MOVISTAR|THIS IS NOT A GAME|2024|メキシコ
ゲーム実況の皮を被った、本物の警告 / Movistar「THIS IS NOT A GAME」
画面の向こうにいるのは、味方じゃないかもしれないクマ。子ども向けのゲーム実況みたいな顔をして、ずっと恐ろしい話をしている一本クマ。
シーン
背景・課題
メキシコでは子どもがオンラインゲームを通じて見知らぬ大人と接触し、性的搾取の被害に遭うケースが社会問題化していた。ゲームのボイスチャットやDMが、加害者にとって都合のいい接触経路になっている状況があった。
ねらい・インサイト
「危険だから気をつけて」という説教は子どもには届かないクマ。だったら、子どもが普段から観ているゲーム実況という形式そのものを使って、加害者の手口をそのまま見せてしまえばいいクマ、という発想。届く言葉と届く場所を、大人目線じゃなく選んでるのが強いクマ。
アイデア
動画は一見、普通のゲーム実況のように始まる。しかし語られていくのは実況者の攻略トークではなく、オンラインで子どもに近づく加害者が実際に使う手口の解説。ゲームというフォーマットを借りて、その内側にある危険をそのまま暴露する構成になっている。
展開・成果
カンヌライオンズ2024でFilm部門・Entertainment Lions for Gaming部門にてゴールドを獲得。
余韻
ゲームの実況という「子どもが信じてしまう形式」をそのまま裏切りの装置に使うの、めちゃめちゃ怖くてめちゃめちゃ正しいクマ。子どもに届く言葉で語らなければ、どんな警告も届かないってことを体を張って証明した一本クマ。

