RENAULT|UN.PATENT|2025|フランス
ライバルにも、火の消し方を教えた / RENAULT「UN.PATENT」
ルノーが、電気自動車の火を消す技術の特許を、ライバルメーカーにまで無料で開放したクマ。普通は囲い込むところを、まるごと手放したクマ。
シーン
背景・課題
電気自動車のバッテリー火災は消火が難しく、水をかけても鎮火まで何時間もかかることが長年の課題だったクマ。この新技術を使えば、消火時間を10分以内まで短縮できるという。EV市場が世界で拡大する中、安全性能までもが各社の競争材料になりがちな状況があったクマ。
ねらい・インサイト
ルノーが立ったのは「メーカー同士の競争が、安全を犠牲にしてはいけない」という発想クマ。審査員のウェンディ・ウォーカーは、大胆さと確かな実行力、そしてB2Bらしからぬ純粋なクリエイティビティを称え、何よりこの企画が誰もが共感できる普遍的な洞察の上に立っていることを評価した。理屈ではなく、人間として当たり前の感覚に根ざしているから、B2Bの枠を超えて刺さったクマ。
アイデア
名前の「UN.PATENT」には、国連(UN)との連携と、企業の知的財産を「特許を外す(un-patent)」という二つの意味が込められている。第一弾として無償公開したのは、消防士と共同開発した消火アクセス技術「Fireman Access」。発表の場に選んだのは2025年2月、モロッコ・マラケシュで開かれた第4回道路安全世界閣僚会議クマ。映像はクリエイティブデュオAKATREが手がけ、華美な自動車CMとは真逆の、硬質で抑制されたトーンに仕上げているクマ。
展開・成果
この取り組みはカンヌライオンズ2025のCreative B2B部門でゴールドを受賞した。審査員は、強いインサイトに立脚した企画であること、実行における大胆さ、そしてあらゆるチャネルを横断して機能した完成度を評価したという。この年、Publicis Conseilは2年連続でAgency of the Yearに選ばれ、フランスの代理店として史上初の快挙を成し遂げている。
余韻
特許を独占するのが当たり前の業界で、「命を救う技術くらいはみんなで共有しよう」と言い切る胆力がすごいクマ。かっこつけじゃなく、本当に誰かの命を救うための決断だと思うと、じんわり胸が熱くなるクマ。

