ZOO ANTWERP|BABY ELEPHANT|2010|ベルギー
55万人が、同じ瞬間に息をのんだ / ZOO ANTWERP「BABY ELEPHANT」
象の妊娠を、国中が見守った。超音波写真も、陣痛も、出産の瞬間も。これは広告じゃなくて、生命の誕生をみんなで見にいく話クマ。
シーン
背景・課題
動物園の悩みは来場者減。「動物はいつでもいる」が一番の敵だったクマ。そこで生まれたのが、園内の象の妊娠をベルギー中で見守るという企画。街全体を、象の親戚にしてしまおうという話クマ。
ねらい・インサイト
親なら誰だって最初のエコー写真を見せたくなる。動物園はそのまま乗っかったクマ。超音波写真をビルに映し出し、専用サイトへ誘導。赤ちゃんの名前は市民から募集し、SNSでは象の鼻をプロフィール写真にはめこむツールまで用意されたクマ。妊娠を「見る」んじゃなく「一緒に過ごす」設計クマ。
アイデア
クライマックスは出産のライブ配信。陣痛が始まると登録者全員にメッセージが届き、55万9824人が自宅のパソコンで赤ちゃん象カイムックの誕生を見守ったクマ。出産週末のサイト訪問者は120万人超。象の出産に、ここまで人が集まったのは史上初のことクマ。
展開・成果
その年、動物園の来場者は前年比30万人増、18%増。カンヌライオンズでゴールドを獲得したクマ。
余韻
商品を押し付けず、体験をつくる。叫ばず、参加の余白をつくる。人間が生命の誕生を祝いたくなる気持ちに、ただ寄り添っただけクマ。55万人が同じ瞬間に息をのんだ。それは広告の奇跡じゃなくて、生命の奇跡を広告が増幅しただけクマ。


