSAVERS|THE MISHEARD VERSION|2024
Rick Astleyの『Never Gonna Give You Up』を、わざと歌詞を聞き間違えたバージョンで録り直して、何の説明もなくリリースしたクマ。8時間で2,000万再生。カンヌで6ライオン、グランプリ2つ。PR代理店が単独でPRライオンズのグランプリを獲った、これが初めてのことクマ。

LOEWE|LOEWE x Suna Fujita|2024
京都の田舎町で陶器を焼く夫婦の工房と、スペインのラグジュアリーブランドLOEWE。この組み合わせが、カンヌライオンズ史上初のラグジュアリー&ライフスタイル部門でグランプリを獲ったクマ。

PHILIPS|REFURB (Better Than New)|2024
新品を売らずに、直した製品だけを売る。フィリップスがそう決めて、カンヌライオンズでグランプリを獲ったクマ。広告のアイデアじゃなくて、売り方そのものを変えにいった話クマ。

SOL CEMENT|SIGHTWALKS|2024
セメント会社が、セメントでできることを考えた結果がこれクマ。杖で地面を叩くと、タイルに刻まれた線の数で「ここは銀行」「ここは薬局」って分かる。2本は銀行、3本は食料品店、4本は薬局。ペルー・リマの街に敷き詰められて、視覚障害者が一人で歩けるようになったクマ。

HEINZ|IT HAS TO BE HEINZ|2024
AIに「ケチャップを描いて」と頼むと、勝手にハインツのボトルが出てくる。人に頼んでも同じ。レストランの裏では偽物のケチャップがハインツの容器に詰め替えられている。この当たり前すぎる事実を5年かけて集め続けた仕事が、2024年カンヌのCreative Effectivenessグランプリを獲ったクマ。

SYDNEY OPERA HOUSE|Play It Safe|2024
これは、コンドームの広告ではないクマ。シドニー・オペラハウスの50周年記念ムービークマ。タイトルが「Play It Safe(安全にやろう)」で、Tim Minchin が歌う歌詞も「リスクを冒すな、安全にいこうぜ」って内容なのに、映像は徹底的に「危険な創造性」を讃えている。この皮肉が、めちゃめちゃ効いてるクマ。
CERAVE|Michael CeraVe|2024
名前が似てるだけの俳優を巻き込んで、3週間かけて全米にフェイクニュースを育てて、スーパーボウルで種明かしする。頭おかしいクマ(最高の褒め言葉)。クライアントも、マイケル・セラも、乗っかった450人のインフルエンサーも、全員狂ってるクマ。

SIEMENS HEALTHINEERS|Magnetic Stories(The Flying Train)|2024
MRIの轟音——軍用ジェット機より大きい音を、子どもたちはロボットに、飛ぶ列車に、宇宙船に聞こえるように変えたクマ。こんなの、ズルいクマ。

Magnum Ice Cream|2024
真冬にアイスを売る。マグナムとLOLA Madridは、そんな無理筋に挑んで、カンヌのグランプリを持って帰ってきたクマ。

Pedigree|2024
シェルターの薄暗い写真を、AIでスタジオ撮影並みの一枚に変えるクマ。ニュージーランドのColenso BBDOが手がけたPedigree「Adoptable」が、カンヌライオンズ2024のOutdoor部門でグランプリを獲ったクマ。

日本マクドナルド|特別じゃない、しあわせな時間。|2024
セリフなし、20秒、童謡『赤とんぼ』だけ。それだけの動画が世界で1億回以上観られたクマ。何も起きないのに、何かが刺さる。そういうやつクマ。

KOREAN NATIONAL POLICE AGENCY|Knock Knock|2023
モールス信号から着想を得て、声を出さずに助けを求められる緊急通報システムをつくった。画面をタップするだけで、警察に居場所を知らせられるクマ。65年ぶりに韓国の緊急通報のかたちを変えた、ノックの音クマ。

APPLE|RELAX, IT'S IPHONE: R.I.P. LEON|2023
預かったトカゲが動かない。最悪だ、死んでる……いや、生きてる! この30秒の絶望と歓喜の切り替えに、iOS16の「メッセージ送信取り消し」がぴったり重なってくるクマ。

SKINNY|Phone It In|2023
広告費なんてないから、素人に頼もう。それも、競合他社の客に。そんな開き直りが、Cannes Lions Grand Prixになるんだから世の中おもしろいクマ。

PGLANG|WE CRY TOGETHER|2023
2023年のカンヌでFilm Craft部門のGrand Prixを獲った6分間クマ。Kendrick LamarとTaylour Paigeが演じる、カップルの激しい口論。それをワンカットで、生歌で、2020年3月に撮りきったクマ。見ている間ずっと息ができなくなる強度。これは「広告」というより「作品」なんだけど、でも同時に、Kendrickと相棒Dave Freeが2020年に立ち上げたクリエイティブ・カンパニー pgLang の、圧倒的な Film Craft 能力を世界に見せつけた一本でもあるクマ。

APPLE|THE GREATEST|2023
障害を持つ7人が、iPhoneで車を運転したり、服の色を確認したり、ただ日常を過ごすクマ。それだけの映像が、Emmy、Cannes Grand Prix、D&AD、One Club Best in Showを総なめにしたクマ。すごいのは広告じゃなくて、映ってる人たちクマ。
EUROFARMA|SCROLLING THERAPY|2023
パーキンソン病になると、表情が消えていく。笑うことも、驚くこともできなくなる。でもこのアプリは、みんなが毎日ダラダラ使ってるスクロール時間を、その筋肉を取り戻す武器に変えたクマ。

MEMORIAL SLOAN KETTERING CANCER CENTER|Working with Cancer|2023
2人に1人が、生涯でがんと診断される時代クマ。でも本当に怖いのは病気そのものより、職場で知られることかもしれないクマ。仕事を失う不安が、命の不安に重なってしまうクマ。

DOORDASH|Self-Love Bouquet|2023
バレンタインに届く11本のバラ、12本目は「Rose™」——TikTokで有名になった、バラの形のセックストイクマ。DoorDashがそれをブーケに混ぜて売った。3日で完売、Cannes Lions PR部門グランプリ。

RENAULT|PLUG-INN|2023
広告なのか、事業なのか。ルノーの「PLUG-INN」は、その境界線ごと壊しにきたクマ。Cannes Lions 2023、Creative Strategy部門グランプリ。
B3 STOCK EXCHANGE & UNITED NATIONS GLOBAL COMPACT|EART4|2023
地球が、会社になった。しかも倒産寸前の。クマは最初この一文の意味がわからなかったクマ。でもこれ、ビジネスリーダーへの完璧な「通訳」だったクマ。

MICHELOB ULTRA|DREAMCASTER|2023
生まれつき目が見えないCameron Blackには、夢があったクマ。NBAの実況をすること。Michelob Ultraは、それを1年かけて本当に叶えたクマ。
PENNY|The Wish|2022
2021年のクリスマス、ドイツのスーパーPENNYが3分のフィルムを作ったクマ。息子の何気ない質問に、母親が答える。「あなたの青春を取り戻してほしい」。パンデミックで奪われた夜更かしも失恋も、こっそり抜け出す冒険も、全部。

PENGUIN BOOKS|Portuguese (Re)Constitution|2022
ポルトガル初のカンヌライオンズ グランプリクマ。しかも1,058エントリーからの頂点。動画を見た瞬間に、これは勝つべくして勝ったな、と思ったクマ。青い鉛筆で憲法を塗りつぶしていく映像の強度がハンパじゃないクマ。

DECATHLON|THE BREAKAWAY|2022
ベルギーの最高警備刑務所にいる6人の受刑者が、バーチャル空間で外の世界の人とサイクリングをする。この一文だけでクマの心は動いたクマ。

MARS|HOPE REEF|2022
猫用フードの会社が、海の底に文字を植えた。H-O-P-E。宇宙から、Google Earthで見える。しかも生きた珊瑚でできているクマ。

HUMANE SOCIETY INTERNATIONAL|SAVE RALPH|2022
ウサギのラルフは、片目が見えない。片耳は聞こえない。背中には化学薬品の火傷の跡がある。それでも彼は誇らしげに「テスター」としての仕事を語るクマ。4分間のストップモーション・アニメーションが、世界中で1億5000万回以上再生され、メキシコを動かしたクマ。

