OTRIVIN|Classroom Craft|2011|スイス
口が開いてると、ハサミまで子供扱いされる / Otrivin「Classroom Craft」
鼻づまりで口が開いてると、先生に「ちょっと特別な子」と思われて、安全ハサミを渡されるクマ。たったそれだけのことで、鼻炎薬の広告になるクマ。
シーン
背景・課題
舞台は小学校の工作の時間。先生がクラスに金属のハサミを配っている中、鼻が詰まって口を開けて呼吸している女の子だけが「ちょっと特別な子」扱いされて、プラスチック製の安全ハサミを渡されてしまう。
ねらい・インサイト
鼻づまりの症状そのものより、「口が開いてるとバカっぽく見える」という見た目の損のほうが刺さる、という狙いクマ。症状を説明せず、周りにどう見られるかだけで恐怖を作る構成クマ。
アイデア
監督はThe Sweet ShopのSam Holst。姉妹編「Shoe Laces」と対になる30秒の寸劇で、鼻炎の不便さをコントにして見せたクマ。制作に関わったコピーライターは後年、今だったら通らなそうなネタだったと振り返りつつ、それでも賞をいくつも獲ったと語っているクマ。
展開・成果
2011年のCannes Lionsで、「Classroom Craft」と「Shoe Laces」の2作によるOtrivinのキャンペーンがフィルム部門でゴールドライオンを獲得。スイスの広告会社がこの賞を獲ったのは2001年以来のことだった。D&AD 2012でもWood Pencilを受賞している。
余韻
鼻炎薬の広告なのに、鼻の症状じゃなくて「ハサミを子供用にされる屈辱」で殴ってくるの、めちゃめちゃ巧いクマ。説明せずに恥だけ見せる、っていう引き算の強さクマ〜。

