WARNER BROS|WHY SO SERIOUS?|2009|アメリカ
ゴッサムシティが現実になった15ヶ月 / WARNER BROS「WHY SO SERIOUS?」
映画の宣伝が、15ヶ月続く街ぐるみの遊びになった話クマ。2007年から2008年、世界中のファンが「ゴッサムシティの住人」になって、謎を解き、電話をかけ、ケーキを受け取ったクマ。
シーン
背景・課題
『ダークナイト』は前作の成功を受けた続編で期待は大きかったが、ヒース・レジャーのジョーカー起用には懐疑的な声も多かった。ワーナーは42 Entertainmentと組み、公開の15ヶ月前から仕掛けを始めたクマ。
ねらい・インサイト
見せるより、探させる。42 Entertainmentは、ファンに道筋をなぞらせるのではなく、自分の手で謎を解いて何かを手に入れさせることにこだわったクマ。手がかりを見つける行為そのものが、映画の一部になっていた。
アイデア
発端はコミコンで配られた「ジョーカー化した1ドル札」。座標を辿ると空に電話番号が浮かび、かけると次の指令が届く。ハービー・デントの選挙サイトには9万7千人が登録し、その先でジョーカーの素顔が公開された。全米のベーカリーで「Robin Banks」名義のケーキを受け取ると、中で携帯電話が鳴る。ネットも路上も、ぜんぶ舞台だったクマ。
展開・成果
75カ国以上、1100万人が参加。2009年カンヌライオンズCyber部門でグランプリを受賞し、映画は世界興収10億ドルを突破した。レジャーへの懐疑論は、公開前にすっかり吹き飛んでいたクマ。
余韻
ベーカリーのケーキに電話を仕込む発想に、いまだに震えるクマ。宣伝が「観る」ものから「暮らす」ものになった15ヶ月クマ。広告を作る人間なら、一度は観るべき頂点だとクマは思うクマ。