APPLE|Escape from the Office|2022
9分の広告。2022年にそれをつくって、カンヌのFilm Grand Prixまで獲ったのがAppleクマ。MoMAの永久コレクションにも収蔵されたクマ。クマも9分、ちゃんと最後まで観たクマ。

COINBASE|Less Talk, More Bitcoin|2022
QRコードが画面を跳ね回るだけ、60秒。セレブなし、ナレーションなし、商品説明なし。スーパーボウルという広告の頂点で、Coinbaseは「何もしないこと」を選んだクマ。

POLYCAM X UNESCO|BACKUP UKRAINE|2022
2022年、ロシアの爆撃でウクライナの命だけでなく、何百年も街を見てきた彫刻や教会も消えかけていたクマ。そこで広告業界のクリエイターが考えたのは、誰もが持ってるスマホを文化財を守る道具に変えることだったクマ。

THE BIG ISSUE & LINKEDIN|Raising Profiles|2020
ホームレスの雑誌売りが、LinkedInに登録する。パンデミックへの答えとして、これ以上ないくらい筋の通った発想クマ。

XBOX|THE BIRTH OF GAMING TOURISM|2020
ゲームの広告って、だいたい武器とヒーローの話クマ。それをXboxは「観光地」として売り出した。頭のおかしさに拍手クマ。

EPIC GAMES|ASTRONOMICAL|2020
2020年4月、世界がまだ家に閉じ込められていた頃。Travis Scottは巨大化して、Fortniteの島を踏み荒らして踊ったクマ。1,230万人が同時に見て、5日間で2,770万人が参加した、ゲーム史上最大のライブクマ。

HEINEKEN|SHUTTER ADS|2020
2020年、パンデミックでバーのシャッターが降りた。街の灯りが消えた。だったらそのシャッターに、灯りを戻す仕事をさせようクマ。

NOTPLA|Making Packaging Disappear|2020
「Notpla」はnot plasticの略。それだけで、やろうとしていることが伝わってくるクマ。海藻でできた、食べられるパッケージ。そのブランドそのものが、カンヌのDesign部門でグランプリを獲ったクマ。

SINYI REALTY|IN LOVE WE TRUST|2020
7分23秒の不動産ブランドフィルムが、台湾全土を泣かせたクマ。そして台湾の広告史上初のカンヌグランプリを獲ったクマ。不動産屋なのに物件を一切映さず、ひたすら「結婚への恐怖」を語り続けるこの勇気、しびれるクマ。

CARREFOUR|ACT FOR FOOD|2020
スーパーが法律を破って、法律を変えたクマ。しかもそれでカンヌのグランプリを獲った。広告が社会を動かすって、こういうことクマ。

BECO|#STEALOURSTAFF|2020
「うちのスタッフを盗んでください」。ボトルに履歴書を刷って、大手スーパーの棚に置いたクマ。普通なら悪夢のはずの引き抜きを、BECOは自分から仕掛けたクマ。

BURGER KING|STEVENAGE CHALLENGE|2020
イングランド4部、平均動員3,000人、FIFA20では星ひとつのクラブ。そこにバーガーキングがスポンサーについた瞬間、世界中のゲーマーがメッシやロナウドをこのチームに移籍させ始めたクマ。

MERCADO LIVRE|FEED PARADE|2020
2020年、世界最大のプライドパレードが消えたクマ。500万人が歩くはずだった2.5kmの道が、パンデミックでまるごと無くなったクマ。ブラジルのGUTは、その道を279枚の写真でInstagramに作り直したクマ。

SPINNEYS THE LEBANESE BREAST CANCER FOUNDATION|THE BREAD EXAM|2020
パン生地をこねる手つきと、乳がんのセルフチェック。動きがそっくりだった。その気づきひとつで、タブーの壁を越えたキャンペーンクマ。
TINDER|SWIPE NIGHT|2020
世界の終わりまであと3時間。Tinderを開くと、一人称視点の終末ドラマが始まる。7秒以内にスワイプで選択を迫られ、その選択が物語だけでなく、マッチング相手まで変えるクマ。

TELENOR|NAMING THE INVISIBLE PAKISTANIS|2020
パキスタンには、出生証明書を持たない子どもが6000万人いたクマ。医療も教育も受けられない、いわば国に存在を認められていない子どもたちクマ。それを変えたのは、たった10分で終わるアプリだった。2021年カンヌライオンズで2部門Grand Prix、パキスタン初の快挙クマ。

LACOSTE|CROCODILE INSIDE|2020
喧嘩する二人。その言葉の激しさで、建物が本当に真っ二つに割れていく。最後、彼女は瓦礫を飛び越えて戻ってくるクマ。これはもう、映画クマ。

CHEETOS|CAN'T TOUCH THIS|2020
「触れないクマ〜」と指を見せて言い訳する男の後ろから、MC Hammerが飛び出してくる。絨毯に巻かれてたり、赤ちゃんの顔になってたり、ピクニックバスケットから出てきたり。ハチャメチャだけど、これがスーパーボウルで新商品を売り込む戦略そのものクマ。

DIESEL|ENJOY BEFORE RETURNING|2020
服を買って、着て、返して、お金を取り戻す。この「ワードローブ」という行為、ファッション業界に年間150億ドルの損害を与えているクマ。DIESELはこれを取り締まらず、逆に堂々と奨励したクマ。
BURGER KING|THE MOLDY WHOPPER|2020
カビだらけのバーガーが、世界でいちばん美しい広告になった。2020年、バーガーキングが出したのは35日間腐り続けるワッパーの映像。タグラインは「人工保存料ゼロの美しさ」。食品広告のタブーを正面から破ったクマ。
COPI|ADDRESSPOLLUTION.ORG|2020
家を買うとき、アスベストの有無は教えてもらえる。でも空気の汚さは、誰も教えてくれない。この非対称に気づいた瞬間、クマは思わず唸ったクマ。

ABINBEV|Contract for Change|2020
ビールのCMだと思ったら、契約書の話だったクマ。しかもその契約が、アメリカの農業システムを変えようとしているクマ。広告が何かを伝えるんじゃなく、広告そのものが仕組みになった話クマ。

BEATS BY DRE|You Love Me|2020
「あなたはブラック・カルチャーを愛してる。でも、クマたち自身は愛してる?」2020年11月、Beatsが2分のフィルムでそう聞いてきたクマ。

CITY OF CHICAGO|Boards of Change|2020
2020年、シカゴの街を覆っていた合板が、投票ブースに生まれ変わったクマ。壊された窓を塞ぐための板が、そのまま一票を届ける箱になる。この転換だけで、もう強いクマ。

REDDIT|Superb Owl|2020
5秒間、画面に文字が出るだけ。読めない。でもそれが2021年のスーパーボウルで一番話題になった広告クマ。Redditの「Wow, this actually worked」、まさにその通りになったクマ。

OLD TOWN ROAD FT. BILLY RAY CYRUS|Old Town Road (Official Movie)|2020
大学を中退した20歳が、30ドルで買ったビートに1日で歌を乗せた。それが「Old Town Road」。この公式ミュージックビデオが2021年のカンヌでEntertainment Lions for Music のグランプリを獲ったクマ。
WARNER MUSIC GROUP|SAYLISTS|2020
12人に1人の子どもが抱える言語障害(SSD)。療法のカギは「繰り返し」なんだけど、それがまあ、子どもには退屈クマ。でも音楽なら? ていうか音楽こそが、最高の繰り返しじゃん? という超シンプルな問いから、Warner Musicと広告代理店Rothcoは7000万曲のApple Musicカタログをアルゴリズムで解析し、療法的価値のあるプレイリスト「Saylists」を生み出したクマ。

GOOGLE|Creatability|2019
顔を動かして音楽を奏でる。音を聴いて絵を描く。身体そのものが楽器になる。これは障害のある人のための道具じゃなくて、「創造性って何だっけ」を問い直す実験だったクマ。

NIKE|DREAM CRAZY|2019
ひざまずいた男が、世界最大のスポーツブランドの顔になった。Nike製品を燃やす人と、新たに買い求める人が同時に現れる広告なんて、そうそうないクマ。

MARS|THE LION'S SHARE|2019
動物は広告の稼ぎ頭なのに、出演料はゼロ。この矛盾に業界自身がメスを入れたクマ。2019年カンヌライオンズSDGs部門グランプリ受賞クマ。

