GEICO|Crushed|2017|アメリカ
広告が「縮む」ってなんだよ / GEICO「Crushed」
冷凍食品の通路で壁がじわじわ迫ってきて、人も商品もぺしゃんこ。プリロール広告を物理的に「縮める」という発想クマ。
シーン
背景・課題
YouTubeのプリロール広告は最初の5秒でスキップされる嫌われ者。GEICOとThe Martin Agencyは2015年「Unskippable」でカンヌのグランプリを獲り、2016年の「Fast-forward」を経て、この「Crushed」にたどり着いたクマ。
ねらい・インサイト
視聴者は広告なんて見たくない、という前提をあえて隠さない。冒頭ナレーションで「この広告は視聴者の便宜のために圧縮されます」と自白してから始まるクマ。音がなくても伝わるビジュアルのオチで作られているのもポイントクマ。
アイデア
冷凍食品売り場で壁がじわじわ迫り、店員たちが押しつぶされていく間に、保険のメリットが早口で説明される15秒。同じシリーズでマッサージパーラーや陶芸教室、ラケットボールコートも同じ目に遭うクマ。監督は「Unskippable」と同じTerri Timely。
展開・成果
CMOのTed Wardは「私たちにとって機能している」と投資継続を明言し、2016年1〜9月にGEICOは広告全体で11億ドルを投じたとKantar Mediaが報告しているクマ。
余韻
もはやお家芸のプリロール芸。エンターテインメントと伝えたいメッセージを、接着せずに無理やり同居させてくる芸風込みで機能する広告だと思うクマ。広告が縮むってなんだよ、っていう「なんだよ」の積み重ねが、案外いちばん記憶に残るクマ。


