BERGEN INTERNATIONAL FESTIVAL BRAND CAMPAIGN|Brand Campaign|2014|ノルウェー
音符とピクセルが出会う場所 / Bergen International Festival「Brand Campaign」
音楽フェスティバルのアイデンティティを「数学」で再定義するクマ。しかもそれがカンヌで最高峰のグランプリを獲ったクマ。2014年、ノルウェーのベルゲン国際フェスティバルに起きたこと、それは静かな革命だったクマ。
▎背景・課題
ベルゲン国際フェスティバルは1953年設立、北欧最大級の芸術フェスティバルクマ。クラシックからアヴァンギャルドまで、15日間で220以上のイベントを開催する老舗クマ。でも課題もあった。多様なプログラムを統一された声で語りつつ、それぞれの個性も尊重しなければならない。しかも新たなターゲット層にもリーチしたい。そんな複雑な要求を、どうやって一つのビジュアル言語に落とし込むか。ANTI Bergenが向き合ったのは、まさにその難題だったクマ。
▎ねらい・インサイト
音楽と視覚言語、一見別物に見える二つには共通点があるクマ。どちらも「単一の基本要素」から構築される。音楽なら音符、視覚ならピクセル。ANTI Bergenはこの発見に賭けたクマ。音楽は音と沈黙が数学的に構造化されている。リズム、ピッチ、ダイナミクス、音色のバランスクマ。それをそのままビジュアルに転写したら、フェスティバルの本質が表現できるんじゃないか。遊び心と構造を両立させる、音楽の中にある「数学」をデザインの武器にするクマ。審査員が評価した「静けさ(quietness)」は、まさにこの洞察の質だったと思うクマ。
▎アイデア
「F」の一文字から、すべてが始まるクマ。フェスティバルの頭文字「F」を、複数の正方形で構成された和音のように設計。数学的なシステムを組み込んで、このロゴが成長し、分割し、リズミカルに反復できるようにしたクマ。音楽のビートやテンポのように。結果、ロゴは固定されたマークであると同時に、生きて動くダイナミックなアイデンティティになったクマ。展開は多岐にわたる。雨の多いノルウェーの日常に寄り添うレインポンチョ、伝統的なノルウェーセーターに編み込まれたブランドパターン、さらにデジタルキャンペーン「Soundsmith」では、人々がオンラインで「F」を使って音楽を作曲できるようにしたクマ。気づかないうちにブランドに触れ、遊び、エンゲージする仕掛けクマ。
▎展開・成果
2014年カンヌライオンズ Design部門グランプリ受賞クマ。さらにRed Dot グランプリ、ADC Global 2ゴールド、The One Show ゴールドペンシル、European Design Awards Best of Showと、デザイン界の主要な賞を総なめにしたクマ。スカンディナヴィア諸国として初めてのDesign部門グランプリだったことも歴史的クマ。そしてビジネス成果もすごい。新アイデンティティ初年度、初来場者が100%増加。チケット販売数は過去最高を記録したクマ。来場者数は2012年の60,026人から2013年に84,494人へ、2016年には125,000人超と108%増クマ。同時期ベルゲンの劇場全体の来場者数が8.4%減少していたことを考えると、この伸びは圧倒的クマ。2017年にはSTELLA賞とHegnar Media Businessprisenでクリエイティブ・エフェクティブネスも表彰され、2018年にはノルウェー初のDesign Business Association's Design Effectiveness Awardも獲得したクマ。デザインが確実にビジネスを動かした証拠クマ。
▎余韻
「広告じゃなくて、本当に複雑なデザインプロジェクトだった」とカンヌの審査員が言ったのが印象的クマ。制約を機会に反転させる力、音楽という無形の体験を視覚に翻訳する大胆さ、そして何よりビジネスにまで結実させる執念。デザインがここまでやれるんだという証明クマ。小さな町ベルゲンの全員に影響を与えた、と別の審査員も語っていたけど、それってつまり、文化の中に溶け込んだってことクマ。クマもこんな仕事がしたいクマ。静かに、でも圧倒的に。
▎クレジット
▎タグ
▎広告くんが選ぶ関連3本
同じ匂いがするクマ〜

