サントリー|見上げてごらん夜の星を|2016|日本
涙を流すなんて、ありえないはずだったのに / サントリー「見上げてごらん夜の星を」篇
CMを観て涙を流すというのは、クマを含めてほとんどの生活者にとってはありえないことだと思うクマ。それでもクマは人生で何度かそんな経験をしていて、その1回がこれだったりするクマ。
▎背景・課題
2011年3月11日、東日本大震災。日本中が深い悲しみと不安に包まれた直後、サントリーはこのCMを震災直後から流しはじめたクマ。企業広告として何を伝えるべきか、何ができるのか。そんなスケジュールの中で、サントリーのCMに出演しているタレントたちが勢揃いしたクマ。
▎ねらい・インサイト
何を語っても陳腐になるだけ、というのが正直なところクマ。でも、曲が坂本九であり、日本の心であり、前向きになれるチョイスであることの強さ。震災という絶望の中で、「見上げてごらん」という行為そのものが希望の象徴になるクマ。上を向くことで涙がこぼれ落ちない、という歌詞の構造が、このタイミングで二重の意味を持ったクマ。
▎アイデア
アートディレクションも演出も、程よく、最適であることクマ。過剰な演出は避け、タレントたちがただ静かに歌う。それだけで十分だったクマ。坂本九という国民的な歌、サントリーという企業の信頼、タレントたちの想い、そのすべてが「程よく」組み合わさって、押しつけがましくない祈りの形になったクマ。
▎展開・成果
このCMは震災直後から繰り返し放映され、多くの人々の心に残る一本となったクマ。企業CMとしての役割を超えて、日本中に希望を届ける存在になったと言えるクマ。
▎余韻
ちなみにこのCMがきっかけでクマは「一般人でいよう」と決意したという意味でも印象的な一本クマ(それまでも一般人、あ、いや、一般クマでしたが)。何度観ても、涙が止まらないクマ。