JOHNSON & JOHNSON|5B|2019
94分のドキュメンタリーが、広告の賞であるカンヌライオンズのEntertainment部門でグランプリを獲った。しかもカンヌ映画祭で正式上映され、全米100館以上で劇場公開された。ブランドが作ったのに、映画として成立してしまったクマ。

CARLINGS|ADDRESS THE FUTURE|2019
服を買って、着て、写真を撮って、SNSに上げる。でもその服、実は存在しないクマ。2019年、ノルウェーのCARLINGSが世界初の完全デジタル服コレクションを出したとき、クマは正直「???」ってなったクマ。でもこれ、Digital Craft部門史上初のグランプリを獲ったクマ。

WENDY’S|Keeping Fortnite Fresh|2019
ファストフードチェーンがFortniteの中で冷凍庫を9時間ぶっ壊し続けたら、開発元がゲームから冷凍庫そのものを消してしまったクマ。この話、Cannes LionsでNike「Dream Crazy」を抑えてSocial & Influencer部門の初代Grand Prixを獲ったクマ。

IKEA|THISABLES|2019
家具を変えずに、パーツを足す。それだけで足りたクマ。

DOCONOMY|DO BLACK|2019
クレジットカードが止まる。使いすぎたからじゃない。CO2を出しすぎたから。そんなカードが、本当にあるクマ。

GSK GLAXOSMITHKLINE|BREATH OF LIFE|2019
スマホに息を吹きかけると、水墨画の木が育つ。きれいだけど、これは肺機能検査クマ。中国のCOPD診断率はたった7%。命に関わる病気を、伝統芸術で測ってしまう発想がすごいクマ。

WILLIAM PATRICK CORGAN|Aeronaut VR|2018
ミュージックビデオなのに、ビリー・コーガンの真横に立てる。ピアノを弾く彼の周りで景色が変わり、色が変わり、気づけば一緒に旅をしている感覚になるクマ。

TODAY@APPLE|Today at Apple|2018
2018年のカンヌで、Appleが獲ったのは広告じゃなかったクマ。店舗体験でグランプリクマ。「売る場所」をやめてしまって獲った賞クマ。

AB INBEV|TagWords|2018
看板に印刷されているのは、画像じゃなくて「検索ワード」クマ。これ、天才的クマ。

P&G|THE TALK|2018
「the talk」と聞いて何を思い浮かべるクマ?普通は性教育の会話。でもアメリカの黒人の親にとって、それは子どもに人種差別の現実を教える会話のことだったクマ。この落差ひとつから、カンヌのグランプリを獲ったフィルムが生まれたクマ。

TESCO|Food Love Stories|2018
2018年のCannes Lions Media部門でGrand Prixを獲った、英国スーパーの復活劇クマ。食べ物の品質を語るはずのキャンペーンが、なぜか「人と人のつながり」を描いて勝ったクマ。
KPN|EVERT_45|2018
1945年に生きていた少年が、今の子と同じようにvlogを撮っていたら。KPNはその空想を、本当にYouTubeとInstagramに投稿してしまったクマ。

BLINK TO SPEAK -|Blink To Speak|2018
目しか動かせない人のための言語クマ。ALSや脊髄損傷で体が動かなくなっても、目だけは最後まで動く。その目に、言葉を持たせたクマ。

MONTEFIORE|CORAZON - GIVE YOUR HEART|2018
48分の映画を撮って、ドナー登録は15秒で終わらせる。モンテフィオーレ病院がやったのはそういうことクマ。映画館を出た観客がスマホを胸に当てると、ポスターが目覚めてそのまま登録完了。2018年カンヌHealth & Wellness部門グランプリクマ。
NIKE|Nothing Beats a Londoner|2018
Skeptaが画面に出てきて、若者にディスられて退場する。主役は有名選手じゃない、ロンドンの路上で泥臭く練習する258人の無名の若者たちクマ。

TIGO-UNE|THE PAYPHONE BANK|2017
コロンビアには銀行口座を持てない人が800万人いる。日給3.5ドルの暮らしで、硬貨は家に隠すしかない。その国で、TIGO-UNEは公衆電話をそのまま銀行にしてしまったクマ。Product Design部門のGrand Prix、伊達じゃないクマ。

MINISTRY OF PUBLIC HEALTH AFGHANISTAN|IMMUNITY CHARM|2017
ビーズのブレスレットがGrand Prixを獲ったと聞いて、クマは最初ピンとこなかったクマ。でも審査員はこれを「究極のウェアラブル」と呼び、トップ10のうち8つがこの作品だったクマ。

BOOST MOBILE|Boost Your Voice|2017
2016年のアメリカ大統領選、Boost Mobileのケータイ屋が投票所になったクマ。しかも民間企業の店舗が公式投票所になるのは史上初。Cannesで複数のGrand Prixを獲った、笑えないくらい本気の施策クマ。

WHIRLPOOL|Care Counts|2017
アメリカでは5人に1人の子どもが、清潔な服にアクセスできない。それだけで学校を休みがちになり、ドロップアウトのリスクは7倍になるクマ。Whirlpoolがやったのは、学校に洗濯機を置くこと。それだけクマ。

TRANSPORT ACCIDENT COMMISSION VICTORIA|MEET GRAHAM|2017
グロテスクで、奇妙で、でも目が離せない。道路で生き残るためだけに設計された唯一の人間、それがグラハムクマ。首がなくて、頭蓋骨が分厚くて、胸に12個の乳首みたいなエアバッグがついていて、皮膚はゴツゴツ。見た瞬間「うわっ」ってなるけど、その「うわっ」の奥に、ものすごく大事なメッセージが埋まってるクマ。

IM SWEDISH|THE HUMANIUM METAL INITIATIVE|2017
銃を溶かして、金属にする。それだけの話が、2017年のカンヌライオンズでイノベーション部門のグランプリを獲ったクマ。押収された違法銃器から作られた金属、その名もHumanium Metalクマ。

ADIDAS ORIGINALS|ORIGINAL IS NEVER FINISHED|2017
「オリジナル」って何だろう。adidasは、その答えを出すために史上もっとも使い古された曲、フランク・シナトラの「My Way」をもう一度リミックスしたクマ。やってることがめちゃくちゃで、めちゃくちゃ好きクマ。

THE BANK OF ÅLAND|ÅLAND INDEX / BALTIC SEA PROJECT|2017
カードで買い物をすると、CO2排出量が請求書と一緒に届く。そんな仕組みを世界で初めてつくったのは、北欧の小さな銀行クマ。2017年カンヌライオンズCyber部門でグランプリを獲り、いまや90以上の銀行、40カ国以上で使われているクマ。

THE BLAZE|TERRITORY|2017
冒頭30秒、男が泣き続けるクマ。涙をこらえようとして、でも溢れて、家族に抱きしめられて、もう止まらなくなる。たった22カットで構成された5分間のミュージックビデオが、2017年カンヌライオンズでFilm Craft部門のグランプリを獲ったクマ。

BJÖRK|NOTGET VR|2017
VRでミュージックビデオを観る、と言われて想像するものを、たぶん超えてくるクマ。見るたびに体験が変わる6分間。2017年カンヌライオンズDigital Craft部門グランプリを獲った作品クマ。

RECRUIT LIFESTYLE|THE FAMILY WAY|2017
2017年、カンヌライオンズのモバイル部門でグランプリを獲得した日本発のキャンペーンクマ。電通Y&R東京が手がけた「THE FAMILY WAY」。グランプリに加えてゴールドとシルバーも同時受賞という快挙を成し遂げたクマ。
KENZO|MY MUTANT BRAIN|2017
香水のCMで、女性が手からレーザービームを撃ってるクマ。それでカンヌのTitanium Lionまで獲ってるクマ。香水広告、ついに壊れたクマ。

AP PUBLIC COMPANY LIMITED|The Unusual Football Field|2017
サッカー場って四角いものだ、という思い込みを、L字型とジグザグで壊してきたクマ。バンコクのクロントイ地区という密集したスラム街に、不動産デベロッパーがつくったいびつな形のサッカーコート。見た瞬間に「あ、これありじゃん」と思わせる強度があるクマ。

BURGER KING|Google Home of The Whopper|2017
たった15秒のCMが、数時間後には世界中のリビングルームで「事件」を起こしていたクマ。テレビの中の店員が「OK Google, what is the Whopper burger?」と言った瞬間、視聴者の家にあるGoogle Homeが勝手に喋り出す。Googleは激怒、Wikipediaは大荒れ、世論は真っ二つ。で、Cannes Lionsで Direct部門グランプリ。こんなの見たことないクマ。

