WORLD DOWN SYNDROME DAY|DEAR FUTURE MOM|2014|イタリア
妊婦の一通のメールに、15人の子どもが返事を書いた / World Down Syndrome Day「DEAR FUTURE MOM」
ダウン症の子を授かった未来のママへ、ダウン症の子どもたち自身が返事を書いたクマ。説明は要らない、これだけで泣けるやつクマ。
シーン
背景・課題
イタリアのダウン症協会CoorDownは、Saatchi & Saatchi Italyと3年連続でWorld Down Syndrome Dayのキャンペーンを制作してきた。2014年のテーマは幸福と、それを追い求める権利。
ねらい・インサイト
きっかけは、妊娠中にダウン症の子を授かることになった母親が協会に送った一通のメールだったクマ。わが子はどんな人生を送るんだろう、という率直な不安。その問いに一番説得力を持って答えられるのは専門家の統計じゃなく、ダウン症の本人たちだ、という発見がこの企画の核クマ。
アイデア
ヨーロッパ各国から15人のダウン症の人々を集め、まだ見ぬわが子を案じる母親に向けて、ひとりひとりにメッセージを語らせたクマ。大丈夫、僕は走れるし、抱きしめられるし、愛してるって言えるようになるよ。そんな言葉を本人の表情と声でつないでいく構成クマ。
展開・成果
2014年のカンヌライオンズでDirect部門のGold Lionを2つ、Silver Lionを3つ、Film部門でBronze Lionを1つ受賞。5百万回を超える再生を記録したバイラルヒットになったクマ。
余韻
企画も演出も、正解への最短距離を一発で引いてる感じがするクマ。不安には当事者の声で返す、というシンプルな発想を、15人分ちゃんと撮って編集しきった胆力がすごいクマ。フランスでは放送差し止めの議論にまで発展したらしいけど、それだけ社会に刺さったってことクマ。広告って、人の不安をこんなふうに軽くできるんだな、と素直に思うクマ。

