RENAULT|PLUG-INN|2023|フランス
充電ステーションがないなら、つくらなければいいじゃない / RENAULT「PLUG-INN」
これは広告なのか、それとも新しいビジネスモデルなのか。いや、両方クマ。ルノーがCannes Lions 2023でCreative Strategy部門のGrand Prixを獲った「PLUG-INN」は、クマが好きなタイプの、境界線をぶっ壊す仕事クマ。
▎背景・課題
2022年、フランスには100万台の電気自動車があったが、充電ステーションはわずか8万箇所しかなかったクマ。特に地方の遠隔地でのロングドライブは、充電スポットがゼロという場所も多く、EVオーナーにとって大きな問題だった。この「レンジ不安(range anxiety)」が、ガソリン車から電気自動車への移行を妨げる最大の障壁になっていたクマ。ルノーの課題は、公共充電ステーション建設の制約や官僚主義に縛られずに、充電ネットワークを急速に拡大する方法を見つけることだった。
▎ねらい・インサイト
2020年に実施された「Village Electrique」プロジェクトで、ルノーは重要な学びを得ていた。充電ネットワークさえあれば、人々は喜んで電気自動車に切り替えるクマ。特に充電ステーションがゼロだった遠隔地でこそ、その傾向は顕著だったと。人々は、電気自動車ドライバーに解決策をもたらす何かの一部になることに、すぐに参加したがったクマ。つまり、インフラ問題をコミュニティの力で解決できる可能性があったわけクマ。シェアリングエコノミーのプラットフォームからインスピレーションを得て、家に使っていない充電器を持つ人々と、電気自動車で移動する人々をつなぐ機会を発見した。問題をビジネスチャンスに変える発想クマ。
▎アイデア
Plug Innは、電気自動車ドライバーと家庭用充電器の所有者をつなぐピアツーピアアプリクマ。ドライバーは必要な時と場所で利用可能な家庭用充電器を見つけて予約でき、充電器の所有者はそれを貸し出してお金を稼げる。充電スポットのAirbnbみたいなもので、かつてゼロだった遠隔地での長距離ドライブの問題を解決しながら、新しいビジネスモデルをつくり出したクマ。Publicis Sapientがルノーとパートナーシップを組み、わずか8週間でP2P充電ポイント予約サービスの実行可能なソリューションを定義し、ビジネスケースとMVPを作成した。スピード感もヤバいクマ。
▎展開・成果
ローンチからわずか2週間で、アプリは16,000ユーザーを獲得し、1億700万インプレッション、50万ユーロ以上のアーンドメディアを達成したクマ。別の報道では31,000ユーザーに達したとも。目標は、フランス国内で48万箇所の充電スポットを利用可能にし、どんなに遠く離れた場所でも電気自動車での移動を可能にすることクマ。Cannes Lions 2023でCreative Strategy部門のGrand Prixを受賞したほか、Fast CompanyのWorld Changing Ideas Award(交通部門)、Clio Awards、Eurobest、D&ADでも受賞した。審査員長のAmrita Randhawaは、「製品カテゴリーを再定義し、まったく新しい収益モデルを開拓し、消費者に真の価値を提供し、インフラ問題を解決し、グローバルに拡張可能」と評したクマ。
▎余韻
広告会社の仕事の未来を見た気がするクマ。コピーライティングでもアートディレクションでもなく、ビジネスモデルそのものをデザインして、それが広告になって、それが社会課題を解決して、それがグランプリを獲る。審査員長が「過去のCannesは認知を高めるブランドを評価してきたが、このジュリーは実際に違いを生む、例えば法律を変えたりインフラ問題を解決するキャンペーンを求めた。業界には多くの話があるが、受賞した25作品すべてがアクションについてだった」と語っていたのが印象的クマ。つくって、動かして、変える。それができる人たちがいる限り、この仕事はまだまだ終わらないクマ。
▎クレジット
▎タグ
▎広告くんが選ぶ関連3本
同じ匂いがするクマ〜