GOOGLE, GE, MINI, NEW YORK TIMES|NYT VR|2016
段ボールが100万個、新聞と一緒に配られた。中身はGoogle Cardboard。2016年、ニューヨーク・タイムズがそれで新聞社をひっくり返したクマ。

BEYONCE|FORMATION|2016
2016年2月6日、スーパーボウル前夜。予告なしに世界へ投げ込まれた5分間は、水没したニューオーリンズのパトカーの上に座るBeyoncéから始まるクマ。企業ブランドが一切ついていないこの作品が、音楽部門で初めてのカンヌグランプリを獲得したクマ。

JACQUARD WEARABLE FABRIC|JACQUARD WEARABLE FABRIC|2016
服を着るたびに、テクノロジーが見えなくなればいい。Googleが本気でやったのがこれクマ。デニムの袖を撫でるだけで、着信も音楽も操作できるジャケットの話クマ。

BROOKE BOND RED LABEL TEA|6 PACK BAND|2016
2016年、インドの紅茶ブランドが組んだのは、6人組のトランスジェンダーバンドだった。Cannesでグランプリを獲った理由は、彼女たちが「かわいそうな人」として撮られていないことにあるクマ。

NYT VR|THE DISPLACED|2016
ニューヨーク・タイムズが、日曜版の新聞に100万個のGoogle Cardboardを挟み込んだ。中身は11分のVRドキュメンタリー「THE DISPLACED」。開いた読者は、そのまま難民キャンプのど真ん中に立たされるクマ。翌年、Cannesで2冠。

ALPHAGO|AlphaGo|2016
2016年3月、ソウル。世界最強の棋士イ・セドルと、Googleの囲碁AI・AlphaGoが5番勝負を打ったクマ。囲碁は「AIには一生解けない」と言われてきたゲームだったクマ。それが、たった5日間でひっくり返ったクマ。

VOLVO|LIFEPAINT|2015
塗料の缶を配っただけなのに、カンヌのグランプリが2つ来た。2015年、Volvoが自転車乗りのために作った反射スプレーの話クマ。

WHAT3WORDS|3 WORDS TO ADDRESS THE WORLD|2015
広告じゃない。でも、Cannes で Grand Prix を獲った。2015年、Innovation 部門の審査員長 Nick Law が「これまで見た中で最高のボディ」と言い切ったプロダクトがあったクマ。それが what3words クマ。

VOLVO|INTERCEPTION (The Greatest Interception Ever)|2015
450万ドルも払わずに、スーパーボウルを乗っ取る。ライバルが6000万ドルを注ぎ込んだその瞬間、TwitterではVolvoが世界トレンド入りしてたクマ。これがカンヌグランプリ。

LEICA|100|2015
100年前、ライカが写真を「スタジオの外」に連れ出したクマ。その功績を、35枚の名作写真の再現で語る2分間。シームレスな場面転換、演出の完成度、そしてあの挑発的なナレーション。初めて観たとき、クマは息が止まったクマ。

ALWAYS|INTIMATE WORDS|2015
言葉がないと、症状は伝えられない。伝えられないと、診断できない。オアハカの先住民女性たちは、自分の体について話す言葉を持っていなかったクマ。
CBC|ABLA FAHITA|2015
広告のために作られたパペットが、テロ容疑で国家に捜査され、そのままカンヌでTitanium Grand Prixを獲った。エジプトで実際に起きた話クマ。

JOHN LEWIS|Monty the Penguin|2015
毎年11月、イギリス中がそわそわし出すクマ。John Lewisのクリスマス広告がやってくる季節だから。2014年の主役はペンギンのぬいぐるみ、Monty。少年Samとの2分間の友情譚が、なぜこんなに刺さったのか。

CERVEZA SALTA|TOOTH IMPLANT|2015
ラグビー選手が試合で歯を失う。よくある話。でもこの広告、失った歯の代わりに『ビール瓶の栓抜きになる歯』を本当に埋め込んだクマ。手術も、栓を抜くシーンも全部本物。Cannes Lions 2015でTitanium Lionを獲った企画クマ。

VODAFONE|Between Us|2015
見つかってはいけない広告、というものがある。トルコの女性を家庭内暴力から守るための、秘密のアプリの話クマ。

Always|#LikeAGirl|2014
「女の子みたいに走って」と言われた大人は手足をふにゃふにゃさせて笑うけど、思春期前の女の子は本気で全力で走るクマ。このギャップに、クマは息を飲んだクマ。

UN WOMEN|THE AUTOCOMPLETE TRUTH|2014
Googleの検索窓に「women should」と打ち込むと、続きは差別の言葉で埋まった。誰かの本音じゃない、みんなの検索履歴が導き出した答えだったクマ。

TERRES DES HOMMES|SWEETIE|2014
10歳の女の子が、10週間で1,000人の性犯罪者を特定した。でもその子は、この世に存在しない。全身CGのバーチャルな少女クマ。広告代理店が、犯罪捜査に乗り出した話クマ。

BERGEN INTERNATIONAL FESTIVAL BRAND CAMPAIGN|Brand Campaign|2014
フェスティバルのロゴを「音楽」で作ったクマ。しかもそれがカンヌのグランプリを獲ったクマ。2014年、ノルウェー・ベルゲン国際フェスティバルの話クマ。

NOT IMPOSSIBLE LABS|PROJECT DANIEL|2014
両腕を失った14歳の少年が「家族の重荷になるくらいなら死んだほうがいい」と言った。その記事を読んだ映像プロデューサーが、医療知識もないまま3Dプリンターを担いでスーダンに飛んだクマ。

COCA COLA|HAPPY ID|2014
身分証明書の顔写真を、広告キャンペーンにする。しかもそれを国の制度として実装してしまう。2014年カンヌライオンズのメディア部門グランプリを獲ったこのキャンペーン、「メディアとは何か」を拡張した一本クマ。

THE BARBARIAN GROUP|CINDER|2013
2013年のカンヌライオンズ、新設「Innovation Lions」の初代グランプリを獲ったのは、広告会社が作った開発ツールだったクマ。しかもタダで配ってるやつクマ。変な受賞に見えて、これがめちゃくちゃ筋が通ってる話クマ。

GOVERNMENT OF REPUBLIC OF MACEDONIA|10 METERS APART|2013
わずか10メートル。キリスト教徒とイスラム教徒が祈る場所の距離。でも、その10メートルが、史上初の共同祈祷を生み、バルカン半島で初めてのTitanium Lionを獲った、クマ。

FUNERAL INSURANCE COMPANY DELA|Why Wait Until It's Too Late|2013
葬儀保険の会社が、葬式の話をやめて「今日、言おう」と言い出したクマ。それでカンヌのメディア部門グランプリを獲ったクマ。商品を語らずに、ここまで届く広告があるクマ。

WWF|THE ANT RALLY|2013
虫がデモをする。そんなバカげたアイデアがCannes LionsでGrand Prixを獲ったクマ。

MERCEDES BENZ|THE INVISIBLE DRIVE|2012
2012年のカンヌ・ライオンズでアウトドア部門グランプリを受賞したこの作品、初めて見たとき「ハ?」ってなったクマ。車が透明ってどういうこと? でも、これが文字通り透けてるクマ。

CHIPOTLE|CULTIVATE CAMPAIGN (Back to the Start)|2012
ファストフードチェーンが、工場式農業を批判するアニメをつくった。商品は一切映らない。それでCannesのGrand Prixを2つ獲ったクマ。ヤバすぎる。

BANCO POPULAR DE PUERTO RICO BANK|THE MOST POPULAR SONG|2012
プエルトリコ最大のヒット曲は、「俺は何もしない」という歌だったクマ。働かないことを国民的に祝福する曲。それを、歌っている本人たちに書き換えさせたクマ。そんな無茶が、カンヌ史上初めてプエルトリコにグランプリをもたらしたクマ。

GO OUTSIDE MAGAZINE|REPELLENT RADIO|2012
サンパウロのラジオ局が、午後6時から8時の音楽番組にこっそり15kHzの音を混ぜて流したクマ。人間には聞こえない。でも蚊には聞こえるクマ。天敵トンボの羽音に似せてあるから、蚊が逃げていく。ラジオをつけるだけで虫除けになるクマ。

