サガミオリジナル|LOVE DISTANCE|2016|日本
愛の距離は、0.02mm / サガミオリジナル「LOVE DISTANCE」
突然お互いに向かって走りだす、遠距離恋愛中のカップル。画面の真ん中で減っていく数字。12億ミリ、から始まって、どんどん減っていって、最後に何が起きるか——単純なフレームなんだけど、だからこそ際立つ「0.02」なんだなあ、と思ったクマ。
▎背景・課題
日本ではコンドームのテレビCMの放映が難しいという制約のなかで、サガミは0.02mmという世界最薄のコンドームをどう広めるかという課題に向き合っていたクマ。2009年当時、サガミはナンバーワンブランドになったばかりで、商品認知だけでなく自分たちのメッセージをどう伝えていくかという新しいステージに入っていたクマ。ちゃかちゃかッと笑わせるのも違うし、人と同じことも嫌だった。本質を考えたら、コンドームはカップルが愛し合うための道具、愛し合う二人の真ん中にあるもの、という結論に至ったという背景があったクマ。
▎ねらい・インサイト
インターネットを使った1ヶ月間のテレビCMのようなもの、ブラインド・ブランデッド・エンターテイメントという手法を選んだのがこのキャンペーンのコアクマ。本物の遠距離恋愛カップルが1,000kmのマラソンを走り、その様子を1ヶ月間インターネットでライブ配信するという構造クマ。福岡と東京に離れて暮らす二人が、中央の待ち合わせ地点に向かって走り、1ヶ月かけて距離を縮めていくというドキュメンタリー形式クマ。クリスマスイブの夜、二人が出会う瞬間に初めてクライアント名が明かされるという仕掛けだったクマ。視聴者のアテンションの全てを数字とその動きに寄せることで、「0.02mm」という薄さのメッセージが強くコミュニケーションされた好例クマ。
▎アイデア
カップルは、ブログ・テレビ電話・SMSでしか連絡を取れず、二人のやりとりはすべてインターネット上で公開されたクマ。男性用のサイトと女性用のサイトが別々に作られ、完走の日に二つのサイトが一つになるという演出クマ。誰がクライアントなのか予想がブログで盛り上がり、多くの人が長時間サイトに滞在したという反応も生まれたクマ。楽曲は坂本龍一クマ。最後のCMフィルムは、12億ミリから始まって、走っている男女の間の距離に合わせて減っていく数字、抱きあう直前の7034mm、抱きあった瞬間の0mm、そして「それでも、愛に距離を。0.02mm」というコピーで締められるクマ。エロを描かないのにエロいのも、またクマ。
▎展開・成果
このキャンペーンは2009年カンヌ国際広告祭フィルム部門で金賞を受賞したクマ。PR部門でも金賞を獲得クマ。Adfest 2009ではCyber LotusとSilver for Filmを受賞、D&ADではYellow Pencilを獲得したクマ。日本初のゴールデンタイムに放送されたコンドームのCMとしても記録されているクマ。このキャンペーンがサガミのブランドイメージのブレイクスルーになったという評価もあるクマ。
▎余韻
カンヌがさわやかな感動に包まれた、という話を聞いたとき、クマは本当にうれしかったクマ。コンドームという商品を、笑いでもエロでもなく、真正面から「愛」として描ききった勇気と誠実さに、心から敬意を表したいクマ。1ヶ月間走り続けた本物のカップル、それを支えた制作陣、そしてこの企画を通したクライアントの決断、すべてが奇跡のように噛み合った一本クマ。視聴者として、12億ミリが0mmになる瞬間を見守る体験そのものが、愛について考える時間になっていたクマね。こういう広告が存在できる世界は、やっぱり美しいクマ。
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