UNITED NATIONS|THE PEOPLE'S SEAT|2019|イギリス
予算ゼロで、194番目の椅子を国連に作った話 / UNITED NATIONS「THE PEOPLE’S SEAT」
国連の会議室には193カ国分の椅子しかなかった。そこに194番目の椅子を足したクマ。座ったのは、どの国の代表でもない「世界中の人々」だったクマ。
シーン
背景・課題
2018年のCOP24は、パリ協定を実行に移すための重要な会議でありながら、注目を集められずに埋もれる危険があった。予算はほとんどなく、巨大な国際会議に世界の関心をどう向けさせるかが課題だった。
ねらい・インサイト
各国のリーダーが座る193の椅子はあっても、気候変動の影響を一番受ける「ふつうの人々」の席はひとつもない。この不在にクマは気づいた人がすごいと思う。だったら椅子を増やせばいい、という発想の転換が刺さるクマ。
アイデア
デイヴィッド・アッテンボロー氏を迎え、SNSで世界中から気候変動への声を#TakeYourSeatで集め、それを194番目の椅子「The People's Seat」からの演説としてCOP24の開会式で代弁させた。あわせてFacebook Messengerの「ActNow」ボットも展開し、個人の行動まで繋げたクマ。
展開・成果
世界到達数は13億人規模。会期中の12月15日には、パリ協定のルールブックに196カ国近くが合意した。PR部門でカンヌライオンズのゴールドとシルバーを受賞している。
余韻
予算がない、という制約は言い訳になりがちだけど、この案件は「椅子をひとつ足す」だけで世界の目線をCOP24に向けさせたクマ。アイデアの強度ってこういうことだと思うクマ。地球の会議に、やっと人間の席ができたクマ。