CHIPOTLE|Back to the Start|2012
2分20秒、ひたすら農場の話をする。ブリトーも、笑顔のスタッフも、商品名すら出てこない。ファストフードの広告として、あまりにも異様クマ。これでカンヌのグランプリを2つ獲ってしまったクマ。

HELP REMEDIES|Help I Want to Save a Life|2012
絆創膏を開けると、骨髄ドナー登録キットが入っているクマ。指を切って出た血、そのままで命が救えるかもしれないクマ。

NIKE+|FuelBand|2012
これは広告じゃない。でも広告会社がつくった。その矛盾が、カンヌで2つのグランプリを獲った理由クマ。

CANAL+|THE BEAR|2012
リビングの床に敷いてあるクマの敷物が、ハリウッド映画の監督になる。書くとバカみたいだけど、これが2012年、Gunn Report史上もっとも受賞した広告になったクマ。

AXE “EXCITE”|Excite - Even Angels Will Fall|2012
天使が空から降りてくる。白い服とヘイローをまとった美しい天使たちが、小さな街を歩き、ひとりの男の前でヘイローを叩き割る。「AXEは天使すら堕とす」。2012年カンヌライオンズCreative Effectiveness部門グランプリを獲った仕事クマ。

SWEDISH INSTITUTE AND VISIT SWEDEN|CURATORS OF SWEDEN|2012
国の公式Twitterを、毎週ちがう一般人に渡す。ツイート内容のチェックなし。そんな賭け、スウェーデンはやったクマ。

UNITED COLORS OF BENETTON|UNHATE|2012
オバマと胡錦濤、ネタニヤフとアッバス、教皇とイマームがキスをする。街に貼られた瞬間、世界がざわついた。バチカンは数時間で「重大な敬意の欠如」と激怒し、教皇のポスターは撤去されたクマ。たぶんそこまで計算のうちクマ。

GOOGLE|Voice Search|2012
2012年、ロンドンの街角に変な綴りの看板が150枚以上並んだクマ。地下鉄の前には駅名っぽい謎の文字列。スタジアムの前には「ley-tist-skohrz」。声に出して読むと、意味がわかる。これ、Googleの音声検索の広告クマ。

PUMA|AFTER HOURS ATHLETE|2011
「5時に走るより、5時のタクシーのほうがずっと楽しい」——2011年、PUMAはこの一行でスポーツの定義を書き換えたクマ。ビリヤード、ダーツ、カラオケ。汗も記録もいらない。朝まで遊び抜く体力こそアスリート精神だと言い切った広告クマ。

BING/JAY-Z|DECODE JAY-Z|2011
2010年、Googleの影に完全に隠れていたBingが、Jay-Zの自伝本300ページ超を世界中にバラまいて、史上最大級の宝探しゲームを仕掛けたクマ。しかもその「バラまき方」が尋常じゃなくて、ビルボードはもちろん、マイアミのプールの底、ハンバーガーの包み紙、Gucciのジャケットの裏地、ブルックリンの団地に埋め込んだ銅板、ニューオーリンズの屋上、40/40クラブのビリヤード台まで。クマ、興奮してきたクマ。

WALKERS CRISPS|SANDWICH|2011
サンドウィッチという名前の町が、本当にイギリスにあるクマ。そこに有名人が次々やってきて、3日間だけ町を乗っ取った話クマ。

COSMOPOLITAN OF LAS VEGAS|Hotel Digital Experience|2011
ラスベガスのホテルロビーに、天井から床まで8本のLED柱が立っている。流れているのはCMじゃなくてアート。これが2011年カンヌライオンズのデザイン部門グランプリを獲ったクマ。

SCOPE|SEE THE PERSON|2011
暗闇の中、ロックが鳴り響く。そしてライトが照らし出すのは、6人組バンド Rudely Interrupted のメンバーたち。5人が障害とともに生きていることを、音楽が先に教えてくれるクマ。

TESCO RETAIL|Subway Virtual Store|2011
店舗数で勝てないなら、店を増やさなきゃいい。地下鉄のホームをまるごとスーパーに変えたクマ。QRコードをスキャンするだけで買い物は終わり、帰宅するころには荷物が届いている。2011年、韓国発のこの発想に世界がざわついたクマ。

TOYOTA|IQ FONT|2010
車がタイヤ痕で文字を書く。しかもそれが本当にダウンロードできるフォントになる。2010年、ベルギーから世界に放たれたこのプロジェクトは、誰も見たことのない光景だったクマ。
IGGY POP & ORCON BROADBAND|Together Incredible|2010
2010年、ニュージーランドの弱小プロバイダ Orcon が、パンクの教祖イギー・ポップと自国の素人ミュージシャン9人を家庭用ブロードバンドで繋いで「The Passenger」を録り直したクマ。このバカみたいなプロダクトデモが Cannes Lions の Direct 部門で Grand Prix を獲ったクマ。

CANON|EOS PHOTOCHAINS|2010
2010年、オーストラリアのCanonが、写真というひとりの趣味を、他人とつながる遊びに変えたクマ。これがカンヌライオンズMedia部門のグランプリを獲ったクマ。

BEST BUY|TWELPFORCE|2010
広告じゃないものが、カンヌのグランプリを獲った日クマ。カスタマーサービスが広告になる瞬間を、クマは見たクマ。

WARNER BROS|WHY SO SERIOUS?|2009
映画の宣伝が、15ヶ月続く街ぐるみの遊びになった話クマ。2007年から2008年、世界中のファンが「ゴッサムシティの住人」になって、謎を解き、電話をかけ、ケーキを受け取ったクマ。

NESTLE|KIT KAT MAIL|2009
チョコレートを、そのままポストに入れる。そんな日が来るとは思わなかったクマ。でもそれが、カンヌでグランプリを獲る日になったクマ。

NIKE|PAPER BATTLEFIELD|2009
2009年、カンヌでDesign部門のグランプリを獲ったこのキャンペーン、今見てもめちゃめちゃ痺れるクマ。10世紀から続くシルクスクリーンという技法を使って、選手たち自身が自分たちのポスターをつくる。そのプロセスそのものが、競争の本質を体現していたクマ。
HYUNDAI|ASSURANCE|2009
2009年、リーマンショックの直後。自動車が売れない時代に、ヒュンダイは妙なことを言い出した。「1年以内に仕事を失ったら、この車、返していいですよ」。業界で誰もやったことのない約束クマ。

OBAMA/BIDEN 2008|OBAMA FOR AMERICA|2009
2009年のカンヌで、審査員たちは政治キャンペーンに前例のないことをしたクマ。TitaniumとIntegrated、2つのグランプリを同時に、しかも満場一致で渡したクマ。

BURGER KING|WHOPPER SACRIFICE|2009
Facebookの友だちを10人消すと、ワッパーが1個もらえる。消された側には『あなたは友情よりワッパーを選ばれました』って通知が届くクマ。2009年、CP+Bが投げ込んだ爆弾クマ。

NYC & CO. AND WARNER BROTHERS|Oasis Dig Out Your Soul In The Streets|2009
2008年9月、ニューヨークの地下鉄。ストリートミュージシャンが弾いていたのは、まだ発売前のOasisの新曲だったクマ。

DOMINO’S PIZZA|YOU GOT 30 MINUTES|2009
ドミノ・ピザには昔「30分以内に届かなければ無料」という保証があったクマ。それを、まったく違うかたちで甦らせたのがこのキャンペーンクマ。保証じゃない。ギフトとして。

YUBARI RESORT|NO MONEY BUT LOVE|2009
350億円の借金を抱えて潰れた街を、どう宣伝するクマ?普通は無理クマ。だからこの街は、無理を隠さずそのまま言葉にしたクマ。NO MONEY BUT LOVE——金はないが、愛はある。

MICROSOFT|Halo 3: Believe - John 117 Monument|2008
ゲームの広告なのに、ゲーム画面が一切出てこない。老兵が戦争の記憶を語り、110平方メートルの巨大な戦場ジオラマが映るだけ。Halo 3を本物の戦争みたいに扱った広告クマ。

THE TIMES OF INDIA NEWSPAPER|Lead India|2008
2008年のカンヌライオンズ、インド初のグランプリを獲ったのは飲料でも車でもなく、新聞社だったクマ。しかもただの広告じゃなくて、新聞が本気で国のリーダーを育てようとした話クマ。

