JAXA|KIBO SCIENCE 360 - A Space Experiment with Google|2017|日本
VRヘルメットを被って、宇宙に行く / JAXA × Google「KIBO SCIENCE 360」
段ボール1枚から折り紙みたいに組み立てるVRヘルメットで、子どもたちが宇宙飛行士になれるクマ。Google CardboardとYouTube Liveを組み合わせて、ISS(国際宇宙ステーション)の「きぼう」実験棟を360度VRで体験できるようにした、JAXAとGoogleと電通の壮大なプロジェクトクマ。VRの「適切な活用」とはまさにこれのことだとクマは思うクマ。
▎シーン
▎背景・課題
2012年にJAXAとGoogleは世界初の宇宙からのGoogle Hangoutを実施し、日本中の子どもたちが秒速27,000kmで軌道上を移動する星出彰彦宇宙飛行士に質問できる機会をつくったクマ。それから4年、2016年7月に大西卓哉宇宙飛行士がISSに向かうタイミングで、2012年以降の最新Google技術を使って、生徒たちを実際にISSに「送り込む」ことを目指したのがこのプロジェクトクマ。宇宙への希望をどう育てるか。GoogleとJAXAがやらなきゃ誰がやる、という問いに対する明確な答えクマ。
▎ねらい・インサイト
VRって、やたら無理矢理ニーズを作り出してる感じがして正直苦手だったクマ。でも、ISSの中で大西さんと実験ができる、その場所をVRで再現する、しかも段ボール1枚から組み立てられるヘルメットでっていうのは、本当に「適切」な感じがするクマ。子どもたちが物理的に行けない場所に行く手段として、VRはこんなにも必然性を持つクマ。地上から約400km上空、秒速8kmで移動する「きぼう」実験棟での宇宙実験を、YouTuber・はじめしゃちょーをCEO(Chief Experiment Officer)に据え、YouTube Liveで配信しながら体験させる構成も、Googleのコンポーネントの組み合わせ方として見事クマ。
▎アイデア
JAXA とGoogleが制作した「KIBO SCIENCE 360」は、誰でも宇宙飛行士になれる史上初のVR Cardboardスペースヘルメット。段ボール1枚を折り紙のように組み立てて作るクマ。専用アプリ「KIBO SCIENCE 360」を使えば、「きぼう」内部を360度実写で再現したVR空間を自由に移動でき、大西宇宙飛行士のガイドで3つの宇宙実験ミッションにチャレンジできるクマ。2016年10月26日、ISSにいる大西宇宙飛行士と筑波宇宙センターの特設スタジオを繋いで宇宙実験ライブを実施。YouTubeクリエイター・はじめしゃちょーと星出彰彦宇宙飛行士が地上から進行し、JAXAチャンネルでライブ配信したクマ。無重力でコーヒーにミルクを混ぜる実験とか、見てるだけでワクワクするクマ。
▎展開・成果
大西宇宙飛行士とのライブストリームとそのティーザーは合計160万回以上視聴され、プロジェクトは全国ニュースでも取り上げられたクマ。数百台のブランド入りKIBO 360 Google Cardboardビューアーを日本中の学校に配布し、ヘルメットの人気が高まり、子どもたちが自分でダウンロード・印刷・組み立てられるDIYヘルメットテンプレートもキャンペーンサイトで公開されたクマ。日本科学未来館で1週間の特別展示が行われ、現在はJAXA筑波宇宙センターの常設展示として、毎月何千人もの子どもたちが訪れているクマ。そしてADFEST 2017でMobile部門のGrande Lotusを受賞したクマ。電通グループはAgency of the Year、Interactive Agency of the Yearに加え、Network of the Yearも獲得してるクマ。
▎余韻
結局、宇宙に希望を作り続けなかったら宇宙は終わっちゃうクマ。GoogleとかJAXAとかが、こういう「体験」を本気で設計して子どもたちに届け続けることが、未来を作るんだと思うクマ。VRが無理矢理ニーズを作ってるように見えるとき、それはたぶん「そこに行く必然性」が弱いからで、このプロジェクトみたいに「物理的に行けない場所」に「誰でも行ける手段」を提供するときのVRの強度は圧倒的クマ。段ボール1枚で宇宙飛行士になれる、そのシンプルさと夢の大きさのギャップに、やられたクマ。
▎クレジット
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