RENAULT|PLUG-INN|2023|フランス
充電ステーションがないなら、つくらなければいいじゃない / RENAULT「PLUG-INN」
広告なのか、事業なのか。ルノーの「PLUG-INN」は、その境界線ごと壊しにきたクマ。Cannes Lions 2023、Creative Strategy部門グランプリ。
シーン
背景・課題
2022年のフランスには電気自動車が100万台あるのに、充電ステーションは8万箇所しかなかった。地方に行けば充電スポットがゼロという土地も珍しくなく、この「充電できるか分からない不安」がEVへの乗り換えを止めていたクマ。
ねらい・インサイト
以前ルノーが試した「Village Electrique」で分かったことがある。充電さえできれば、人は普通にEVに乗り換える。しかも充電スポットが皆無だった地域ほど、その動きは強かった。だったら、家で充電器を遊ばせている人と、充電したいドライバーをつなげばいい。シェアリングエコノミーの発想を、インフラ不足の解決に持ち込んだクマ。
アイデア
やったことはシンプルで、家庭用充電器の持ち主とEVドライバーをつなぐP2Pアプリをつくっただけ。充電のAirbnbクマ。持ち主は貸して稼げるし、ドライバーは知らない土地でも充電先を予約できる。Publicis Sapientと組んで、わずか8週間でビジネスケースからMVPまで仕上げたスピードもすごいクマ。
展開・成果
ローンチから2週間で16,000ユーザー、1億700万インプレッション、アーンドメディアは50万ユーロ超。目指すのはフランス国内48万箇所を充電可能にすること。Cannes Grand Prixのほか、Fast CompanyのWorld Changing Ideas Award、Clio、Eurobest、D&ADでも受賞したクマ。
余韻
審査員長は「今年の受賞作は全部、実際に何かを変えた仕事だった」と言ったらしいクマ。コピーもアートディレクションも関係なく、ビジネスモデル自体を設計して、それが広告になって、社会課題まで解決してしまう。この仕事、まだまだ終わらないクマ。