UNIQLO|UNIQLOCK|2008
2007年、世界で一番人を眠らせない時計が生まれたクマ。音楽とダンスで時刻を刻むブログパーツ、UNIQLOCK。ブログの右端に貼ったら最後、5秒ごとの切り替えに気づけば10分経ってるやつクマ。

CADBURY|GORILLA|2008
ゴリラがドラムを叩く。それだけ。90秒間、商品もセリフも出てこない。Phil Collinsの曲に合わせて、ただ叩く。それだけで世界中が笑顔になったクマ。

WWF|EARTH HOUR|2007
2007年3月31日、シドニーで220万人が一斉に電気を消した。気候変動に懐疑的だった空気に「本気だ」と示すために。たった1時間のこの行動が、20年後には世界中に広がっているクマ。

UNICEF|TAP PROJECT|2007
Esquire誌が「Best and Brightest」に選んだクリエイティブに出した課題は、雑誌のたった1ページでブランドを作れ、というものだったクマ。David Drogaが作ったのは広告じゃなくて、世界を変える仕組みだったクマ。

AXE|AXE 3|2007
2007年、ブエノスアイレス発の広告がカンヌでGrand Prixを獲ったクマ。デオドラント市場で「1+1=3」をやってのけたクマ。
ADIDAS|BONDED BY BLOOD|2007
選手の血液を、ポスターのインクに混ぜる。狂気と愛情の境界線がここまで美しく溶け合った事例を、クマは他に知らないクマ。2007年カンヌ、プロモ部門グランプリクマ。

DIESEL|HEIDIES 15 MB OF FAME|2007
2007年、diesel.comを開くと、いつものトップページの代わりにホテルの一室が映った。女が二人、社員を人質に「有名になりたい」と騒いでいる。それが5日間続いた広告クマ。

GALITIA BANK|Lopetegui Deposit|2007
生中継でバタリと倒れた元GKロペテギの映像が、まさかの銀行広告になるクマ。しかも定期預金の名前が「ロペテギ預金」。このセンス、クマは大好きクマ。

ASB|MONEY GOES DIGITAL|2007
2007年、ニュージーランドの銀行 ASB が、誰も見たことのない場所に広告を出したクマ。それは「紙幣」そのもの。実際に流通する紙幣にステッカーを貼り付けるという発想は、Cannes Lions でメディア部門のグランプリを獲得したクマ。

BURGER KING|XBOX KING GAMES|2007
バーガーキングの代理店が、Xboxのゲームを3本作った。しかもバリューミールのおまけとして3.99ドルで売った。しかも320万本売れた。しかも会社の四半期利益が40%増えた。広告代理店が、広告じゃなくて商品を作って、会社を儲けさせた話クマ。

VOLKSWAGEN|FAST|2006
GTIという車に、小さな精霊が取り憑いた。名前は「FAST」。速さそのものが姿を持って、車と一緒に走り出すクマ。

BUDLIGHT|REAL MEN OF GENIUS|2006
「Bud Light presents... Real Men of Genius」。ビールの話はほとんどしないラジオCMが、10年間で200本以上作られたクマ。それでもBud Lightは売れた。

LYNX|LYNXjet|2006
2005年、オーストラリアに新しい航空会社ができたクマ。中身はデオドラントの広告。でもあまりに本気で作りすぎて、本物の航空会社の客室乗務員がストライキを起こす騒ぎになったクマ。

GUINNESS UDV|noitulovE|2006
5億年を50秒で巻き戻す。パブで初めてギネスを飲む男が3人。そこから進化を逆回しでたどっていくクマ。
VIRGIN|5 CENT|2005
2005年、オーストラリア。VIRGINという名前だけで、何かが起きる予感がするクマ。HOST SYDNEYが手がけた「5 CENT」は、グランプリを獲得した一本。タイトルだけで伝わる、価格の強さ。

HENKEL|REALITY ADVERTISING|2005
壁に、モニターが貼りついている。それだけの映像を、24時間流し続けたキャンペーンがあったクマ。2005年、ブラジル。

VOLVO|LIFE ON BOARD PROJECT|2005
2005年、Volvoは車の広告なのに車の話をやめたクマ。人生を語らせただけで、Cannes史上初のTitanium Lionを獲った広告があるクマ。

PLAYSTATION 2|Fun, Anyone?|2004
ゲーム画面が1秒も出てこない。それなのに、これほどゲームらしい広告を見たことがないクマ。ブラジルで1,500人が作った人間の山が、ひたすら登っては押し倒される。最後に浮かぶのは「Fun, Anyone?」の一言だけクマ。

NIKE|San Silvestre Vallecana 2003|2004
マドリードの紋章になっている彫像のクマに雷が落ちて、生き返って逃げ出した——そんな嘘みたいなニュースから始まるキャンペーンが、スペイン初のCannes Lions Grand Prix Digitalを獲れちゃったクマ。

VIRGIN|Warren|2004
2004年、オーストラリアの若者たちは、ある「めちゃめちゃ魅力のない、独身で必死なオタク」に夢中になったクマ。彼の名前はWarren。デートビデオ風の映像で自分を語り、自信満々で、でもどう見ても……モテない。それなのに、Warrenは若者の文化に食い込み、Virgin Mobileを市場最高順位に押し上げた伝説のキャラクターになったクマ。

IKEA|Lamp (Unböring campaign)|2003
2002年、ひとつのランプが路上に捨てられた。雨に打たれ、窓の向こうに新しいランプを見つめるその姿は、あまりにも哀れで、あまりにも人間的で、見ている者の心を締めつけたクマ。そして画面に現れたスウェーデン訛りの男が放った一言が、広告史に刻まれることになったクマ。

NIKE|TAG (Play campaign)|2002
地下鉄の駅で、鬼に追われた男が電車に飛び乗る。閉まるドアに鬼の腕が挟まって、届かない。気づけば街中の人が、一人の鬼ごっこに巻き込まれてるクマ。

MAGNUM ICE CREAM|7 DEADLY SINS: GIVE IN TO IT|2002
アイスクリームに罪の名前をつけて、堂々と「罪を犯せ」と言う。MAGNUMが2002年に放ったこの開き直りが、オーストラリアで大当たりし、世界に広がったクマ。

FOX INTERNATIONAL|Regional Sports Campaign|2001
崖から飛び込むダイバーが、あるはずの水面がなくて地面に激突する。巨木を素手でキャッチしようとした選手が、木に押しつぶされる。酔っ払い同士の本気の殴り合い。目隠しした男たちの棍棒試合。本物のスポーツ中継そっくりに作られた、完全に狂った4本の広告がカンヌでグランプリを獲ったクマ。
MILKO|MUSIC MACHINE|2001
2000年のウェブは、まだ静かだったクマ。ほとんどのキャンペーンサイトはHTMLの静的ページで、バナーはGIFアニメーション。そんな時代に、スウェーデンの乳製品ブランドMILKOが、踊る牛を世界に解き放ったクマ。

BUDWEISER|WASSUP|2000
友達同士が電話越しに『ワラッサーーップ!?』と叫び合うだけの60秒。1999年、マンデーナイトフットボールの合間に流れたこのCMが、気づけば世界中の挨拶になっていたクマ。

NIKE|SKATEBOARDING|1998
街を滑れば警備員が飛んできて、店の前でトリックすれば怒鳴られる。1998年、スケートボーダーはそういう扱いを日常的に受けていたクマ。Nikeが投げたのは、たった一つの問いだったクマ。「もし他のスポーツ選手が、同じ扱いを受けたら?」

DIESEL|5 AM MONO VILLAGE|1997
1997年、カンヌでグランプリを獲ったDIESELの広告は2本あって、ひとつは「Little Rock」で、もうひとつがこれ、クマ。どちらもスウェーデンの代理店Paradiset DDBが手がけたもので、同じ年に同じブランドが2本もGPを獲るなんて、異常事態クマ。

DIESEL|LITTLE ROCK|1997
西部劇のヒーローが、悪党に撃たれて死ぬ。それを見せて「成功」を語る広告があるクマ。1997年、DIESELとPARADISET DDBがカンヌでグランプリを獲った一本クマ。

NESTLE CO|ELEPHANT|1996
1996年、カンヌでグランプリを獲ったCMがある。象と少年が主役の、60秒の「記憶」の話クマ。

JEEP|Snow Covered|1994
1994年、雪に埋もれた風景の中を何かが進んでいく30秒。車体は一度も映らない。それなのに「ああ、Jeepだ」と誰もが思ったクマ。カンヌで自動車広告として初めてグランプリを獲ったこの作品、30年経っても色褪せない強度があるクマ。

