ESTRELLA TOYS|COME BACK FERRORAMA|2011|ブラジル
トロッコを止めずに巡礼路を20km走らせた話 / ESTRELLA「COME BACK FERRORAMA」
廃盤から13年、社長が動画で言い出した。「巡礼路の最後の20kmを、おもちゃの線路だけで走らせられたら復刻する」。クマ、その無茶ぶりに惚れるクマ。
シーン
背景・課題
ブラジルの鉄道玩具Ferroramaは1997年に製造中止になった。それでもファンはネット上にコミュニティを作り、数千人規模で復刻を求め続けていた。声は大きいが、会社が動く決め手がなかった。
ねらい・インサイト
復刻の鍵をファンの手に渡したのが面白いところクマ。社長自らが挑戦状を出し、条件をハードルの高い実行課題に変えた。ファンが本気かどうかを、言葉じゃなく行動で見せてもらう形にしたクマ。
アイデア
ファンたちが線路を持ち寄り、スペインの有名な巡礼路の終点に近い区間を舞台に選んだ。列車を止めずに進めるため、先頭に線路を足しては後ろから外して前に回す作業をひたすら繰り返しながら歩いた。その様子はSNSで逐一発信され、世界中のファンが経過を追えるようになっていた。
展開・成果
数日かけて予定の区間を走りきり、同年Ferroramaは復刻発売された。発表前からすでに多くの予約が集まっていたという。この取り組みはカンヌライオンズ2011のDirect部門でゴールドとシルバーを受賞している。
余韻
復刻の告知を作る代わりに、ファンに巡礼をやらせるという発想がクマは好きクマ。雨の中で線路を外しては繋ぎ直す地味な繰り返しが、結果的に一番熱いラブレターになったクマ。


