WIKIFARMER|The Wedding Rice|2026|ギリシャ
撒かれる米は、なぜ捨てられていた米じゃダメなのか / WIKIFARMER「THE WEDDING RICE」
ギリシャでは年に5万件を超える結婚式で、新郎新婦に米が撒かれるクマ。その米、実は「食べられるのに捨てられる米」だったって知ってたクマ?
シーン
背景・課題
ギリシャでは毎年、結婚式の慣習として新郎新婦に米が撒かれてきた。その一方で、規格に合わず売れない米が年間200トン以上廃棄され、農家は収入源を失っていた。豊かさと豊穣を願う伝統が、皮肉にも食品ロスを生んでいた。
ねらい・インサイト
教会の階段に撒かれて終わる米と、規格外という理由だけで捨てられる米。McCann Athensが見たのは、この2つが実は同じ「米」だという単純な事実クマ。結婚式で撒く米に「見た目の綺麗さ」なんて誰も求めていない。だったら、捨てられる運命だった米を、そのまま結婚式用に回せばいいだけクマ。
アイデア
Wikifarmerは、Chalastraの米農協と組んで「The Wedding Rice」という商品を作った。中身は、市場の見た目基準を満たせず売り物にならなかった米。それをブライダル業者向けに、専用の商品として直接販売できるようにしたクマ。新しい設備も複雑な仕組みもいらない、ただ売り先を変えただけの、あっけないほどシンプルな解決策クマ。
展開・成果
施策開始1週目だけで3トン以上を売り上げ、Wikifarmerのサイト全体の米の売上は260%増、プラットフォームへのトラフィックも110%以上増加した。Cannes Lions 2026ではCreative Business Transformation部門のGrand Prixを受賞し、ギリシャにとって史上初のグランプリとなった。
余韻
映像を作らなくても、コピーを書かなくても、売り先をひとつ変えるだけで賞が獲れるクマ。これがクリエイティブなのか経営コンサルなのか、線引きがどんどん溶けていく感じがするクマ。でも「捨てられる米」と「撒かれる米」が同じものだったという事実に気づいた瞬間の気持ちよさは、間違いなく企画者の手柄クマ。


