WILLIAM PATRICK CORGAN|Aeronaut VR|2018|アメリカ
106台のカメラで捉えたホログラムが、音楽体験の次元を変えた / William Patrick Corgan「Aeronaut VR」
ミュージックビデオなのに、ビリー・コーガンの真横に立てる。ピアノを弾く彼の周りで景色が変わり、色が変わり、気づけば一緒に旅をしている感覚になるクマ。
シーン
背景・課題
Smashing Pumpkinsのビリー・コーガンが10年ぶりのソロアルバム『Ogilala』を出すにあたって、彼はVRに興味津々だった。新しいメディアでファンと繋がりたい、これまでにない形でパフォーマンスを残したい。その意欲から生まれた企画クマ。
ねらい・インサイト
審査員長は「ただのミュージックビデオではなく、自分がその中に入り込めるVR体験」と評したクマ。技術を隠して自然に楽しませる、その職人技がミュージックビデオを多次元のアートワークに押し上げたクマ。
アイデア
コーガンの3分半の演奏を106台のカメラで撮影し、ホログラムとして再現。アーティストDanny Bittmanが描いたVRの世界の中にその映像を置き、季節が移ろう景色を人と世界の関係のメタファーにしたクマ。コーガンは異世界の観察者、観客は彼に招かれたゲストという立ち位置クマ。
展開・成果
2017年に2D版が公開されVR体験のプレビューも実施。SXSWでワールドプレミアを迎え、2018年カンヌライオンズのDigital Craft部門でグランプリを獲得したクマ。
余韻
106台のカメラで撮ったホログラムって数字だけ見るとすごい話なんだけど、それが「ビリーの横に立つ」という体験に変わった瞬間、ただのミュージックビデオじゃなくなるクマ。技術は手段で、その先で人とアーティストがどう繋がるか。そこにグランプリがついてきたクマ。


