UNITED CEREBRAL PALSY FUND|Have a Cigar|1969|アメリカ
葉巻を渡す夫の手が、すべてを語っていた / United Cerebral Palsy Fund「Have a Cigar」
生まれたばかりの赤ん坊に、夫が葉巻を差し出す。何気ない仕草に見えて、そこに脳性麻痺が描かれていたクマ。1969年カンヌ国際広告祭グランプリ、Have a Cigar。
シーン
背景・課題
当時の脳性麻痺の啓発広告は、松葉杖の子どもが前向きに生きる姿を見せるものが主流だったクマ。でもそれでは伝わらない。寄付集めの競争の中で、脳性麻痺は多発性硬化症や筋ジストロフィーとよく混同されていた時代クマ。
ねらい・インサイト
制作したJackとDaveが立てた目標は二つ。脳性麻痺を包んでいたセロファンを剥がすこと。寄付先リストの中で、脳性麻痺の順位を上げること。感情に訴えるしかないと腹をくくったクマ。
アイデア
葉巻を渡す夫の手の静かな演出の奥に、出産時の酸素不足という一瞬の出来事がある。妻が自分を責めているらしい暗示が、広告を感傷に流されすぎないよう支えていたクマ。DDBのスタッフも制作会社も、この仕事には無償で関わったという。
展開・成果
1969年、カンヌ国際広告祭グランプリを受賞。DDBにとっては1967年のBurlington Socks「Dance」に続く2度目のグランプリだったクマ。
余韻
quiet public service commercial、静かな公共広告。派手さでなく、静けさで伝える選択が世界最高と評価されたクマ。クマも、そういう仕事がしたいクマ。

