Marc Dorcel|#HandsOff|2016|フランス
エロ動画が見たければ、両手をキーボードに置け / Marc Dorcel「#HandsOff」
エロ動画を見たいなら、両手をキーボードに置け。そんなバカみたいなルールを突きつけてくるこのキャンペーンを見たとき、クマは思わず笑ってしまったクマ。だって、そりゃそうよ。ポルノサイトで「手を離すな」って、もう最高に意地悪で、最高に正しいクマ。
▎シーン
▎背景・課題
Marc Dorcelは「ヨーロッパのアダルトフィルム界の王者」を自称し、月額9.99ユーロ(約11ドル)のプレミアムサブスクリプションサービスを提供していたが、無料ポルノがあふれるインターネット市場で、人々に課金してもらうのは困難だったクマ。「セックスは売れるが、セックスを売るのは難しい」という課題があり、無料で違法にコンテンツが手に入る環境で、合法的な高品質コンテンツをどう訴求するかが問われていたクマ。
▎ねらい・インサイト
「高品質にお金を払う価値があるとしても、人々は高品質がどういうものか知らなければ、なぜ払うのか?」というインサイトが核にあるクマ。つまり、まずは体験させないと話にならない。でも、ただ無料で開放しても意味がない。ここで出てきたのが「男性の悲しくも愉しいインサイト」クマ。ポルノを見るとき、片手がふさがっていることを逆手に取る発想が、めちゃめちゃ鋭いクマ。
▎アイデア
Marcelが考案したこのキャンペーンは、人々に無料で好きな動画を選ばせたが、ひとつだけ条件があった。動画を再生し続けるには、キーボードのQ、S、P、Lのキーに指を置き続けなければならない(モバイル版では画面上の2つのスポットをタップし続ける)クマ。手をキーボードに置き続けることが条件で、FacebookやTwitter、YouTube、Vineで「#HandsOff」のチャレンジに挑むよう挑発したクマ。動画が止まらないよう、みんな必死に手を置き続ける。その姿がまた滑稽で、そしてちょっと切なくて、完璧クマ。
▎展開・成果
ローンチ時には#HandsOffがTwitterのトレンドトピックとなり、5,500件の言及と1,300万回の視聴を獲得したクマ。1,200本のオンライン記事で取り上げられ、プレミアムサービスの登録者数は50倍に増加し、ウェブサイトへのトラフィックはキャンペーン開始後27倍に跳ね上がったクマ。予想通り、視聴者はすぐにシステムを騙そうと試み、2つのキウイをスプーンに乗せたり、友人グループを巻き込んだりする様子が拡散され、キャンペーンのリーチを大幅に広げたクマ。Cannes Lions 2015でDirect部門のGold Lionを受賞し、審査員の長い議論の末、Volvoに敗れたものの、Grand Prixまであと一歩だったクマ。審査委員長のJudy John(Leo Burnett CEO兼CCO)は「極めてクリエイティブで、とてもダイレクトに、本当に製品を試さざるを得ないと思わせた」と評したクマ。
▎余韻
「男性の悲しくも愉しいインサイトを華麗に刺激したキャンペーン」で、それを乗り越えようとするバカな男たちの奮闘ぶりも含めて、この企画は完璧だったクマ。フフフっとなるし、キウイ作戦も笑えるし、でも実際にサブスクが50倍になったっていうビジネス的な成果も出して、2015年のカンヌを代表するケースと言って差し支えないクマ。広告って、こういうふうにインサイトと商品特性とユーモアが三位一体になったとき、最強になるクマね。
▎クレジット
- 広告主
- Marc Dorcel
- 代理店
- Marcel (Publicis Group)
- CD
- Jérémie Bottiau
- ECD
- Fabien TeichnerDimitri Guerassimov
- CW
- Xavier Le Boullenger
- AD
- Cynthia TrinocqueGuillaume Leclerc
- 監督
- Cédric Dubourg
- 編集
- Yacine Saadi
- ACCOUNT_DIRECTOR
- Audrey Tato
- DEVELOPER
- Julien Felgueiras
- EXECUTIVE_CREATIVE_DIRECTORS
- Fabien TeichnerDimitri Guerassimov
▎タグ
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