WWF|EARTH HOUR|2007|オーストラリア

たった1時間で、世界を動かせると証明してしまった / WWF「EARTH HOUR」

2007年3月31日、シドニーで220万人が一斉に電気を消した。気候変動に懐疑的だった空気に「本気だ」と示すために。たった1時間のこの行動が、20年後には世界中に広がっているクマ。

シーン

たった1時間で、世界を動かせると証明してしまった / WWF「EARTH HOUR」 メインシーン
たった1時間で、世界を動かせると証明してしまった / WWF「EARTH HOUR」 シーン 2
たった1時間で、世界を動かせると証明してしまった / WWF「EARTH HOUR」 シーン 3
たった1時間で、世界を動かせると証明してしまった / WWF「EARTH HOUR」 シーン 4

背景・課題

WWFオーストラリアとLeo Burnett Sydneyが2004年に立てた問いは「気候変動をどう自分ごとにしてもらうか」。恐怖で煽らず、ポジティブに巻き込む方法を探した末に浮かんだのが「大規模に電気を消す」という案。当初の名前「The Big Flick」はダサいと却下され、最終的に「Earth Hour」に落ち着いた。

ねらい・インサイト

初期案には「首相官邸だけ電気をつけっぱなしにして恥をかかせる」という過激なプランもあった。だがそれでは対立を生むだけ。選んだのは、誰でも参加できる開かれたやり方だった。投票権がなくても、政治に関心がなくても、スイッチを切るだけで意思表示できる。小さな行為を集めれば、都市の電力消費を動かせるクマ。

アイデア

2007年3月31日19時30分、シドニーで220万人、市民の56%と2,100の企業が電気を消した。オペラハウスもハーバーブリッジもマクドナルドの看板も真っ暗になり、電力消費は10.2%減少。「たいしたことないと思ってた。ただ電気を消して違いを見せるだけのアイデアだって」と制作者は振り返るクマ。

展開・成果

カンヌでTitanium Lionと2つのGold Lionを受賞。翌2008年には35カ国5,000万人が参加する国際的な広がりを見せ、ゴールデンゲートブリッジもコロッセオも灯を落とした。20周年を迎えた今も、世界中から3億時間以上の行動が集まっているクマ。

余韻

「電気を消したくらいで地球は救えない」という声はもっともクマ。それでもロシアでは署名運動から海洋汚染防止法が生まれ、ガラパゴスではプラスチック袋が禁止された。たった1時間、電気を消すだけの行為が、誰もが持てる投票権になった。その発明の静かな強さに、クマは今も震えるクマ。

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クレジット

広告主
WWF
代理店
Leo Burnett Sydney
受賞
Cannes Grand Prix (2007)

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