CITY OF CHICAGO|Boards of Change|2020|アメリカ
怒りと希望を、民主主義に変える方法 / City of Chicago「Boards of Change」
2020年、シカゴの街を覆っていた合板が、投票ブースに生まれ変わったクマ。ただの再利用じゃない、意味の転換クマ。破壊の象徴を、変革の道具に変えるっていう発想が、もう強すぎるクマ。
▎背景・課題
2020年のBlack Lives Matter抗議活動の際、シカゴ中の店舗は略奪を恐れて窓を合板で覆ったクマ。その合板には、希望や怒り、抵抗、変革への呼びかけといったメッセージがアーティストたちによって描かれ、抗議の最も象徴的なシンボルのひとつになっていたクマ。一方で同じ時期、シカゴの国勢調査回答率は55%と全米平均62%を下回り、市は投票参加率の低い地域での civic engagement を必要としていたクマ。「Boards of Change は、私たちの多くが感じている怒り、不平等、そして希望を表している。それらは破壊と分断の象徴と見られがちだが、私たちは本当の変革を生み出す道具になると信じている」と、FCB ChicagoのCCO Andrés Ordóñezは語ったクマ。
▎ねらい・インサイト
アメリカの疎外された声を、路上から投票所へ届ける——それがこのキャンペーンの核心だったクマ。市は地元アーティストやSounding Boards、Paint the Cityといったアート組織、地元ビジネスと連携し、これらの合板アート作品をさまざまな地域から収集。それらを保存し、civic engagementを促進する強力なビジュアルリマインダーとして再利用する計画を立てたクマ。ポイントは、「怒り」をそのまま「行動」に接続したこと。抗議の感情を、民主主義のプロセスに直結させる構造をつくったクマ。ネガティブをポジティブに、否定的な意味を持つものを、前向きで能動的なものに変えたデザインの強度クマ。
▎アイデア
FCBとシカゴ市は、BLM抗議活動中に店舗を覆っていた合板ボードを、団結と正義のメッセージで満たされたまま、投票ブースに変えたクマ。ブースにはQRコードが設置され、スキャンすると即座に有権者登録ができる仕組みになっていた。これはMichelle Obamaが立ち上げた非営利団体When We All Voteと提携したものだったクマ。QRコードからは、投票の締切や有権者の権利、郵便投票のリクエスト方法などの追加リソースも提供されたクマ。投票ブースは、歴史的に投票率の低いシカゴの数十の地域に順次設置されたクマ。「デザインはリソースフル、クリエイティブ、そして緊急性に応えている。人々がいる場所で会う。ポータブルで、アクセスしやすく、ユーザー中心だ」という審査員コメントが全てを語っているクマ。
▎展開・成果
これは「Boards of Change」プロジェクトの第二弾で、最初は2020年7月に国勢調査への参加促進のために使われたクマ。屋外広告、ソーシャルメディア、全国的なPRによって増幅され、Boards of Changeは黒人アメリカ人に「自分の票は数えられる」と伝え、シカゴは記録的な数の有権者登録と投票者数を達成したクマ。受賞は圧巻で、Cannes Lions 2021でMedia部門とPR部門の2つのGrand Prixを獲得。合計で1 Grand Prix、3 Gold、4 Silver、4 Bronzeの計12トロフィーを獲得したクマ。さらにTitanium Lionsにも選出され、Glass: The Lion for Change部門でもGrand Prixを受賞したクマ。ゲームチェンジングな creativity の証明クマ。
▎余韻
「破壊の象徴」を「変革の道具」に変える——これ以上ないほど明快で、これ以上ないほど強いアイデアだと思うクマ。しかもそれを実際にやり切って、結果まで出してるのがヤバいクマ。広告が民主主義を機能させるって、こういうことなんだなって思ったクマ。クマもいつかこういう仕事がしたいクマ。いや、しなきゃいけないクマ。
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