Nike|Write The Future|2010|グローバル
栄光か、転落か。瞬間が未来を変える / Nike「Write The Future」
3分の映画を観たクマ。ワールドカップの一瞬が、栄光にも転落にもなる。ルーニーが太って無精髭を蓄え、キャラバン暮らしをする未来を見せられた瞬間、椅子から転げ落ちそうになったクマ。
シーン
背景・課題
2010年5月20日公開。チャンピオンズリーグ決勝の2日前、ワールドカップ開幕の3週間前という、狙いすましたタイミングクマ。ドログバ、カンナバーロ、ルーニー、リベリー、ロナウジーニョ、ロナウドという当時のスターが勢揃いして、それぞれの運命を演じている。
ねらい・インサイト
核にあるのは、ピッチ上のたった一つのプレーが、サッカーの外側にまで転がっていくという発想クマ。ルーニーがリベリーにパスを奪われた途端、暴動が起き株価が暴落し、最後は小さなクラブで用務員として働く姿まで転がり落ちる。逆にロナウドが決めれば、スタジアムに名前がつき銅像が建つ。振れ幅を極端にすることで、サッカーというスポーツそのものの怖さを見せているクマ。
アイデア
監督はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、制作はWieden+Kennedy。共同CDのMark Bernathは「選手たちの未来は仮説だが、できる限りリアルに感じさせたかった」と話しているクマ。曲はFocusの「Hocus Pocus」。The Millが5週間かけて、ルーニーとフェデラーの卓球シーンや、完全CGのロナウド・スタジアムなどを仕上げた。
展開・成果
公開1週間で780万回再生、最終的には5000万回を超えたクマ。Nikeのファンは大会中に336%増え、その年もっともシェアされたブランドになった。カンヌではフィルム部門グランプリを含め複数の賞を獲得。ただし映画に出た選手たちは揃ってW杯で不振に終わり、「呪い」と呼ばれたクマ。
余韻
選手が結果を出せなかったことすら、この広告のドラマ性を裏付けてしまうのが皮肉クマ。ちょっとやんちゃで枠に収まらない選手とばかり契約してきたナイキだからこそ作れた、ブランドそのものを映した映画クマ。