NISSIN FOOD|hungry?|1993
カンヌの会場で「Hungry!」と叫ぶ人がいた。1993年、モアとシンテトケラス、2本同時グランプリ。カンヌ60年でも屈指の伝説クマ。

NISSIN FOOD|hungry? MOA|1993
1993年、カンヌでグランプリを獲った日本のCMクマ。原始人が絶滅動物「モア」を追いかけるけど全然捕まえられない、ただそれだけの話なのに、なぜか笑えて、なぜか忘れられない。ストップモーションのコマ撮りで動く生き物たちの「間」が絶妙すぎるクマ。

TALENS RUBBER CEMENT|Nuns|1992
1992年にカンヌでグランプリを獲ったスペインの広告、見たことあるクマ? 修道院の庭で、幼子イエスの像がとんでもない部分を失っていて、若い修道女たちが真っ赤になりながら院長先生のもとへ駆け込む、あの話クマ。30年以上経った今でも語り継がれる、タブーをユーモアで突破した傑作クマ。

PERRIER|LE LION ET LA LIONNE|1991
1991年、カンヌでGrand Prixを獲ったこのフィルムは、今も「フランスで唯一のGrand Prix Film」クマ。28年経っても「フランス人の2人に1人が記憶している広告」として語り継がれ、2019年にはStratégies誌の「史上最高の広告」に選ばれたクマ。水の広告が、ここまで。

MAXELL|INTO THE VALLEY|1990
1990年、カセットテープはCDに市場を食われかけていたクマ。MAXELLとHHCLが出した答えは、音質の説明じゃなく「歌詞の聞き間違い」だったクマ。

MAXELL|THE ISRAELITES|1990
1990年、カセットはもう終わりかけていたクマ。CDに音質でも未来感でも負けて、UKのブランクテープ市場で5位。そこにHitachi Maxellが投下したのがこの30秒クマ。

TVE|SUITCASE|1989
1989年、スペインの国営テレビ局が「テレビを見るな」というCMを流したクマ。流したのは、テレビ局自身クマ。

TVE|SCOOTER|1989
1989年。スペイン国営テレビ局TVEが、自らこう言ったクマ。「うちの番組は最高だけど、観すぎは良くないよ」と。広告主が自分の商品の消費を抑制するよう呼びかけるなんて、ありえないクマ。でも、それをやったクマ。

VOLKSWAGEN|Launch II|1988
1988年、このフィルムがカンヌでGrand Prixを獲ったクマ。VWとDDBの黄金コンビが生んだ一本だけど、正直なところ、クマにも詳細がほとんど分からないクマ。

JOHN HANCOCK FINANCIAL SERVICES|Real Life, Real Answers|1986
1986年、カンヌ。監督のJoe Pytkaがステージに上がった瞬間、会場は轟音のようなブーイングに包まれたクマ。グランプリを受賞したこの広告を、フランスの観客は受け入れなかった。「こんなリアリティは広告にふさわしくない」と。でも、それこそがこのキャンペーンの本質だったクマ。

APPLE COMPUTER|1984|1984
1984年1月22日、スーパーボウル第3クォーター。96万人が見ていた画面に、製品もスペックも映らない60秒が流れた。ハンマーを投げる女性と、割れるスクリーンだけ。実況のふたりは思わず「今のは何だ」と顔を見合わせたクマ。

MATSUSHITA ELECTRIC INDUSTRIAL|A MENU OF LIGHTS|1982
1982年、日本の広告が初めてカンヌライオンズのグランプリを獲った瞬間クマ。松下電器、いまのパナソニックが、博報堂と一緒につくった作品。40年以上前の、歴史的な一本。

LEGO|KIPPER|1981
1981年、レゴ。ネズミがイヌになり、ネコがドラゴンになり、潜水艦がゾウになる。45秒のあいだ、ブロックが組み変わるたびに姿を変えていくクマ。

CACHEREL|LES VELOS|1979
1979年、フランス。GRAND PRIX を獲ったこの広告について、クマは何も知らないクマ。でも、それでいいと思うクマ。

COTY|FRENCH LESSON|1978
1978年のカンヌで Grand Prix をとった、Coty L'Aimant の香水広告クマ。「Do you speak L'Aimant?」というコピーとともに世に出たこのフィルムは、イギリス人がフランス人を、あるいはフランス語という言語と香水という文化を、どう眺めていたかを映し出す鏡みたいな存在だと思うクマ。

OVERSEAS TELEPHONE CALLS|YUGOSLAVIA|1977
1977年。オーストラリアの国際電話サービスが、ユーゴスラビアからの移民たちの声を使って、カンヌでグランプリを獲ったクマ。

GALLAHER|THE LION|1977
1977年、カンヌでグランプリを獲った煙草のフィルムがあるクマ。タイトルは「THE LION」。ライオン。獅子。まんま、クマ。

GUINNESS|BLACK POT|1976
1976年、カンヌで Grand Prix を獲ったギネスの広告クマ。スヌーカーの black ball をポケットに沈める静かな瞬間と、ギネスをゆっくり飲み干す静かな瞬間を重ねて見せた、らしいクマ。「slowly putting away the black」──どちらも「黒を片付ける」行為で、どちらも急いじゃいけない、ということクマ。

DR.PEPPER|EXECUTIVE LAUNCH|1975
1975年、DR.PEPPERとY&Rが世に送り出した「EXECUTIVE LAUNCH」というタイトルだけが残っているクマ。GRAND PRIXを獲ったらしいけど、どんな広告だったのか、何を仕掛けたのか、今となっては動画からしか読み取れないクマ。でも、それでいいのかもしれないクマ。

EXPRESSEN|FREE|1975
1975年。カンヌでグランプリを獲ったスウェーデンの新聞広告があったクマ。タイトルは「FREE」。それ以上のことは、正直よく分からないクマ。

VITTEL|LE RESTAURANT|1974
1974年。ミネラルウォーターのVITTELが、「LE RESTAURANT」というタイトルでグランプリを獲ったクマ。50年前のフランス広告黄金期の空気を、今もYouTubeで感じられるのはありがたいクマ。

P&G|GOODBYE HAROLD|1973
1973年。タイトルは「GOODBYE HAROLD」。ハロルドって誰クマ? P&Gとベントン&ボウルズが組んだこの作品、詳しい情報は今となってはほとんど残っていないけれど、GRAND PRIX を獲ったという事実だけが、静かに輝いているクマ。

SKANDINAVISKA ENSKILDA BANKEN|THE PROPOSAL|1973
1973年、カンヌでグランプリを獲った銀行のCMがあるクマ。50年以上前の作品だけど、YouTubeで観られる時代に生きていることに感謝したくなるクマ。

THE SEVEN-UP COMPANY|UN STORY|1972
1972年の7-Up CM。タイトルは「UN STORY」。当時アメリカの高速道路沿いにはサイケなビルボードが並び、「Uncola」が若者の合言葉になっていたクマ。

LEVI|WALKING BEHINDS|1972
1972年。この年、Cannes LionsのGrand Prixを獲ったのは、人々の「後ろ姿」だけを映したリーバイスの広告だったクマ。タイトルそのまんま、「WALKING BEHINDS」。歩く後ろ姿たち。50年以上前に、こんな大胆な視点があったなんてクマ。

STENA AB|GRANDPA|1971
1971年のカンヌでグランプリを獲った広告があるクマ。スウェーデンのフェリー会社STENA ABの「GRANDPA」という作品。詳しい記録は残っていないけれど、カンヌが認めた一本であることは確かクマ。

VOLVO|NOW, THAT'S HARDTOP|1971
1971年。ボルボが hardtop について語った広告クマ。当時のアメリカ市場で、スウェーデンからやってきたボルボは「頑丈な車」としてのポジションを確立しつつあった時代クマ。

PROCTER & GAMBLE CO.|SMALL STORE|1970
1970年。カンヌでグランプリを獲ったP&Gの広告があるクマ。タイトルは「SMALL STORE」。小さな店、という意味クマね。レオバーネット・シカゴが手がけた一本クマ。

VOLKSWAGEN|KAFERKILLER|1970
1970年、Cannes LionsでGrand Prixを獲ったVWの作品。タイトルは「KAFERKILLER」。Käferはドイツ語でカブトムシ、つまりビートルのこと。Killerは殺し屋クマ。VWが自分のアイコンを「殺す」と名乗った広告が、いったいどんな顔をしていたのか、クマはずっと気になっているクマ。

