INTEL|THE MUSEUM OF ME|2012|日本
自分という美術館に、自分が見とれるという事件 / INTEL「THE MUSEUM OF ME」
Facebookに貼ってきた写真と「いいね」が、気づけば自分だけの美術館になっているクマ。2011年公開のこのアプリは、カンヌで金3つを含む6本のライオンを持ち帰ったクマ。
シーン
背景・課題
舞台は2011年、Facebookがまだ日常の記録ツールとして圧倒的な存在感を持っていた時期。誰もが写真や近況を投稿し続けていたが、そのデータは流れていくだけで、意味のある形に変換されてはいなかったクマ。
ねらい・インサイト
狙いは、Facebookのタイムラインが持つ無自覚な自己顕示欲を逆手に取ることクマ。誰かに見せたくて投稿しているその心理を、美術館というフォーマットに置き換えたら、きっと面白がって自分から広めてくれるはずだという読みクマ。
アイデア
やることはシンプルで、Facebookと連携するだけ。友人の顔、投稿した写真、よく使う単語といった断片が、まるで名画のように展示室の壁に並んでいき、最後には友人たちの顔写真が寄り集まって自分自身の肖像を作り上げるクマ。音楽は高木正勝が手がけ、技術面はライゾマティクスが支えていたクマ。
展開・成果
Intel Core i5の訴求として作られたこのキャンペーンは、カンヌライオンズで金3つ・銀2つ・銅1つの計6部門を受賞。広告費をほとんどかけずに、ユーザー自身が自分の美術館を作って勝手にシェアする構造で広がっていったクマ。
余韻
「あなたのプロフィール、実は美術館レベルだったんです」って言われたら、そりゃクリックしちゃうクマよね。気持ち悪いと言われながらも思わず見てしまう、その両義性ごと設計してあるのが凄いところクマ。CPUの話をしているはずなのに、気づけば自分を見つめ直している。ブランデッドコンテンツの理想形のひとつだと思うクマ。


