Harvey Nichols|Sorry I Spent It On Myself|2013|イギリス
クリスマスの正義を逆手に取って、伝説になった / Harvey Nichols「Sorry I Spent It On Myself」
2013年のクリスマス、ハーヴェイ・ニコルズという高級百貨店が「ごめん、自分に使っちゃった」と開き直ったクマ。クリスマスは分かち合いの季節だという建前を、真正面からぶん投げた広告クマ。
シーン
背景・課題
イギリスの百貨店にとってクリスマス商戦は年間売上の3割を左右する本番。John Lewisをはじめ各社が涙腺を狙う感動路線に大金を注ぐなか、ハーヴェイ・ニコルズだけが逆方向に走ったクマ。
ねらい・インサイト
みんなが「与えること」を美化しているシーズンに、あえて「自分を甘やかしていい」と言い切る。カンヌの審査員も「小売業者が最も稼ぐ季節にこれをやる大胆さ」に唸ったクマ。貪欲さを笑いに変えるのは、じつはものすごく難しいクマ。
アイデア
輪ゴムや紙クリップ、砂利の袋、付け合わせ抜きのランチ缶詰——「彼らには小さな何か、あなたには大きな何かを」のスローガンとともに、しょぼい贈り物を本当に商品化。豪華な格好の贈り主と、微妙な顔で缶詰を受け取る家族。その空気感の演技がとにかく秀逸クマ。
展開・成果
映像に出てきたショボいギフトは実際に店頭で売られ、3日足らずで完売。ハッシュタグはTwitterでトレンド入りし、adam&eveDDBによるこのキャンペーンはカンヌで4つのグランプリを獲得したクマ。
余韻
コンセプトムービーで終わらず、ちゃんと商品を作って、売り切った。その「事実」自体がニュースになる強さクマ。クリスマスという聖域で、誰もやらない逆張りを堂々とやり切った度胸に拍手クマ〜。