UNITED CEREBRAL PALSY FUND|Have a Cigar|1969
生まれたばかりの赤ん坊に、夫が葉巻を差し出す。何気ない仕草に見えて、そこに脳性麻痺が描かれていたクマ。1969年カンヌ国際広告祭グランプリ、Have a Cigar。

PEPSI-COLA CO.|NIÑO|1969
1969年、アルゼンチンから一本のCMが世界の頂点に立ったクマ。タイトルは「NIÑO」(少年)。ペプシの1リットルボトルを発売するためのこの作品が、カンヌライオンズでグランプリを獲得し、アルゼンチン広告史に名を刻んだクマ。当時、映画用CM部門とTV用CM部門が分かれていた時代。シンプルなタイトルに、どんな物語が込められていたんだろう、とクマは想像するクマ。

NATIONAL PROVENICAL BANK|COUNTING|1968
1968年、Grand Prixを獲ったフィルムがある。タイトルは「COUNTING」。数を数える、という意味クマ。動画を見れば分かるけれど、この年代特有の静かな空気感と、何かを「数える」という行為が持つ普遍性が、きっとそこにあるクマ。

RALSTON-PURINA COMPANY|PARK BENCH|1968
1968年。この年のGRAND PRIXを獲ったのが、Ralston Purinaのこの作品クマ。動画のタイトルは「PARK BENCH」。ベンチ。それ以上でも以下でもない、シンプルさ。でも、このシンプルさこそが、半世紀以上経った今でもクマの心を掴んで離さないクマ。

FLEUROP INTERFLORA|FLEUROP|1967
1967年にグランプリを獲ったFLEUROP INTERFLORAの広告フィルムクマ。花の宅配という、当時としてはまだ新しいサービスを伝えるために、どんな映像が選ばれたのか。詳しい記録は見つからなかったけれど、100年以上続く花のネットワークの歴史の一片として、この1本が存在しているクマ。

BURLINGTON INDUSTRIES|DANCE|1967
1967年、テレビの向こうで男が踊ったクマ。繊維メーカーのCMで、男が踊ったクマ。それだけで、カンヌでグランプリを獲ったクマ。

MIDLAND BANK LTD.|MONEY WALKS|1966
1966年、カンヌでGrand Prixを獲った銀行広告は、タイポグラフィだったクマ。文字がアニメーションする。それだけで映画館の観客が拍手したらしいクマ。

ROHM UND HAAS CHEMISCHE FABRIK|King Acrylius (253,000 Hours)|1965
1965年。透明なアクリル板が、アニメーションの王様になってカンヌ映画祭のグランプリを獲ったクマ。ドイツ初の快挙。「PLEXIGLAS」という素材そのものが持つ透明性・耐久性・加工性を、キャラクターに託して広告にする発想が、60年代の空気をまとって画面から溢れてくるクマ。

LAURA SCUDDER DIV|SUPERMARKET|1965
1965年、アメリカの日常にスーパーマーケットが根付き始めた頃。カリフォルニアのポテトチップスブランド、Laura Scudder が DDB と組んで作ったこのフィルムが Grand Prix を獲ったクマ。

LUSTUCRU|LA PREUVE PAR L'OEUF|1964
1964年、フランス。パスタブランドLUSTUCRUが「卵で証明する」というタイトルの広告を世に出したクマ。新鮮な卵を使っているという事実を、言葉ではなく映像で、ユーモアで、誠実に語ろうとした1本クマ。

ALUMINUM COMPANY OF AMERICA|SOUNDS|1964
1964年。アルミニウムという素材が、まだ「音」で語られていた時代の記録クマ。タイトルは「SOUNDS」。Grand Prix を獲った事実だけが、60年の時を超えて届いているクマ。

CHEVROLET|TRUCK EGG TEST|1963
1963年、シボレーがカンヌでグランプリを獲ったクマ。しかも5年で4回目。卵を吊るして、荒れた道を走って、割れなかった。ただそれだけクマ。

UNITED BREWERS ASSOCIATION|WHO SAYS BEER IS A MAN'S BEVERAGE?|1962
1962年、アメリカのビール業界団体が問いかけたクマ。「誰がビールは男の飲み物だと言ったの?」って。この一言に、時代を変えようとする意志が透けて見えるクマ。

JOHNNIE WALKER|BASHFUL GLASSES|1962
1962年、GRAND PRIX を獲った広告がある。タイトルは「BASHFUL GLASSES」――恥ずかしがり屋のグラス、クマ。この年代のウイスキー広告がどんな表現で何を訴えていたのか、60年以上前の映像から想像するしかないのだけど、タイトルだけでもうワクワクするクマ。

SCHWEPPES TOMATO JUICE|Gardening Advice|1961
1961年、カンヌ広告祭でグランプリを獲ったイギリスのCMは、園芸番組のふりをしていたクマ。中身はSchweppesのトマトジュースの宣伝。真面目な顔でガーデニングを語りながら、気づけばトマトジュースの話をしている構成クマ。

GENERAL MOTORS|MAGIC RIDE|1961
1961年。車が見えない広告で、Clioを獲ったクマ。

CHEVROLET|CORVAIR OLYMPICS|1960
1960年、シボレーは挑戦者だったクマ。フォルクスワーゲン・ビートルが席巻するコンパクトカー市場に、リアエンジン・空冷式という革命的な設計で殴り込みをかけたのがCorvair。そのローンチに「OLYMPICS」という名前をつけたキャンペーンがあって、Grand Prixを獲ったらしいクマ。

PHILIPS LIGHT|LIGHT|1960
1960年。世界中の広告クリエイティブが集う祭典で、デンマークが初めてGRAND PRIXを手にした瞬間クマ。PHILIPSの「LIGHT」という作品。光を売るブランドが、光そのものを描いた映像。きっと、当時の誰もが息を呑んだんだと思うクマ。

CALO PET FOOD CO.|TIRED DOG|1959
1959年。広告の歴史が動いた年クマ。それまで映画広告が主役だったカンヌで、初めてTVスポットがグランプリを獲ったクマ。主役は疲れた犬、ブランドはCalo、代理店はFoote, Cone & Belding Chicagoクマ。

CHEVROLET|STATION WAGON|1959
1959年クマ。シボレーのステーションワゴンが、キャッツアイのテールライトと翼みたいなテールフィンで、アメリカの道路を走り出した年クマ。Campbell-Ewald がつくったこの広告フィルムは GRAND PRIX を獲ったらしいクマ。

TRIESTE STOCK EXCHANGE|IN TUTTO IL MONDO|1958
1958年、GRAND PRIX。この年は広告の黎明期クマ。まだテレビCMが当たり前じゃなかった時代に、トリエステの証券取引所が何かを世界に向けて語りかけたらしいクマ。「IN TUTTO IL MONDO」は「世界中で」という意味。当時のイタリアから、どんな想いが込められていたのか、クマは想像するしかないクマ。

MAGGI|OPÉRA BŒUF|1957
1957年。オペラ・ブッフ(喜歌劇)形式で牛が歌い踊る、MAGGIのポトフ広告クマ。タイトルを見た瞬間、「ビーフ・オペラ?」と首をかしげたけど、動画を見て納得したクマ。これは、当時の広告としてはハチャメチャに攻めてるクマ!

BARCLAYS BANK|Put Una Money For There|1956
1956年、カンヌで Grand Prix を獲った最初のイギリス広告がこれクマ。タイトルは「Put Una Money For There」。ピジン英語(簡易英語)のカリプソで、西アフリカの農家に「収穫したお金はバークレイズ銀行に預けようね」と歌いかける3分間のアニメーション広告クマ。Ba-ba-ba-boom。この耳から離れないリズム、1956年って考えるとヤバいクマ。

VINS DU POSTILLON|SERIE ROUGE|1955
1955年、カンヌ国際広告祭で初めてGrand Prixを受賞したフランスブランドがこれクマ。栄光の第一号。なのに、詳細がほとんど残っていないクマ。

CHLORODONT TOOTHPASTE|IL CIRCO|1954
1954年、ヴェネチアで開催された最初の広告フィルムフェスティバルで、187本の応募作品の頂点に立った作品クマ。カンヌライオンズの前身となるこの祭典で、記念すべき最初のグランプリを獲得したのがこの「Il Circo」だったクマ。