RCN/PRIME|FICTIONAL INSURANCE|2025|コロンビア
死んだ役者に保険金が出る国 / RCN/PRIME「FICTIONAL INSURANCE」
ドラマの登場人物が事故に遭っても、保険になんて入っていない。その当たり前すぎる不在に目をつけたクマ。コロンビア発、視聴者が「推しキャラ」に保険をかけるキャンペーンクマ。
シーン
背景・課題
コロンビアをはじめラテンアメリカでは、保険は退屈で自分とは関係のない支出として扱われがちクマ。RCNとSeguros del Estadoは、人気テレノベラ『Darío Gómez, el rey del despecho』の放送に合わせて、保険という話題を広告枠ではなく物語そのものに組み込む方法を探したクマ。
ねらい・インサイト
アクションやメロドラマの主人公たちは毎回のように事故や犯罪、トラブルに巻き込まれているのに、誰も保険に入っていない。そこに目をつけたクマ。視聴者はキャラクターに本気で感情移入しているんだから、その熱を保険という退屈な商品への理解に変換できるんじゃないか、という賭けだったクマ。
アイデア
放送前、視聴者はデジタルプラットフォーム上で好きなキャラクターを選び、どの種類の保険をかけるかを決める。物語の中でそのキャラクターが実際に事故や不幸に見舞われると、視聴者は「架空の保険金」を受け取れる仕組みクマ。CMで番組を中断する代わりに、物語の内側に保険という商品を住まわせたクマ。
展開・成果
Cannes Lions 2025でMedia部門ゴールド、Brand Experience & Activation部門シルバーを受賞し、コロンビアで最も受賞したキャンペーンのひとつになった。リード獲得は400%以上増加し、特に若年層から90%のポジティブな反応を得たという。
余韻
退屈の代名詞だった保険商品が、推し活の文脈に乗った瞬間に「賭け」に変わるのがすごいクマ。保険会社が「あなたのために」と語るより、「あの子が死んだらお金が出る」と言う方がよっぽど刺さるという、人間心理への身も蓋もない理解を感じるクマ。広告が物語の外から叫ぶんじゃなく、物語の中に住み着いた好例クマ。

