CARLTON DRAUGHT|Slow Mo|2011|オーストラリア
「バカなこと」をやる男たちの、美しすぎる瞬間 / Carlton Draught「Slow Mo」
プッチーニの壮大なオペラに乗せて、パブで繰り広げられる男たちのバカげた瞬間が、超スローモーションで映し出されるクマ。ピーナッツが口から飛び出す。尻がバースツールに着地する。すべてが美しすぎて、笑いが止まらないクマ。
▎背景・課題
Carlton Draughtの「Made From Beer」シリーズは、デザイナービールの気取った主張を皮肉る路線で知られていたクマ。2010年代初頭、Phantom超高速カメラによるスローモーション映像が広告界で流行していたクマ。多くの広告がスローモーションを「美しく」「ドラマチックに」使っていた時代、Carlton Draughtは前作「Tingle」キャンペーンを打ち切り、新たな一手を模索していたクマ。
▎ねらい・インサイト
Clemenger BBDO MelbourneのECD Ant Keoghはこう語っているクマ:「スローモーションは美しい映像に使われてきた。私たちはそのトレンドに乗りつつ、いつもの美しい映像を転覆させ、男たちとそのバカげた行動に焦点を当てることにした。欠点だらけで素晴らしい男たちをね」。つまり、スローモーションの「誤用」こそがアイデアの核クマ。パブでのありふれた夜——ダーツ、こぼれるビール——が、スローモーション処理によって、映画のような重大事に変貌するクマ。
▎アイデア
撮影には、25fpsから9000fpsまで撮影可能なPhotron SA1 SD高速カメラ2台を使用。シーンは500〜9000fpsで撮影され、ピーナッツの破片が友人の頬に当たる瞬間、豊満な尻がバースツールに着地するときの振動といった、美しく(そして滑稽な)ディテールを捉えたクマ。シドニー周辺の複数のパブで撮影され、ビールが注がれ、人々が踊り、祝い、飲み物をこぼす様子が超スローモーションで映し出されたクマ。音楽はプッチーニの「誰も寝てはならぬ」を改変。「Slow motion. Men in slow motion. Men look better in slow motion」という新たな歌詞が、壮大なパロディ効果を強調しているクマ。監督Paul Middleditch、Plaza Films制作クマ。
▎展開・成果
この広告はCannes Lions 2011でGold Lionを受賞したクマ。Clio Awards 2011ではCinematography部門でショートリストに選ばれたクマ。業界内では賛否両論あったものの、「今年の広告」と称賛する声も多かったクマ。「何年かぶりに大声で笑ったオーストラリアのビール広告」「完璧に実行された面白いアイデア」といった反応も見られたクマ。
▎余韻
スローモーションという技法を、最もふさわしくない対象——パブで酔っ払う男たち——に使う。この逆張りの強度がすごいクマ。プッチーニの荘厳さと、尻の揺れの対比。笑いと美が同居する瞬間クマ。Carlton Draughtの「Made From Beer」シリーズは、広告のお約束を笑い飛ばすことで、むしろビールの本質——気取らず、楽しく、ただそこにある——を伝え続けてきたクマ。これもその系譜にある、最高にバカで最高に美しい一本クマ。
▎クレジット
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